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[gamescom]X-COMシリーズを彷彿させるターン制ストラテジー「Phantom Doctrine」は,1980年代の冷戦期がテーマに
ゲームシステムは,開発元であるCreativeForge Gamesのデザイナー,ヤン・ロウスキー(Jan Rowski)氏が説明してくれたように「X-COM」を彷彿させるもので,エージェントを1人ずつ動かして,極秘文書を盗み出したり,要人の暗殺や誘拐を行ったりしていく。
今回プレイしたミッションは,極秘文書を奪い取るために,能力が異なる3人のエージェントを大使館に送り込むというもの。
エージェント達は政府組織から脱落した者や,社会に馴染めないはぐれ者といった設定で,今回のミッションに登場したエージェントの1人はトレンチコートにフェドラ帽という,’70年代のスパイ映画に出てきそうなキャラクターだった。短時間だけ,敵に自分を仲間だと思い込ませる能力を持っているようで,室内を探索して回るスカウトとしてはピッタリな役どころだ。携帯する武器はピストルのみのようだが,仲間に欲しいキャラクターの1人なのは間違いないだろう。
物陰に隠れるときに表示される白い盾のマークまで同じで,「X-COM」を遊んだことがある人なら問題なくプレイできそうな本作だが,1つ1つのマップが非常に広く,1回のターンで動ける範囲も同様に広い。相手も特殊な能力を持つエージェント達なので,まったく予想もしていなかったところから現れて攻撃してくるなど,一筋縄ではいかない。
マップが広いため,キャラクターがまったく別の地点にいる場面も多くなりそうな印象だが,例えば1人のエージェントがフラッシュ爆弾を部屋に投げ入れた瞬間に,ほかの2人が別の扉や窓から銃撃を加えるといったように,それぞれのキャラクターをうまくコーディネートすることもできるようで,スパイゲームらしさがしっかりと表現されていた。
また,マップ外には4人のサポートキャラクターがおり,与えられたポイントを消費して,相手を瞬殺できるスナイパーや,プレイヤーキャラクターがいないマップの様子を探れる物見役を利用できるのも面白い要素だ。
もちろん,The Cabalにはアジトも用意されており,ここでは研究施設や拷問部屋などを拡張していける。CIAやKGBといった特定の勢力との抗争が激化すると,ときには相手の集団がアジトに侵入してくるという「ダンジョンキーパー」的なゲームシステムも搭載しているなど,かなり盛りだくさんな印象だ。発売は2018年中の予定で,CreativeForge Gamesとしては初めてコンシューマ機への参入も予定されている。
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