プレイレポート
「MONSTER HUNTER: WORLD」狩猟生活ノススメ 第4回:ド素人ハンター,ついにマルチプレイの味を知る
- 第1回:見た目は凄腕,中身はド素人! 新米ハンター,新大陸に立つ
- 第2回:いよいよ狩りが本格化! アンジャナフ,おそろしい子……編
- 第3回:“縄張り意識”がクエスト成功の秘訣? 苦手なアンジャナフ,再び……
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颯爽とマルチプレイデビュー,ヒャッホウ!
前回,陸珊瑚の台地に辿り着いたEddie。新米ハンターと言いつつも,ここまでは順調に任務クエストを達成してきたが,ついに大きな壁が立ちはだかった。それがパオウルムーだ。
爬虫類系のコワモテなモンスターが多いなか,首回りがプクーッと膨れてフワフワ飛ぶパオウルムーはどこか可愛らしい。
しかし,上空からの急降下攻撃を食らうと,信じられないほどのダメージを負う。
これには,さすがのEddieもこんな顔だろう。
もちろん,この攻撃も直前に兆候が見られるので,それを把握していれば避けられないことはない。しかし,回避しようとして岩に引っかかったりすると,それだけでアウトである。たった一度のミスが本当に命取りになるため,初心者にはかなりキツい……。
というわけで,ついに救難信号を撃つときがやってきたようだ。ここまでは「うまい人に手伝ってもらえば,クリアできるのは当たり前。それに頼っていたら,いつまでたっても自分がうまくならない」と思い,あえてソロプレイで進めてきた。
でも,ここまで結構がんばってきたし,このクエストが特別難しいのかもしれないし。1回だけならいいよね? たすけて! つよいひと!
救難信号を上空に撃ってみると,やがて「勇者●●●(※キャラクターネームを一部伏せています)がクエストに参加しました」というメッセージの表示された。初めてのマルチプレイで,駆けつけてくれた人が勇者とは心強い。
そして,駆けつけ一杯とばかりにパオウルムーを攻撃する勇者。そのダメージはなんと100。三桁。
それに対して,筆者はヘビィボウガンで一桁のダメージをポスンポスンと与えている。「うわっ…私の攻撃力,低すぎ…?」と両手で口元を押さえたくなるが,いやいや大丈夫。機関竜弾なら二桁出るし! 装備もいちいちカッコいいから,きっと彼は凄腕ハンターに違いない。
逃げるパオウルムーを追いかけていくが,途中で道を間違えたり,マップを確認したりするうちに……。
な,なんかスマン! よし,せめてお礼の気持ちを伝えよう。確か定型文に「ありがとう!」があったはずなんだ。
挨拶が間に合わなかった……。モンスターを捕獲すると,クリア後の余裕が20秒しかないのか。ありがとう,勇者よ……。
マルチプレイに味をしめたEddie,次なる標的はラドバルキンだ。背中や尻尾に纏った鋭い骨がトゲのようになっていて,勢いよく回転しながら突っ込んでくる攻撃が特徴だ。
さっきは助っ人ハンターのおかげで,パオウルムーの狩猟に成功した。ただ,なんでもかんでも救難信号を撃つのはどうかと思うし,少なくとも初めて挑むモンスターには自分の力がどこまで通用するのかを試してみたい。
ラドバルキン,半端ないって! 圧倒的な力を差を見せつけられ,「ホ,ホラ,攻略の糸口が見つかるかもしれないし……」と言いわけをつぶやきながら,再び救難信号を発射。今回,来てくれたハンターの名前はアルファベットだったので,外国のプレイヤーかもしれない。でも,Eddieもアルファベットだし,外見は陽気な黒人だし,まさかこっちが日本人だとは思っていないかもしれない。
さっきの勇者もそうだったが,今回の助っ人も青白く輝く装備を身にまとっていて,なんだか凄そう。しかも,筆者には分からない攻撃でラドバルキンを頻繁に動けなくしてくれる。そこで,「ここはアレを使うときだ!」と拡散弾の構えに入る。
拡散弾は着弾地点をマーカーで調整した後,一度上空へ弾を撃ち,しばらくしてから多数の爆弾が地面に降り注ぐ。よく動くモンスターには使いづらいが,相手が動けない状況ならもってこいの弾だ。
拡散弾の弱点は,着弾時に発生する爆風がハンターも巻き込むところだろう。しまった! 助けに来てもらったハンターが豪快に吹っ飛んでいる……。ス,スマン。おのれー,ラドバルキン!(ハンターから目を逸らしながら)
しばらく狩りを続けていると,ラドバルキンが「ツタ罠」とやらで動けなくなった。これも助っ人ハンターのおかげだろうか。よく分からないけど,これまた拡散弾のチャンス!
よしよし,着実にダメージを与えている。しっかりと手応えを感じていると,助っ人の姿が見えない。……あ,モンスターに乗ってる!
聞いたことがある……。凄腕ハンターはモンスターの身体に飛び乗って,その状態からダメージを与えて転倒を狙えるのだと。心の中で「がんばれ♥ がんばれ♥」と応援しつつ,地道に機関竜弾で援護していく。
無事に討伐成功! パイセン,さすがッス! ……そうそう,同じミスは繰り返さないぜ。
よし,間に合った。さっきの勇者にはメッセージを送れなかったので,タッチパッドの長押しで定型文のメニューを呼び出せることを調べておいたのだ。
お礼を伝えられてホッとしていると,スタンプで応えてくれた。良かった。……爆風に巻き込んだりもしたけれど,「なんだか,どんくさいヘビィボウガン使いだな」とは思われてなさそうだ。
さて,次の標的であるレイギエナは,パオウルムーの狩猟のときに一度出会っている。そこで受付嬢が「このあたりの生態系の頂点」と言っていた。
そんなモンスターに挑んでも大丈夫なの? 救難信号に頼りすぎて,自分の力が追いついていないのでは? 多少の不安が頭をよぎったが,「何事も経験」だ。当たって砕けてもいいじゃない!
やはり強い。救難信号を撃ってみたものの,時間帯が良くなかったのか,なかなか誰も来てくれない。
「ここは出直すか……」と考え始めたときに,ようやく1人のハンターが来てくれたが,さすがはレイギエナだ。一進一退の状況のまま,時間がどんどん過ぎていく。
そして,クエストの残り時間が「あと10分」の表示。このままでは助けに来てくれたハンターに対して,とても申しわけない結果になってしまう。
「な,なんとかしなくては……」と焦る気持ちが隙を生んだのか,レイギエナの攻撃をモロに食らってしまったEddie。
この時点で残り8分くらいか。ここで力尽きるのは痛い!
しかし,最後まであきらめない。「へへ……まだ幕は下りきってないんだからよ……」と日常会話では使ったことがないフレーズを口走りつつ,猛ダッシュでレイギエナの元に向かう。そして,コツコツとダメージを与え続けると……。
奇跡の討伐成功である。いやー,あきらめないって大事。助けに来てくれたハンターさん,ありがとうありがとう!
ここのところ,苦しい狩りが続いている。どうやらEddieの装備を見直すときが来ているのかもしれない。
加工屋に顔を出してみると,作成可能な装備が順調に増えていた。そのなかでも「オウビートテスタ」に胸キュン。しかし,残念ながら素材が足りない。素材が揃ったら,真っ先に作ろうと心に決める。
第1回からずっとゾンビウサギみたいな装備(「ボーン」シリーズ)だったオトモアイルーも,ここは奮発して装備一式をチェンジ。宇宙服っぽい見た目なのに下半身はガラ空きだ。
そう言えば,陸珊瑚の台地に到達した時点で「一等マイハウス」に引っ越せるようになっていたので,さっそく行ってみた。
“一等”というだけあって豪華なお部屋だ。ここでは「環境生物」をより多く放つことができるらしい。なかなか見つからないレアな種もいるそうだが,とりあえずメチャクチャ簡単に捕獲できるアイツを放してみることにした。
みんな大好き,シビレガスガエルだ。誰もが一度は素材だと思って[○]ボタンを押したら,突然バチバチーッとシビレさせられる,あのニクいヤツ……。
ちなみに環境生物は種類によって配置できる場所が異なり,シビレガスガエルは床のみ。せっかく水槽もあるので,ここにも何かを放したいところだ。
新大陸のストーリーはまだまだ続いていくが,全4回にわたってお送りしてきた「MONSTER HUNTER: WORLD」のプレイ日記はひとまず終幕。こんなヘッポコ狩人の珍道中を読んでいただき,ありがとうございました。
個人的な印象として,モンスターハンターシリーズの記事は経験者であることを前提とした内容が多く,筆者のような初心者にとってはハードルがどんどん上がっているように感じていました。そこをなんとかしたいという思いから,ド素人であることを隠さず,手探り感に溢れたスタイルでお届けしてみましたが,いかがだったでしょうか。このプレイ日記がモンスターハンターシリーズにまだ触れていない人にとって,何らかのきっかけになれば幸いです。
それから,もし各地のフィールドでEddieに出会ったら,生温かい目で見てやってください。
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