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[TGS 2017]事件の真相解明を目指しつつ,裏切り者のプレイヤーを探る。「Hidden Agenda」はスマホとの連携で新たな面白さを体験できるアドベンチャー
「Hidden Agenda ―死刑執行まで48時間―」公式サイト
本作は,スマートフォンやタブレットをコントローラにしてPlayStation 4のソフトを遊ぶ,「PlayLink(仮称)」という試みが盛り込ま
れているのが大きな特徴になる。「Until Dawn ―惨劇の山荘―」の開発チームが手掛けるサスペンスドラマで,1〜6人のプレイヤーが連続猟奇殺人事件の真相に迫っていくという内容だ。
ゲームの基本的な流れは,映像を見て選択肢を選び,ストーリーを進めていくというシンプルなもの。手元のスマートフォンでポインタを操作し,「建物に正面から入るか,裏口を探すか」「抵抗しそうな相手に銃を撃つか,説得を試みるか」といった選択を行うのだ。複数で遊んでいる場合,多数決でどちらの選択肢になるかが決まるシーンがあり,あるいは,全員一致でどちらにするかを決めなければならない場面もある。
面白いのは,手元のスマートフォンに「ほかのプレイヤーに見られてはいけない内容」が表示されることだ。試遊では,4人のプレイヤーによる対戦モードが体験できたのだが,1人には「ホニャララな展開になるよう,ほかのプレイヤーにバレないよう,うまく誘導しろ」といった具合の指令が下され,それに対してほかのプレイヤーは「誰が秘密の指令を受けたか」を予想するのだ。指令どおりの展開に誘導したり,あるいは指令を受けているプレイヤーを当てたりすることでポイントが入り,最終的にポイントの総計を競うという仕組みだ。
指令をうまくこなすには,多数決のときに周囲をうまく言いくるめなければならないが,誰がどの選択肢を選んだかは表示されてしまうため,ときにはほかのプレイヤーに合わせる必要もある。全ブレイヤーが,1人で強引に選択を決定できる権利を回数制限つきで持っているため,それを利用して無理やり話の流れを変える手もあるが,強引な手段は怪しまれてしまうため,基本的には会話で誘導することになるだろう。
つまり,裏切り者を会話の中で探る「映像を見ながら遊ぶ人狼ゲーム」的な内容になっているのだ。
また,今回は体験できなかったが,全員で事件の真相解明を目指すストーリーモードも用意されるとのこと。
本作は,プレイヤーがそれぞれの手札を見ながらプレイするアナログゲームのようでありながら,アナログゲームではできない映像表現により,これまでになかった面白さが生まれている。友達と集まって遊ぶとかなり盛り上がりそうで,PlayLinkの可能性が感じられる試遊でもあった。
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