gamescom 2017のGood Shepherd Entertainmentブースにて,Dim Bulb Gamesが2014年に制作を発表し,独特なアートワークが話題になったアドベンチャーゲーム「
Where the Water Tastes Like Wine」の最新デモが公開されていた。
本作は,今から100年ほど前,まだ大恐慌で揺れる前にあたる,20世紀前半のアメリカを舞台にしたアドベンチャーゲームだ。放浪者であるガイコツ姿の主人公が,アメリカ全土を歩き回りながら,ゲーム中に16人存在する異なる人種や職業のキャラクター達と出会い,そのスピリチュアルな体験から徐々に民話が完成していく様子を体験していくという内容になっている。
本作の独創的な2Dアートは,アメリカの気鋭アーティストとして活躍するイラストレーター,Kellan Jett(キーラン・ジェット)氏が手掛けており,そこに16人分の異なるストーリーを,北米ゲーム産業のインディーズゲーム界では名うての脚本家達が提供している。話し相手がオオカミやワシに変化するなど,幻覚や黒魔術などのイメージが,なんとも民話の出来上がりを仮想体験しているようで,ストーリーを読んでいるうちにゲーム世界に引き込まれてしまう。主人公がガイコツの姿をしているのも,デモの担当者によると「すべてを削ぎ落した状態」を表しているのだという。
すでにSteamの
プロダクトページが公開されており,発売は2018年前半が予定されている。今のところは英語版のみのリリース予定で,語学力を必要とするものの,今後も注目したいタイトルだ。