プレイレポート
実力派の和風乙女ゲーム「剣が君」のスタッフが再集結し作り上げる。伝説の刀にまつわる和風伝奇RPG「剣が刻」をレビュー
まもなく配信されるRejetとXiimoonの共同制作による絢爛豪華な和風伝奇RPG「剣が刻」(iOS / Android)。本作は人間や妖怪,鬼などが暮らす世界を描いた人気乙女ゲーム「剣が君」と似た世界観を持つ新作アドベンチャーRPGとなっており,「剣が君」を制作したクリエイター陣が再集結した作品です。多彩な美男美少年美少女たちと絆を温めながら,「中津国」の平和を取り戻すための旅に出る物語がくり広げられます。
本稿では一足先に彼らの旅路をチェック! 主人公が出会うキャラクターたちや,迫りくる敵との戦い方,温泉や料理での交流などの見どころをお届けします。なお,本作において主人公は,刻を越えてやってきたという意味合いで“刻者(ときじゃ)”と呼ばれているそうです。
徳川家とマレビト「奈落衆」が戦う
中津国へタイムスリップ
物語は「この紋所が目に入らぬか!」でお馴染みの徳川光国を筆頭とした徳川幕府軍が,恐ろしい姿をした“マレビト”と戦っているところから始まります。マレビトに大事な刀「鬼丸国綱」を奪われた光国はなんとか取り戻そうとしますが,あえなく撤退。その途中で奪われたはずの刀の1つ,鬼丸国綱を手にして倒れている主人公(プレイヤー)を見つけます。
一方,サマーキャンプに一緒に参加した鶴間大吉や深美萌夏,引率の先生である青波征一郎らとキャンプをしていたはずの主人公は,目覚めると見ず知らずの男性たちに囲まれていたことに驚きます。互いに相手の素性を探っていると,光国たちと敵対するマレビトの頭領らしき男「六道輪廻」が登場。強力な力で光国たちを追い払い,主人公を追い詰めます。
そんな危機的状況を救ったのが鬼丸国綱に宿る神「異天津霊剣 布都御魂」。彼の導きによって,主人公は“神降ろしの力”で光国たちを召喚し,六道輪廻を退けるのでした。
このあと,神降ろしの力を示した主人公は鬼丸国綱の正式な主として認められ,徳川幕府からマレビト打倒の協力を求められます。主人公は自身の世界に戻るため,いっしょにこの世界にやってきた仲間たちを見つけるため,光国たちと共に戦うことを決意します。
その戦いのなかで出会うのは,たくさんの人や妖,鬼たち。人である光国たちからすれば,妖や鬼は敵なのでは……? と思ったら,この世界は多少のいざこざはあれど,さまざまな種族が共存しているのが一般的なようです。
たくさんいるキャラクターのなかから,一部のメンバーを種族別に紹介します。
■人族
徳川光国(CV:花江夏樹) |
狩野探幽(CV:八代 拓) |
松尾芭蕉(CV:立花慎之介) |
■妖族
萩嵐雪(CV:石川界人) |
飯綱(CV:河西健吾) |
繋々(CV:浪川大輔) |
■鬼族
葵(CV:石川由依) |
周(CV:榎木淳弥) |
狗牙丸(CV:増田俊樹) |
■マレビト
鶴間大吉(CV:江口拓也) |
青波征一郎(CV:井上雄貴) |
深美萌夏(CV:悠木 碧) |
彼ら,彼女たちとどのようにかかわっていくのかはゲームをプレイしてみてのお楽しみですが,何か不思議なつながりがあるように感じます!
ストーリーとバトルを繰り返して物語は進行
本編ストーリーは,本編を読む→付随する戦闘を行う→新しい物語が開放されるという流れで進んでいきます。戦闘はメインとなる武者を3人選んで,出撃。
戦闘時は,下のゲージに流れてくるブロックをタップして敵に攻撃を与えます。同じブロックが3つ並んだ状態でタップすると,攻撃力がアップ! また攻撃を与え続けると,キャラクターごとに奥義ゲージが溜まり,六角形の奥義ブロックが流れてくるように。手早く敵を倒していくと,報酬がプラスされるので,ボス戦で奥義を連発できるように進めていきましょう。
また物語が進むと,戦闘の自動モードも可能に。バトルが苦手な人はもちろん,周回プレイも楽になるので,積極的に使っていきたいシステムです。
戦闘に参加させていくと,武者たちは経験値が上がり,どんどん強くなっていきます。しかし,レベルには上限があるため,いつしか伸び悩みの状態に……。そんなときは「武者情報」画面で彼らの基礎ステータスを“開花”させて,伸ばしてあげましょう。
開花には主に,「常世の門」というフィールドでドロップするアイテムが必要です。本作の戦闘は武者たちを開花させるほど楽になるので,本編を進めると同時に,常世の門で武者修行という形がベストだと思われます。
そのほか武者情報ではスキルの確認や武器の変更などができますが,なかでも覚えておきたいのが“継承”です。
本作は仲間を増やすのに「神降ろし(ガチャ)」を行いますが,キャラクターたちは高レアのキャラクター,低レアのキャラクターと分かれているわけではありません。キャラクターごとに2,3種類の異なるレアリティが設定されているので,一番高いURの光国もいれば,それより低いSSRの光国もいるのです。
そこで気になるのが「推しキャラクターが来たものの,レアリティが低い場合は育ててしまっていいのか?」という問題。レベルだけならともかく,開花にはアイテムも使うため,判断に迷います。
しかし,それを解決してくれるのが“継承”です! 特殊アイテム「記憶人形」を使用して,SRの芭蕉をSSRの芭蕉に継承してみました。すると,SRの芭蕉はレベルが下がり,開花も初期の状態に戻ってしまいます。一方でSSRの芭蕉は彼の育成状況をしっかりと継いでくれました。
育成が大事となる本作ですので,救済措置がしっかりと備わっているのはありがたいです。お気に入りの武者たちをどんどん育てていきましょう♪
みんなが集まる本陣で英気を養う
物語が進むと,主人公たちの拠点となる「本陣」が設置されます。本陣ではキャラクターたちが自由に過ごしており,鍛冶で刀の手入れをしたり,温泉で疲れを癒したり,台所で食材のチェックをしたり,道場で汗を流したりなど,さまざまな姿が観察できます。
それらの施設は観察だけでなく,プレイヤーも使用できるので,お疲れモードの武士を温泉に入れ,好きな人に手作りの料理を食べさせることもできちゃいます♪
温泉や料理などで交流すると,絆が急上昇! しかも,ときには湯上りの髪を拭いてあげたり,食べこぼしを取ってあげたりといったミニイベントが発生する場合も。戦闘のときとは違うリラックスした雰囲気にこちらまで癒されます。
そして,本陣で一番ユニークだと思ったのが,これらの行動を主人公が記録していること。とくにプレイヤーがなにかをする必要はなく,おまけ要素的な内容なのですが,細かにキャラクターをチェックしているので,「よく見ている……!」と感心してしまいます。
このように絆を深めていくと,本編とは違うキャラクターごとの「個別物語」が楽しめるように。個別物語はキャラクターの秘められた過去や新たに描く未来,主人公との日常会話などが描かれます。
例えば,光国の側近である酒井忠勝の場合は,一見堅物な印象ですが,主人公と一対一で話すときはとにかく光国の話題が多い! 奔放なところがある主君に振り回され,ときには主人公に愚痴を言うこともあります。
しかし,心配性な忠勝を見ていると「本当に光国が大事なんだな〜」とほっこりした気分に。本編だけでは見えないキャラクター個人の魅力が満載です。
また“個別物語”を開放すると,戦闘の能力もアップするので,戦略的な意味でも絆を上げていくのは重要な要素となっています。
たくさんの戦いのなかで出会いを経験していく「剣が刻」。戦闘が多いものの,自動モードさえ手に入れば戦いは本当に楽! 戦闘が苦手な人も無理なく楽しめるゲームです。育成は少し大変かもしれませんが,育った結果がすぐに戦闘に反映されるため,やりがいが実感できるのもうれしいところ。触れ合いを重ねて,中津国の未来を救いましょう!
「剣が刻」公式サイト
「剣が刻」ダウンロードページ
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(C)2017-2021 Xiimoon/Rejet
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