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[GDC 2018]「Radeon RX Vega M」搭載CPU「Kaby Lake-G」のベンチマークスコアをIntelが公表。GTX 1050 Tiより速い!?
会場でIntelが公開したのは「Core i7-8809G」,より正確に言えば,同プロセッサを搭載するNUC(≒超小型デスクトップPC向けベアボーンキット)で,開発コードネーム「Hades Canyon」(ヘイズキャニオンもしくはヘイデスキャニオン)こと「NC8i7HVK」のベンチマーク結果だ。
Core i7-8809GはCore with RX Vega Mシリーズの最上位モデルで,CPU側は4コア8スレッド対応,CPU定格クロック3.1GHz,CPU最大クロック4.2GHz,共有L3キャッシュ容量8MBというスペック。一方のGPU側は24基の演算ユニットを統合して最大1190MHz動作となり,かつ容量4GBのHBM2を組み合わせてある「Radeon RX Vega M GH Graphics」という仕様だが,今回Intelが公開したのは,そんなCore i7-8809Gを搭載するNC8i7HVKで実行した「3DMark」の「Fire Strike」「Time Spy」と2017年版「Hitman」,「Rise of the Tomb Raider」,そして「CINEBENCH R15」,「Premiere Pro CC」を用いた4Kビデオエンコードという,6つのスコアである。
4Gamerでも多くのデータを取得できている3DMarkの「Fire Strike」および「Time Spy」を見てみると,スコアは順に8459,3077。CPUやそれ以外の違いを無視してものすごくざっくり比較した場合,「GeForce GTX 1050 Ti」や演算ユニット数16基版「Radeon RX 560」よりは確実に,かつかなり高いスコアだが,「GeForce GTX 1060 3GB」には歯が立たないレベルということになる。評価の仕方が難しいが,「エントリークラス最速レベル」といったところだろうか?
いずれにせよ,2017年版HitmanやRise of the Tomb Raiderのフレームレートも高いため,最新世代のグラフィックスを採用するようなタイトルを除けば,グラフィックス設定次第でかなりいけそうな気配はある。最終製品の登場に期待したい。
[CES 2018]「Radeon RX Vega搭載の第8世代Coreプロセッサ」が正式発表。「ミドルクラス市場向け単体GPU並みの3D性能」を1パッケージで実現へ
Hades Canyon NUCに関するプレスリリース
IntelのCore with RX Vega M製品概要ページ(英語)
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