プレイレポート
「龍が如く ONLINE」のインプレッションを掲載。物語やバトルはもちろん,キャバクラなどシリーズならではの“遊び”をスマホとPCで楽しめる
本作は,「龍が如く」シリーズの最新作にあたる“ドラマティック抗争RPG”だ。プレイヤーは,時の流れによって勢いを失った神室町を舞台に,金も地位も名誉もない男の生きざまを体験しつつ,どん底から成り上がっていくこととなる。
今回,4Gamerは正式サービス開始に先駆けて本作の序盤をプレイする機会を得たので,その内容をインプレッションを交えてお伝えしよう。
支配勢力の警察と近江連合から,かつての神室町を取り戻せ
「龍が如く ONLINE」の舞台となる東京・神室町は,東日本最大の極道組織・東城会が長きにわたって支配する東洋一の大歓楽街だ。しかし時が流れ状況が変わり,“表”も“裏”も警察と近江連合に管理された2018年の神室町は熱を失っていた。
そんな中,かつての神室町を取り戻すべく立ち上がったのが,本作の主人公・春日一番(かすが いちばん,CV:中谷一博)である。生まれも育ちも神室町という春日は,自身と志を同じくする仲間達と力を合わせ,巨大勢力として立ち塞がる警察と近江連合に立ち向かう……というのが本作のストーリーである。
なお,メインストーリーは章仕立てで構成されており,各章に複数のエピソードが用意されている。バトルが発生したり,会話シーンのみだったりと,その内容はさまざまだ。
続いては,「龍が如く ONLINE」のバトルシステムについてお伝えしよう。本作では,プレイヤーが集めたキャラクターの中から選んだ4体と,フレンドの助っ人キャラクター1体でパーティを編成し,敵と戦う仕組みが取られている。
注意してほしいのは,各キャラクターに属性とタイプが設定されている点だ。属性は“心”“技”“体”“陰”“陽”の5種類があり,その相性によってダメージ,被ダメージ量が増減する。一例を挙げると心は技に対し有利,逆に体には不利といった具合だ。
一方のタイプは,攻撃に特化した“攻撃タイプ”,仲間を守る“防御タイプ”,支援役の“補助タイプ”,仲間のHPを回復し,状態異常を治す“回復タイプ”の4種類が用意される。
つまり,局面によって敵味方の各キャラクターの属性やタイプを考えてパーティを編成する必要があるというわけだ。
なお,キャラクターは,資金と専用素材を消費することでレベルを上げられる。一定レベルに達するとアビリティが開放されたり,スキルを強化できたりと,育成の幅が広がっていくのだ。今回は時間の都合もあり間に合わなかったが,限界突破も可能とのこと。
では,バトルの流れをスクリーンショットとともにお伝えしよう。本作のバトルは基本的にオートで進行する。各キャラクターアイコンの左下には属性を示すアイコンが設置されており,その周囲にあるゲージが時間経過によって満タンになると通常攻撃を繰り出せる。
さらに,キャラクターアイコンに上向きのマーカーが出現したとき,アイコンを上方向にフリックするとバトルスキルが発動する。その効果は,敵に大ダメージを与えたり,状態異常を引き起こしたり,味方を回復したりとさまざまだ。
通常攻撃時の演出 |
バトルスキル発動時の演出 |
また,各キャラクターには,通常攻撃とバトルスキルのほか,固有のヒートアクションが用意されている。これはパーティ共有の“ヒートゲージ”を消費して繰り出す必殺技のこと。同ゲージは時間経過や一部のバトルスキルの効果などで溜まっていく。
ヒートアクションは,バトルスキルと同様にさまざまな効果を発揮するが,発動時に画面右下に表示される“極”ボタンをタイミングよくタップすることで,効果をより高められるギミックが用意されている。
ヒートアクションを発動可能な状態になると,キャラクターアイコンの右下にある小さなアイコンに拳のマークが表示される。数字は発動時に必要なヒートゲージの量を示す |
画面左側から迫ってくる円が,極ボタンの外周と重なる瞬間にタップするとヒートアクションの効果が高まる |
「龍が如く」シリーズの多彩なコンテンツがアレンジされて登場
「龍が如く」シリーズといえば,本編以外にも楽しめるコンテンツが収録されているが,それは「龍が如く ONLINE」でも健在だ。
まず,ストーリーでは,春日一番を中心に物語を追うメインストーリー以外にも,仲間達にフォーカスした「キャラクターストーリー」や,キャラクター強化素材を入手できる「曜日別試練」などが用意されている。
続いて取り上げる「派遣」は,神室町内の各店舗に警備チームを派遣して街を守るという内容のコンテンツだ。プレイヤーは,推奨総戦力を超えるよう5人のキャラクターでチームを編成し,派遣したい店舗を選ぶ。そして,設定した時間経過後に報酬がもらえるようになっている。
「ドンパチ」は1日2回,プレイヤーが所属する「連合」(いわゆるギルド)同士で戦うマルチプレイコンテンツのことだ。各プレイヤーは,敵連合を攻撃する「襲撃部隊」と,味方の連合を守る「迎撃部隊」を編成してバトルに参戦する。
そのルールは,味方連合のプレイヤーと協力して戦い,相手の「連合ポイント」をゼロにすれば勝つというもの。通常のバトルと同じくオートで進行するが,ボス襲撃というチャンスが用意されているのを確認できた。
もちろん,「キャバクラ」もある。キャバクラに入るためには,ゲーム内で入手可能な報酬アイテム「プレイチケット」が必要。店内で女の子と会話すると,連合を強化するための「遊ポイント」を入手できる。
店内での会話は3択形式となっており,うまく進行させると女の子の好感度メーターが上昇する。好感度をMAXまで上げると入手できる遊ポイントが増加し,連合をより強化できるので,単なるお楽しみコンテンツに留まらない存在になっていると言えるだろう。
さらに,何度もキャバクラに通って同じ女の子と会話を重ね,親密な関係になるとデートクエストが開放される“お約束”も用意されており,キャバクラ本来の楽しみ方もできるのでご安心を。
なお,4Gamerでは東京ゲームショウ2018開催時に,本作の開発キーマンである横山昌義氏と堀井章生氏にインタビューを実施した。その中で,派遣やキャバクラなど,本作に収録されるコンテンツについても触れられているので,まだチェックしていないという人は,合わせて参照してほしい。
「龍が如く ONLINE」の開発進捗は95%。横山昌義氏,堀井章生氏へのインタビューで語られる本作のこだわり
東京ゲームショウ2018の会期中に「龍が如く ONLINE」シリーズチーフプロデューサー横山昌義氏とディレクターの堀井章生氏にインタビューする機会を得た。今回のインタビューでは,より本作への理解を深めるために詳細なプレイサイクルや,キャバクラをはじめとする街遊びの要素について詳しく聞いてきた。本稿ではその内容をお伝えしよう。
そして今回,「龍が如く ONLINE」をプレイして,「龍が如く」シリーズの最大の魅力はストーリーにあるとあらためて実感した。約1時間という短いプレイ時間ではあったが,新主人公・春日一番と,彼を取り巻く神室町の住人達の物語は,筆者に「この先どうなるのか知りたい」と思わせるのに十分な内容であり,それはまさに過去の「龍が如く」シリーズと同様の体験だった。
また,派遣にしろドンパチにしろ,広くスマホゲームに採用されているシステムを,「龍が如く」シリーズの世界観にうまく落とし込んでいると感じられた。
冒頭で触れたとおり,「龍が如く ONLINE」のサービスは11月21日に開始されるので,シリーズのファンはもちろん,まだ遊んだことがないという人もぜひ一度,本作に触ってみてほしい。
「龍が如く ONLINE」公式サイト
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