「黒い砂漠MOBILE」に新クラス「ドーサ」登場。直近の最新アップデート情報も公開された“2024ハイデル宴会”をレポート

　Pearl Abyss JPは2024年7月27日，「黒い砂漠MOBILE」（iOS / Android）のオフラインイベント「2024ハイデル宴会」のパブリックビューイングを，東京都のRed Bull Gaming Sphere Tokyoで開催した。


　「2024ハイデル宴会」は，「黒い砂漠MOBILE」のプレイヤーを招待したオフラインベントで，韓国の会場では開発者が最新アップデート情報や今後の予定などを発表した。この模様は海外にも配信されており，日本では公式YouTubeチャンネル「黒い砂漠モバイル - BLACK DESERT MOBILE」で日本語字幕の追加された映像が配信された。



　今回，この配信の模様をGMやゲストによる通訳や解説などを交えて同時視聴するパブリックビューイングイベントが，Red Bull Gaming Sphere Tokyoにプレイヤーを招いて実施された。本稿では，「2024ハイデル宴会」で発表されたアップデート情報を中心に，パブリックビューイング会場の模様をお届けしよう。

左から，ゲストのYouTuber Kerofenさん，CM迷子ペンギン氏，GMラテ氏。3人はパブリックビューイング会場で配信の内容を解説したほか，プレイヤーと交流を楽しんだり，リアルグッズ抽選会などを行った

新クラス「ドーサ」実装ほか，新イベントやコンテンツ改修も

　「開発トーク」のコーナーでは，「黒い砂漠MOBILE」の統括室長のキム・チャンウク氏と，ゲームデザイン長のアン・ヒョンギュ氏がステージに登壇し，直近のアップデートやロードマップを発表した。

「黒い砂漠MOBILE」の統括室長のキム・チャンウク氏（中央）と，ゲームデザイン長のアン・ヒョンギュ氏（右）

　最初にアン氏は，2023年12月に開催された「カルフェオン宴会」から半年で行われたアップデートを振り返った。この期間にゲームには4508件ものパッチがあてられ，ゲームにさまざまな変化をもたらしたとのこと。パッチの内容は事前に発表していたものもあれば，試行錯誤した結果で改善したもの，ゲームの変化に伴って変更したものなどさまざまだと語ったあと，直近のアップデートの話に移った。

開発スタッフを支えてくれるプレイヤーへの感謝がこもったプレゼント。クーポンコードは「GIFT-SFOR-EVER-YONE」

●新クラス「ドーサ」がモバイル版にも登場

　雲と霧を操る若い仙人というコンセプトの「ドーサ」は，男性の新クラスとしては約1年4か月ぶりの実装となる。PC版では7月3日に実装されたので，そちらで触れたプレイヤーもいるだろう。
　ドーサはメイン武器に環刀，補助武器に煙管を持ち，陽と陰の気を操り太極の力を込めた攻撃を繰り出すキャラクターだ。メイン武器が朝鮮の名将「李舜臣」将軍の環刀だったり，補助武器の煙管が朝鮮の道士「田禹治」モチーフであるほか，刀身や服装に韓国の古い詩が刻まれていたりと，朝鮮，そしてゲーム内では「朝の国」のイメージが強いデザインとなっている。



　ドーサはリーチの長い環刀による接近戦だけでなく，陰陽の気を使って霧を生んだり，雲の将軍を召喚して戦うことができる。この雲の将軍は，ドーサと離れているほど大きなダメージを与えられる。雲の将軍は，四季を表現したスキル「春霜」「夏風」「秋雷」「冬驟雨」と一緒に使用するとのことで，この模様は動画で紹介された。

「春霜」は凍り付いた雲を環刀に巻き付けて振り回し，敵を打撃した地点に霜霧を発生させる攻撃スキルで，ドーサの主力攻撃の1つだという

「冬驟雨」は，攻撃と同時にドーサの周囲に霧の兵士を召喚し，氷の矢で前方の敵を攻撃する

「太極」というスキルで雲の将軍を召喚できる。雲の将軍は，ドーサと一緒に四季のスキルを使用する

　なお，ドーサは早くも7月30日に実装された。その記念にクラス変更選択箱などがもらえるクーポンが配られたので，忘れずに使ってドーサを楽しもう。

ドーサ実装を記念してのクーポンコード。「PLAY-DOSA-INBD-MNOW」

●サマーシーズンがスタート

　ドーサの実装と同日の7月30日にサマーシーズンもスタートした。卒業報酬は新アイテム「煌めく混沌未確認文様刻印書」で，これは一般の「混沌未確認文様刻印書」よりも最小能力値が高いアイテムになる。


●新イベント「シャカトゥの印章」

　新イベント「シャカトゥの印章」は，毎週土曜日，日曜日に開催されるもので，依頼をこなすとシャカトゥの印章が手に入る。この印章を素材として，「煌びやかな混沌の水晶選択箱」や「（28日）が付いたPLUS系のアイテム」などを製作できる。このイベントも7月30日に実装済みだ。


●新規夏衣装「バダッカ」

　夏のバカンスを彷彿させる新たな夏の衣装「バダッカ」は，8月13日に実装予定だ。この衣装は，一般狩り場や黒い太陽などのコンテンツをプレイするときも外見が反映される。性別の区分のあるクラス共通衣装となっており，例えば女性用のバダッカ衣装を購入すれば，家門内の女性クラスは制限なく着用可能だ。衣装のタイプは男女それぞれ6種類となる。

公式サイトのGMノートに「バダッカ」のプレビューが公開されている

●ワールド経営アップデート

　8月13日には，ワールド経営がアップデートされる。レベルキャップがLv100からlv120に拡張され，新地域としてバレンシアが追加される。さらに，家門派遣でワールド経営を行うと経験値も獲得できるようになる。


　また，新たな馬車「貴族の馬車」「ペリドート森道馬車」が登場し，「車輪」「カバー」といった新しい馬車部品も追加される。「車輪」と「カバー」は5種類用意され，装備すると外見が変化する。
　さらに「車輪」は重量の値が5000増加するほか，「カバー」は食料の消費量を50減少させるといった追加効果がある。貴族馬車の材料は工作を通じて獲得でき，ペリドート森道馬車はさすらい商人から一定確率で購入できる「形状の欠片」が必要となる。形状の欠片は取引所で取引が可能だ。車輪とカバーは馬車部品製作で製作ができる。


　なお，馬車に幻想馬「ドーゥム」をつなげることで，空間跳躍が可能となる。ただし，空間跳躍ができるのは1日に1回だけ。幻想馬を何頭つないでも，使用できる回数は変わらないのでご注意を。


●宝の材料入手の緩和

　宝の材料となっている「古代の種」や「光の文字」が手に入る「宝材料交換システム」が実装される。「古代の種」は，大砂漠ヒストリア地域でドロップする「完全なる古代兵器の核」を25個集めてNPCに渡すと「古代の種」と交換可能だ。
　また，アルイェリの隙間から「古代クツム」を制圧した際に獲得できる「魔力が宿った砂」を25個を集めて「光の文字」に交換できる。ただし，製作できるのは家門あたり1回まで。実装は8月20日の予定だ。

「古代の種」などの交換用のアイテムを集めるのに必要だろうと，開発スタッフからまたまたアイテムのプレゼント。クーポンコードは「BDMH-EIDE-LPRE-SENT」

新たなコンテンツの追加でタイムスケジュールも変更に。新エリアの追加やワールド統合なども実施予定

　直近のアップデートに続いて，8月から9月にかけて予定しているアップデートについて話が及んだ。

●コンテンツのタイムテーブルの変更

　アップデートに伴い，8月13日からコンテンツのタイムテーブルが変更される。具体的には，月曜日の20：00から「怨鬼の夜」，20：40から「アトマフ戦場」が進行し，「太陽の戦場」は火曜日と日曜日のみとなる。週間勝利報酬は3回から2回に減るものの，報酬は3回分となるようだ。
　「黒い太陽」は土曜日のみとなり開始時間は20：00から40分間。木曜日に「太陽の戦場」が進行していた時間には，「怨鬼の夜」と「アトマフ戦場」が月曜日と同じ時間にスタートするという。


●アズナク戦場

　タイムテーブルの変更で空いた時間帯には，8月27日に「アズナク戦場」が追加される。同じギルドのメンバー3人が1チームとなって入場し，合計10組のチームが参加できるPvPとPvEが融合したサバイバルコンテンツだ。
　入場時に全員がレベル1となり，フィールドでモンスターを倒してレベルを上げつつ，ほかのチームの冒険者を倒してポイントを獲得する。制限時間は10分で，ポイントが高い順にランキングされ，チームの合算ポイントがもっとも高いチームが勝者となる。参加条件は戦闘力4万以上。開催時間は水曜日の20：30，土曜日の20：40から1時間で開催される。


　サバイバルゲームではあるが，スタートしてから6分間は何度でもリスポーン可能なので，開始早々に退場ということはない。ただし，残り4分間は復活回数が3回までになり，それを使い切るとメンバーの視野で戦場を視聴することになる。
　フィールド内にはボスがいるほか，回復，ポータルのような各種ギミックがあり，PvPに自信がなくてもそれらを活かすことで勝利することも可能だという。


●新規地域：星の墓場／ブラックスター墜落地帯

　新エリアとしてカルフェオン西部に「星の墓場」「ブラックスター墜落地帯」が追加される。推奨戦闘力は星の戦場は6万6000，ブラックスター墜落地帯が6万8000と高レベルキャラ向けのエリアとなっている。


　この地域では「死んだ神の残滓」というアイテムが入手でき，夜明けの武器と組み合わせることで「ブラックスター武器」を獲得できる。メイン武器のブラックスター武器は夜明けの武器と攻撃力，防御力は同じだが，「すべての系列ダメージ＋5％」，補助武器のブラックスター武器は「最大HP＋2000」という追加能力を持つ。


　さらに＋9以上になると「死んだ神の残滓」がオーラとなって現れ，＋10になるとそのエフェクトがさらに強化される。

左が＋9で右が＋10。＋10になると武器のオーラがより大きくなるだけでなく，切っ先から武器の軌跡を追うように赤いラインのようなエフェクトが追加される

　ブラックスター武器の材料となる「死んだ神の残滓」は，新地域の2つだけでなく「死んだ神の領域」でも入手可能になる。「死んだ神の領域」は，星の墓場が特定の時間になると変化する特殊エリアで，ここでは星の墓場などよりも「死んだ神の残滓」が得られやすい。
　この領域のモンスターは状態異常に耐性を持っていて，戦闘力に関係なくスキルダメージのみでダメージが与えられ，また防御力に関係なく受けるダメージが一定量なので初心者でも上級者と変わらず狩りができるそうだ。


　死んだ神の領域の開催時間は，金曜日の20：30〜21：00で，戦闘力3万以上のキャラクターなら誰でも入場できる。またこの領域はPvP要素がなく，開発者も「リラックスしてお祭りのような感覚で参加してほしい」と語っていた。なお，実装予定日は9月10日となる。

死んだ神の領域には「不安定な星の残骸」というオブジェクト型のモンスターがいて，HPを一以下にすると爆発し周囲のモンスターをダウンさせられる

死んだ神の領域にはボスモンスター「不浄の現身」も出現する。どんな条件やタイミングなのかは不明だが，ボスを倒すと死んだ神の残滓がドロップするとのことなので逃さなず狩ってしまいたい

ここでさらにクーポンのプレゼント。これで装備を強化しておいてほしいとのこと。太っ腹すぎない？　クーポンコードは「GIFT-SFRO-MTHE-BALL」

●新PvPコンテンツ「ギルドリーグ」

　新しいギルド間PvP大会コンテンツ「ギルドリーグ」は，ギルドチャンピオンシップなどの大規模なものと違い，もっと気軽に参加できるPvPコンテンツになる。参加に特別な条件はなく，15人ほどでギルドvs.ギルド，または1vs.1で対戦。決められた時間内の勝ち点順にギルドのランキングが決定する。相手のギルドメンバーの中で戦闘力の高い人を倒すとより多くのポイントが得られる。
　報酬はランキングによって変化するが，団結の笛より弱化した程度の効果を持つ，消耗タイプのギルドバフを考えているのこと。韓国で8月末からプレシーズンがスタートし，正式リーグの実装は10月ごろを予定している。


●サーバー統合

　韓国では現在5つのサーバーがあるが，そのうちの3つが1つとなって新サーバーになる予定だという。サーバー統合は韓国だけでなく，日本ではエリアン，オアシスサーバーが統合される予定だ。実施時期は韓国が9月以降で，日本をはじめとしたグローバルでも順次行われるとのこと。詳細は後日公開されるので，情報を待ちたい。


●睡魔の城

　「睡魔の城」は，家門（自アカウント）のキャラクターと共に入場し，ボスに挑戦する協力型の新PvEコンテンツだ。「義兄弟討伐推薦書」や「狐を封印するひょうたん」と同タイプの新アイテム「夢の灯火」を使うことで，家門内キャラクターが睡魔の城に入場できるようになり，ボスと戦える。


　入場後，ボスにダメージを与えられる時間は1〜2分と短くすぐに退場となるが，その後，ギルドメンバーの中から4人に向けて支援要請ができる。要請を受けたメンバーは，要請から1時間以内に入場してボスの討伐を狙うが，それで倒せなかった場合は，すべてのギルドメンバーに支援を送り撃破を5時間以内に目指す。報酬は与ダメージの割合で変化するという。

睡魔の城のボスは3種類いるようで，どのボスに挑戦するかは選択できるようだ。ボスのHPは非常に高く，ギルドメンバーの協力が不可欠なコンテンツと言える

　新情報の発表はここまでだが，最後にオギエールの加護の仕様変更に合わせて「オギエールの加護」10個と「＋7亀裂のトーテム箱」がプレゼントされた。
　オギエールの加護は今後，＋7段階のトーテム強化にのみ使用できるアイテムとなり，＋8段階のトーテムの強化にはオギエールの加護3個で製作できる「発現するオギエールの加護」，＋9段階のトーテムの強化にはオギエールの加護10個で製作できる「救援するオギエールの加護 」が必要となる。
　手持ちのトーテムの強化状態に合わせて使い分けよう。このプレゼントは7月30日のメンテナンス後に配布されている。

最後に2024ハイデル宴会開催記念に出席イベントの実施を告知。こちらは8月27日までの実施になる

ハイデル芸術祭やクイズ大会，抽選会などが楽しめたハイデル宴会とパブリックビューイング会場

　ここからは，アップデート情報以外に2024ハイデル宴会で配信された内容や，パブリックビューイング会場内の模様を紹介しよう。

来場したプレイヤーは最新情報に釘付けかと思いきや，特定のコンテンツ開催時間になると黒い砂漠MOBILEをプレイし始める人もちらほら。こういった光景もスマホアプリならではかもしれない

●ミニクイズ大会

　来場者と配信を見ているプレイヤーの正答率でもらえるゲーム内アイテムが変わるミニクイズ大会。2枚のイラストを見比べて違う場所の数を選んだり，動画でのキャラクターの行動を見極めるものはともかく，アルパカレースで優勝したキャラクターは誰か？　などクイズなのか悩むようなバラエティに富んだ内容で会場は大盛り上がり。クイズでもらえるゲーム内アイテムは，7月30日のメンテナンス後に配布された。


●2024ハイデル芸術祭

　2024ハイデル宴会の開宴にともなって，「2024ハイデル芸術祭」が開催された。
　芸術祭は黒い砂漠MOBILEにまつわるイラストや絵を対象とした「ファンアート部門」，グッズや文章，映像，音楽を対象にした「自由部門」，キャラクターのファッションを競う「ファッションショー部門」の3部門が行われ，イベント中の投票によって大賞や最優秀賞，優秀賞が選ばれた。日本プレイヤーから受賞者がでたからなのか，GMラテ氏からの「勝ちましたね！」といった謎の勝利宣言も。

ファンアート部門

自由部門。大賞を受賞した「xもちゃx」さんは，パブリックビューイング会場を訪れており，来場者から祝福を受けた

ファッションショー部門。こちらは来場者のギルドメンバーが受賞していたそうだ

●「黒い砂漠」グッズ展示

　会場ではコラボ手ぬぐいやアクリルキーホルダー，缶バッジなど，黒い砂漠のグッズも展示されていた。これらのグッズは通販で購入できる。詳細は公式サイトのお知らせで確認しよう。


・アクリルキーホルダーやアクリルスタンド，缶バッジ（公式サイト）
https://forum.jp.blackdesertm.com/Board/Detail?boardNo=2&contentNo=26357
・コラボ手ぬぐい（公式サイト）
https://forum.jp.blackdesertm.com/Board/Detail?boardNo=2&contentNo=26684

●リアルガチャで黒い砂漠グッズを入手！

　パブリックビューイング入場の受付で，リアルグッズがもらえるハズレなしのリアルガチャを回せた。もらえるグッズはキーホルダーやTシャツ，メモ帳にぬいぐるみと多彩だ。圧縮されたラッコ族のぬいぐるみがちょっとシュール。



●グッズ抽選会＆名刺交換

　2024ハイデル宴会の配信終了後，パブリックビューイング会場では抽選会が行われ，レアな黒い砂漠グッズが3名にプレゼントされた。その後，イベントは終了となったが，閉場までの時間までプレイヤー同士，そしてGMと名刺交換をするなど交流する姿が見られた。



　新クラスの発表のみならず，多数の新コンテンツ情報が公開されたうえ，その多くがすぐの実装だったという，盛りだくさんな内容の2024ハイデル宴会。大量かつ豪華なアイテムがもらえるクーポンもプレゼントされ，レベルの上がりやすいサマーシーズンもすぐに開催されるいま，黒い砂漠MOBILEを始めるにはまたとないタイミングになるだろう。

2024ハイデル宴会の配信のラストでは，ダメ押しとばかりにプレゼントが追加された。最後のクーポンコードは「BALL-GIFT-FORY-OU24」だ。さらにこれとは別に，なんと突破復旧券20万個も追加でプレゼントされることとなった

なお，こちらがこの日に配布されたプレゼントアイテム。公式サイトのフォーラムでもクーポンコードともらえるアイテムが公開されている（クーポンコードをコピーできる機能があるので非常に便利）ので，プレイヤーは忘れずにチェックしておこう

「黒い砂漠MOBILE」公式サイト

「黒い砂漠MOBILE」ダウンロードページ

「黒い砂漠MOBILE」ダウンロードページ