［インタビュー］「スカル アンド ボーンズ」は海戦が好きな人，海賊の世界が好きな人，海賊王になりたい人に遊んでほしい

　ユービーアイソフトが今年（2024年）2月16日にリリースし，先月末にはシーズン1「Raging Tides -怒りの潮流-」がスタートした，マルチプレイアクションRPG「スカル アンド ボーンズ」（PC / PlayStation 5 / Xbox Series X|S / PlayStation 4 / Xbox One）。
　17世紀の大航海時代を舞台に，何も持たない海賊が海戦やトレジャーハント，砦の略奪などを繰り返しながら悪名を高めていき，大海賊を目指す作品だ。同社史上2番目の数字という“一日平均 4時間超のプレイ時間”を記録するなど，世界中で熱心に遊ばれているという。
　今回，ゲームディレクターのMak Juen Yeow氏に，短い時間ではあるが本作についていくつかの質問をする機会を得たので，その模様をお届けする。

「スカル アンド ボーンズ」公式サイト

4Gamer：
　本日はお時間をいただき，ありがとうございます。
　「スカル アンド ボーンズ」は2017年6月に2018年秋発売予定として発表され，それから幾度もの延期のすえ，ついに今年（2024年）2月にリリースされました。ここまで開発が長期化した理由はどこにあったのでしょう？

Mak Juen Yeow氏：
　ゲーム開発は一筋縄ではいかない，難しいところがいっぱいあります。それこそ，この10年間を振り返ってもゲーム業界ではトレンドが移り変わってきました。
　そういったトレンドに沿った形で作り上げるべく，常にさまざまなフィードバックを受けながら開発を続けてきました。その根底には，ゲームファンにとって，一番いいものを作りたいという強い思いがあります。

4Gamer：
　発売直前にはオープンβテストが行われました。ここでの反応はいかがでしたか？


Mak Juen Yeow氏：
　いろんな反応がありましたね。
　「これこそ期待していたものだ！」というものもあれば，「『アサシン クリード4　ブラック フラッグ』（PC / PlayStation 4 / PlayStation 3 / Xbox 360 / Wii U）のようなものを期待していたのに」というものもありました。とはいえ，OBTに参加しているうちに，このゲームが持つ本来の良さに気付いてくれた方が多かったようです。


4Gamer：
　開発の終盤はどんなことを重視していましたか？

Mak Juen Yeow氏：
　とくに最後の1年間は，海戦そのものや，17世紀の海賊の物語などを入り口に，プレイヤーにどんなユニークな体験を提供できるかを重視してきました。これにどんな反応があるのか，これからも注視してアップデートをしていきます。

4Gamer：
　スカル アンド ボーンズはグローバルで展開されていますが，プレイヤーの居住地ごとに遊び方の違いなどはありますか？

Mak Juen Yeow氏：
　そういう違いはとくにないですね。シェア的にはアメリカとヨーロッパの比率が大きく，それ以外も伸びてきている状態なんですが，ゲームの中で何ができるのか，探検が欲しいのか，海戦を楽しみたいのか，あるいは船旅を楽しみたいのかなど，遊び方は地域というより人それぞれという印象です。


4Gamer：
　それでは今後，どんなアップデートを考えているかも教えてください。

Mak Juen Yeow氏：
　まずは先日，シーズン1「Raging Tides -怒りの潮流-」がスタートしました。今後のシーズンでも新しいボス，武器などの装備はもちろんのこと，世界をどのように変化させていくかを考えているところです。これまでとは違う新しいコンテンツなども検討しつつ，“海賊王”としての楽しみ方も増やしていきたいです。


4Gamer：
　最後に，まだゲームに触れていない人に向けて，「スカル アンド ボーンズ」の楽しさを伝えられるようなメッセージをお願いします。

Mak Juen Yeow氏：
　まず，海戦が好きな人，海賊の世界が好きな人であればきっと気に入ってもらえると思いますので，ぜひ遊んでください。
　また，はみ出し者から一流の海賊にのし上がっていくといったストーリー……「海賊王になる！」というような展開が好きな人にも楽しんでいただけると思いますので，よろしくお願いします。

4Gamer：
　ありがとうございました。

「スカル アンド ボーンズ」公式サイト