プレイレポート
新作ブラゲ「UNITIA 神託の使徒×終焉の女神」を先行プレイ。シンプルながらもやり込みがいのあるシステムに注目
「神姫PROJECT」(以下,神プロ)を制作するテクロスの新作ということで,どんな作品に仕上がっているのか気になっているファンも多いだろう。そこで今回,テスト環境ではあるがUNITIAを実際にプレイしたので,基本システムを中心にゲーム内容を紹介しよう。
“クロスワールド”の謎を解き明かす壮大なストーリー
本作は,科学の世界“ネオラント”と魔法の世界“ミストレア”という別々に存在していた2つの世界が融合した“クロスワールド”を舞台に,世界の謎を解き明かすという壮大なストーリーが展開するファンタジーRPGだ。プレイヤーは“虹の調査団”の団長となり,“レリック”と呼ばれる特殊な能力を持つ仲間を率いてクロスワールドをめぐる。
ミストレアにある小さな村に住む主人公の幼馴染リュイン,ネオラントから来たマキア,そして,記憶喪失の少女テラ。この3人がストーリーを牽引し,個性豊かな登場人物が物語に華を添える。
メインストーリーはシリアスに,しかし,キャラクターごとの個別ストーリーではコミカルな一面も垣間見られる。全体的にメリハリの効いたシナリオ展開は,UNITIAの魅力のひとつと言えるだろう。
なお,リュインとマキアは初期メンバーとしてバトルに参加する。2人とも可愛く,能力も優秀なので,序盤からどんどん育成したいところだ。
ゲームの流れとしては,ストーリーラインが進行する「メインクエスト」をひとつずつクリアしつつ,並行してキャラクターを育成。段階的に強くなる敵に対抗するために,パーティの編成を考えていくという,RPGとしては基本的なものになる。育成関連のシステムは後述するが,こちらもオーソドックスなシステムで構成されており,一見で用途が分からないようなアイテムもなく,スッキリと洗練された印象だ。
さて,ブラウザゲームと言っても,この手の作品をプレイしている人なら分かると思うが,コンセプトやゲームバランスによって遊び方は大きく変わるものだ。UNITIAは,資源を無駄にしないように長期的な計画を立てて,全体を底上げしていくというよりも,好みのキャラクターにコツコツ資源を投資して強くしていくタイプだと筆者は感じた。
アクティブスキルの使用タイミングがキモ
バトルは,素早さの数値によって算出されたタイムライン(画面左のアイコン)の順番で,敵味方が自動で攻撃を行う。キャラクターには,攻撃が得意な「アタッカー」,ダメージを与える能力は低いがHP回復や蘇生などができる「ヒーラー」,防御力が高く味方への攻撃を自分に集められる「ディフェンダー」といったキャラタイプが設定されており,このタイプによって戦闘での行動が決まる仕様だ。
最初のうちはゴリ押しでも勝てる難度だが,先を見据えてバランスの良いパーティを育成しておきたいところだ。
各キャラが所持するアクティブスキルは,対応するアイコンをクリックしておくと,自分の行動順のときに発動する仕組みだ。ただし,アクティブスキルは,一度使用すると“リキャストターン”が発生して一時的に使えなくなるので注意が必要だ。バトルで勝利するには,このアクティブスキルをいつ使うのかがキモになるだろう。
また,敵にダメージを与えたり,ピンチになったりすると画面右下の「ORACLE ASSIST」ゲージが上昇し,これが満タンになると,任意のタイミングでいわゆる超必殺技的な「オラクルアシスト」が使える。その効果はパーティのリーダーによって変わるが,状況を一変できるほどの強力な技になっている。
加えてUNITIAでは,バトル中に一定の確率でダメージを受けた際に「反撃」したり,攻撃時に「追加攻撃」したりと,特殊な行動が発生する。カットイン演出の入るド派手なアクティブスキルに注目されがちだが,こうした特殊行動が何度も発生して,連続で敵を斬りつける様は爽快だ。
なお,敵を含めた各キャラクターには,「青」「赤」「緑」「黒」「白」の「属性」が設定されており,青は赤に強く白に弱いといった有利不利の関係性(青>赤>緑>黒>白>青……)になっている。ゲーム序盤は,キャラクターの育成具合によって不利な状況も覆せるが,ストーリーが進む,あるいは期間限定のイベント戦などでは,有利な属性のキャラを揃えて挑むことになりそうだ。
キャラ育成と装備品の厳選がやり込み要素
キャラクターは,主にガチャで入手することになり,★の数が多いほどレアリティが高く,強いキャラクターと言える。ただ,UNITIAではごく一部のキャラクターを除き「進化」によってレアリティを増やすことが可能で,最終的にはすべてのキャラクターを★7(最高リアリティ)にまで進化させられるようだ。
UNITIAにおける進化は,同キャラを素材にするものではなく,クエストで入手できる「進化素材」を集めるというもの,当然だが,レアリティが上がるほど素材集めは大変になる。
また,★7のキャラクターは,同一キャラと特定の素材を消費して「限界突破」をすることも可能だ。限界突破によりレベル上限がアップし,さらにキャラクターの強化を図れる。
なお,キャラクター達はクエストに参加させても経験値は獲得できない。レベル上げは,必要のない低レアリティのキャラや専用の素材を消費して経験値を獲得しなければならないのだ。
ある程度のレベルまでは,メインクエストで手に入る不要なキャラを使ってレベル上げをしていけるが,高レベルになるとゲーム内マネー「ゴールド」の消費が激しくなるため,経験値効率の良い専用アイテムを使わないと厳しくなるだろう。敵が強くてメインクエストを進められなくなったら,「SPクエスト」をプレイして,専用アイテムを手に入れよう。
装備品の“厳選”も必要不可欠な要素となる。各装備品は,メイン効果(装備箇所によって固定),サブ効果(装備品の種類によって固定),ランダム効果 (効果の種類は文字どおりランダム)という3つの効果が存在しており,特定の効果を持つ装備品を集めることで,ある程度,自分好みのステータスにできる。とくにランダム効果の中には,バトル時の特殊行動の発動率に関わるものもあり,こだわって厳選すれば数値以上の効果が見込めるだろう。なお,装備品の「強化」も行えるが,これで上昇するのはメイン効果のみとなる。
シナリオの見せ方,魅力的なキャラクター作り,コツコツ継続してプレイしたくなるような育成システムなど,神プロの制作/運営で培われたノウハウは,本作で遺憾なく発揮されている印象のUNITIA。キャラクターや世界観といった,ビジュアル面が先行して評判となっているが,シンプルながらもやり込みがいのあるゲームシステムにも注目してほしいと思える作品だ。
「UNITIA 神託の使徒×終焉の女神」公式サイト
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(C)テクロス / DMM GAMES
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