プレイレポート
PC用ソフト「蛇香のライラ 〜Allure of MUSK〜」第1巻をレポート。ギリギリの描写でちょっと危険な三角関係を描く女性向け恋愛ADV
アイディアファクトリーの女性向けブランド「オトメイト」とフロンティアワークスが贈る「triAngle PROJECT」は,さまざまなテーマの三角関係を描くプロジェクト。その第3弾にあたる「蛇香のライラ 〜Allure of MUSK〜」は,“アラビアン×官能×三角関係”をテーマにした女性向け恋愛アドベンチャーゲームで,これまでに発売された作品「Tlicolity Eyes」「片恋いコントラスト ―way of parting―」に比べて,ぐっと大人向けな作品となっています。
その一角に店をかまえる,お酒と踊り子の踊りを楽しめる「ショーサロン・カマル」で,カマルいちの踊り子「舞妖妃(まいようひ)」として働く主人公のシリーン(※名前変更可能)は,ある目的のため,密偵(スパイ)としての裏の顔を持ち,さまざまな依頼を請け負っています。
ある年の7月,各国の王子達が集まり,さまざまな話し合いを行う「世界次世代指導者会議」がシャナーサ王国で開催されることになるのですが,そのタイミングで思いもよらない依頼が主人公の元に舞い込んできて……。
主人公は,依頼のために行動するなかで,そのクライアントとターゲット……2人の男性との危険な三角関係に身を投じることになります。
今回は,軍国主義国家である「ルーガン王国」の第一王子,ヴィンス・ルーガン(CV:谷山紀章)と,ルーガン王国によって滅ぼされた「クライデル帝國」の第三王子,ロラン・クライデル(CV:立花慎之介)が攻略対象となっている,本日(2018年12月21日)発売の「第一夜 ヨーロピアン・ナイト」をレポートします。
クライアントから依頼を受け,ターゲットに近づく共通ルート
ある凄絶な事件に,親友であるアイーシャ(CV:平流エレン)と共に巻き込まれた主人公は,ショーサロン・カマルの店主様(CV:勝 杏里)に助けられ,その後,カマルで暮らし始めます。
ところが,親代わりでもある店主様が大病を患ってしまったようで,その治療に必要な材料を“密偵活動”で集めることになったのでした。
今回の依頼は,いなくなってしまったというロランの妹「パメラ」を探し出すというもの。
この依頼を持ち込んだのは,クライデル帝國の第三王子であるロランと,ルーガン王国の王子の幼馴染で近衛隊長のテオドール・バリッシュ(CV:大河元気)の2人なのですが,主人公はこの組み合わせに疑問をいだきます。それもそのはず,クライデル帝國はルーガン王国によって滅ぼされた国なのです。
テオドールは,近衛隊長である以前にルーガン王国の王子・ヴィンスの幼馴染で親友。残虐な行為で領土を拡大しようとするヴィンスを心配し,人としての心を取り戻してほしいと考えていました。そんなとき,テオドールは国境付近でさまよっているロランと出会い,妹探しを手伝うことになったそうです。
しかし,テオドールが探りを入れたところで,ヴィンスは聞く耳をもたず,パメラの情報を引き出すこともできませんでした。このままではパメラの状況が一向に把握できないため,人の手を借りようと2人で主人公達の元を訪れたのです。
パメラを探すためには,ヴィンスから情報を引き出さないといけません。そこでまず,主人公がヴィンスに接触する必要があり,テオドールの提案した「ショーガール作戦」を決行することになります。
この作戦は,テオドールがヴィンスに,負けたほうが勝ったほうに「会議の間,自由にできる女を1人見繕う」というルールでお酒の飲み比べを提案し,わざと負けて主人公をヴィンスに戦利品として提供する……というもの。まあ色仕掛けですね。
パメラを探すために,まず容姿などの特徴を確認しようとするのですが,これまで説明をテオドールに任せていたロランが急に饒舌に。その様子を見ていた主人公は,ロランがパメラのことを本当に心配していると感じる一方で,妹への気持ちが強すぎることに,一抹の不安を覚えるのでした。
ヴィンスがシャナーサ王国へとやってきた日,世界次世代指導者会議が開催されるビラール宮殿へと踊り子として入り込んだ主人公は,そこで給仕係として潜り込んだロランを見つけます。どうやらテオドールの手引きで潜り込んだようですが,あたふたとお酒や料理を運ぶ姿に思わずヒヤヒヤさせられます。
そんなハプニングがあったものの,なんとかヴィンスのもとに戦利品として潜り込んだ主人公は色仕掛けで彼に迫り,パメラについて聞き出そうとします。しかし,ヴィンスは用心深く,なかなかパメラについて聞き出すチャンスが訪れません。
任務の合間,主人公は浮世離れしたロランにも目をかける必要があります。というのも,ロランの国は女性が支配した国だったであったため,男であるロランは王子であっても幽閉されて育てられてたのです。1人で閉じ込められていたロランには,外の世界のことは何も分かりません。
実際,鶏肉のことを知らなかったロランは,晩餐会で使う鶏肉をゴミだと勘違いし捨ててしまい,使用人長に怒られたりします。その様子を見ていた主人公は,市場で替わりの鶏肉を買ってくるように言われたロランと一緒に市場へと出かけることになるのでした。
ヴィンスとの距離が縮められずにいた主人公でしたが,ある夜に行われた晩餐会で,ヴィンスに嫌味を言う別の国の王子達とのやり取りをきっかけに,状況は一変します。主人公が晩餐会でとった行動に衝撃を受けたヴィンスは,主人公の前で笑みを浮かべるほどにまで心を許し,次第に2人は距離を縮めていくことになります。
距離が縮まるにつれて,主人公はヴィンスの人となりを少しずつ知っていく,やがて1つの疑惑が思い浮かぶようになり……。
ルーガン王国とクライデル帝國をめぐる,さまざまな思惑が交差する個別ルート
主人公は,暗殺者のジェミル(CV:村瀬 歩)からその問題の真相を知らされます。
伝令から一報を聞いて戻ってきたヴィンスですが,どうやら真相に気付いていない様子。それでも,問題が起きたという情報だけがヴィンスに伝えられたのは,ヴィンスをおびき寄せるための罠だからです。ヴィンスのためにも,まずは冷静になってほしいと考えた主人公でしたが,怒りで冷静さを失ったヴィンスは,冷たい眼差しを主人公に向け……。
頼りの綱がいなくなってしまい不安ですが,主人公とヴィンスのやり取りをこっそりと聞いていたロランは,クライデル帝國の女性達が秘密裏に動いているかもしれない,という考えに至ります。幽閉されて育ったとはいえ,ロランは第三王子。王族としての責任を持っていたいという気持ちから,主人公にクライデル帝國の女性達の動きも探ってくれるよう依頼します。
そんな時,新たな動きが。ヴィンスの元に,ルーガン王国からやってきた婚約者を自称する女性が現れるのですが,その人物の登場に主人公は困惑して……。
さまざまな思惑が交差し,ホッとする場面も挟みつつもシリアスな展開が続く本作ですが,「Gallery」の画面では可愛いSDキャラクター達がわちゃわちゃと登場! さらに部屋の外には,主人公の親友であるヘビクイワシのリーシャがいるのですが,時々とんでもない行動に。思わずびっくりしてしまいます。
タイプが違う,癖の強い2人ですが,主人公は依頼という枠を飛び越えて,次第に2人の王子と接するようになっています。しかし彼らとの接触は,ほかのタイトルに比べて,ちょっと過激! 露出度が高いので,肌色多めです。
本作は,コンシューマ機(Nintendo SwitchやPS Vita)では難しいであろう,ギリギリな描写が多いので,ちょっと過激な乙女ゲーが楽しみたいという人におすすめしたい作品です。
なお,本作の続編にあたる「第二夜 アジアン・ナイト」が2019年1月25日,「第三夜 アラビアン・ナイト」が2月22日に発売される予定です。ヴィンスやロランとはまた違う,癖のある男性達が登場するので,そちらもお楽しみに!
「蛇香のライラ 〜Allure of MUSK〜」公式サイト
(C)2017 IDEA FACTORY / Frontier Works
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