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舞台「信長の野望・大志 -零- 桶狭間前夜 〜兄弟相克編〜」ゲネプロレポート。信長・信行兄弟とそれを取り巻く武将たちが織りなす独創的なドラマ
本公演は,コーエーテクモゲームスの歴史シミュレーションゲーム「信長の野望・大志」(PC / PS4 / Nintendo Switch / iOS / Android)を舞台化したもので,第1弾の「春の陣 天下布武 〜金泥の首編〜」が2018年に上演。その後も「冬の陣」「夢幻」といった続編が上演されており,今回が第4弾となっている。
物語は,本来の歴史を知る者が,異なる方向へと進んだ今の歴史との狭間で苦悩しながら立ち向かう様子を描いた熱き戦国エンターテインメントで,タイトルからも分かるように,織田信長と,弟・信行との兄弟の戦いを描いている。
また,「SIDE織田信長」と「SIDE織田信行」からなるWサイドストーリーが用意されており,公演も別々に行われる。
本稿では,公演に先立ち行われたゲネプロ(通し稽古)の模様をお届けするので,舞台の雰囲気を少しでも味わってもらえたら幸いだ。
後列左から・坂本遥奈さん(霞役),咲良菜緒さん(弥役),秋本帆華さん(吉乃役),大黒柚姫さん(帰蝶役)。前列左から彦摩呂さん(今井宗久役),沖野晃司さん(織田信行役),鶏冠井孝介さん(織田信長役),田中れいなさん(お市役) |
ゲネプロ前に行われた写真撮影・合同取材では,キャストがそれぞれ本公演に向けての意気込みや見どころを語った。織田信長役の鶏冠井孝介さんは,信行との兄弟の戦いや,それらを取り巻く登場人物のドラマ性に注目してほしいと熱っぽく話す。お市役の田中れいなさんは,自身が歌う楽曲にも注目してほしいと述べていた。
舞台は,幕を効果的に使った映像表現や,息もつかせぬ殺陣,信長と信行の兄弟ドラマ,そしてお市の歌唱を随所に散りばめた演出など,見どころたっぷりの内容であった。演者の高い演技力と熱量も相まって,取材に来ていた筆者すら,仕事を忘れてのめり込んでしまったほどだ。
アクロバティックな要素も含んだ殺陣は見どころの1つ |
幕を効果的に使ったギミックも本舞台ならでは |
面白かったのは「本来の歴史を知る者」が登場するという,歴史物のストーリーとしては異色かつ先の読めない展開になっていること。
そこに,破天荒な信長と,策士を思わせる信行の武将としての魅力が加わり唯一無二の世界観を作り上げている。さらに,信長派・信行派それぞれの武将たちの思惑や裏で暗躍する人物,そして,熱心なファンすらも驚愕するであろうキャラクターの登場など,息をつく暇もないほどの展開で物語が進行していく。
ネタバレを避けるため多くは語れないが,約2時間の公演があっという間に感じるほど濃密な内容となっていることは間違いない。また,先にも述べたが,田中さん(お市)が歌う楽曲がストーリーをも乗り上げるアクセントになっていたので,音楽や歌の力を改めて思い知らされた一幕もあった。
冒頭の通り,舞台「信長の野望・大志 -零- 桶狭間前夜 〜兄弟相克編〜」は,11月14日から20日まで東京で公演,千秋楽は11月23日に名古屋で行われる。チケットの先行販売は終了しているが,一般販売の「直前予約」は若干残りがあるようなので,気になる人は公演に足を運んでみるのもいいだろう。
舞台「信長の野望・大志 -零- 桶狭間前夜 〜兄弟相克編〜」公式サイト
「信長の野望・大志」公式サイト
「信長の野望・大志」ダウンロードページ
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(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
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(C)2017 コーエーテクモゲームス All rights reserved.
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