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印刷2017/11/16 13:28

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Windows MR対応HMDからSteam VRアプリが利用可能に。早期アクセス版として対応ソフトの配信が始まる

 北米時間2017年11月16日,Microsoftは,「Windows Mixed Reality for SteamVR」(以下,Windows MR for SteamVR)の早期アクセス版をSteam上でリリースした。これは,Valveが展開しているVRプラットフォーム「SteamVR」向けのVRアプリケーションをWindows Mixed Reality(以下,Windows MR)対応VRヘッドマウントディスプレイ(以下,HMD)から実行できるようにするためのものだ。
 早期アクセス版は無償。Microsoftによると,正式版への昇格後も無償にするとのことである。

SteamにおけるWindows MR for SteamVR配信ページ
画像集 No.002のサムネイル画像 / Windows MR対応HMDからSteam VRアプリが利用可能に。早期アクセス版として対応ソフトの配信が始まる

 さて,そんなWindows MR for SteamVRを利用するには,Windows MR対応VR HMDと「Fall Creators Update」を適用した最新版のWindows 10搭載PCが必要になる。
 PC側に必要なハードウェアスペックは,VRアプリケーションごとに異なるが,Microsoftは,「GeForce GTX 1070」以上のグラフィックスカードとCore i7クラスのCPU(※世代は不明)があれば,多くのSteamVRアプリケーションを快適に動作させることができるとしている。

 Windows MR対応VR HMDでSteamVR対応アプリケーションを利用できるようにする取り組み自体は,2017年8月に明らかとなった(関連リンク)。10月にはソフトウェア開発者向けのプレビューも公開になっていたが,ついに今回,Windows MR for SteamVRとして一般ユーザーも試せるようになったわけである。

 現在市販されているWindows MR対応VR HMDや専用モーションコントローラは,SteamVR対応のVR HMDであるHTC製の「Vive」に比べると,視野角や位置検出精度といったスペック面でやや劣るうえ,コントローラの機能にも差がある。そのため現時点では,すべてのSteamVR対応アプリケーションが動作するわけではない。
 それにも関わらず,Windows MR for SteamVRの早期アクセス版をMicrosoftがエンドユーザーへ提供してきた背景には,幅広いユーザーに試してもらうことで,開発の加速につなげたいという意図があるのだろう。

Windows MR用モーションコントローラのスティックやボタンに,SteamVRのモーションコントローラがどう割り当てられるかを示した図
画像集 No.003のサムネイル画像 / Windows MR対応HMDからSteam VRアプリが利用可能に。早期アクセス版として対応ソフトの配信が始まる

 Windows MR対応VR HMDを「安価なSteamVRプラットフォーム」として利用してみたいと考えていた人や,VRアプリケーションに取り組んでいるソフトウェア開発者は,Windows MR for SteamVRを試してみてはどうだろうか。

SteamのWindows Mixed Reality for SteamVR ページ(英語)

MicrosoftのWindows Mixed Reality for SteamVRサポートページ(英語)

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