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松野家,崩壊の危機――? 6つ子たちが本領発揮した喜劇「おそ松さん」ゲネプロ公演をレポート
松野家の6つ子を中心に,軽快なギャグや時にホロリとなる人間ドラマでファンを楽しませたTVアニメ「おそ松さん」。その舞台化作品となる“喜劇「おそ松さん」”が,2018年11月15日〜20日に日本青年館ホール(東京),2018年11月23日〜25日に京都劇場(京都)で上演される。これまで第1弾,第2弾が上演されているが,今作は笑いにより特化した最新舞台になっているという。本稿では2018年11月14日に実施された囲み取材とゲネプロの様子をレポートしていく。ちなみにストーリーのネタバレはないので,安心してほしい。
キャスト陣の仲のよさが伝わってくる和やかな囲み取材
ゲネプロ前に実施された囲み取材には,高崎翔太さん(おそ松役),柏木佑介さん(カラ松役),植田圭輔さん(チョロ松役),北村 諒さん(一松役),小澤 廉さん(十四松役),赤澤遼太郎さん(トド松役),出口亜梨沙さん(トト子役),窪寺 昭さん(イヤミ役),KIMERUさん(チビ太役),原 勇弥さん(ハタ坊役),佐久間祐人さん(松造役),ザンヨウコさん(松代役)が登壇した。
第3弾ともなると,続投キャスト同士の息もぴったりで,柏木さんが「(これまでの舞台では)華としてF6が登場していたが,今作での華はカラ松が担っていかなければと思っています」と宣言した際には,ほかのキャストからツッコミが入り,場を和ませる。また小澤さんも「僕たちが心の底から楽しんで,その空気をお客様が感じて笑ってもらえたらと思います。マッスルマッスルハッスルハッスル」と演じる十四松のセリフを交えて挨拶した。
舞台初登場となる松造役の佐久間さんと松代役のザンさんは,そんなキャスト陣のチームワークのよさを称賛した。佐久間さんは「役者の皆さん同士が仲がいいことが,役につながっている。そこにうまく溶け込むことができたらと思ってがんばっています」,ザンさんは「植田さんはツッコんだり,放置したり,厳しさと優しさを両方持っている。負けられないなと,大人げなく張り合うつもりでいます」と語っていた。
また,「6つ子以外では誰を演じたいか?」という質問に,植田さんは「こんな難しい6択は初めてだ」と悩みながらも「自分のほうがかわいいと思うので(笑)」と,トト子と回答。北村さんは,「このビジュアルになることは貴重」とチビ太を選んでいた。そんななか,赤澤さんは「十四松をやりたい」と,6つ子から選択するというまさかの天然発言が! 小澤さんから「そんな簡単なもんじゃないぞ!」という抗議の声に,キャスト陣は大爆笑していた。
最後は赤崎さんが「京都までノンストップで走り抜けようと思っています。今回みんなのスケジュールが揃って,みっちり稽古もできました。すごく凝り固まらず,何度見ても楽しめる作品になっているので,肩の力を抜いて劇場まで足を運んで,笑顔で帰っていただけると嬉しいです。ぜひとも観に来てください」と,作品にかける熱い気持ちを語ってくれた。
松野家崩壊! 6つ子はニート生活を守れるのか
囲み取材のあとには,関係者・マスコミに加え,抽選で選ばれたファンを招待してのゲネプロ公演が行われた。ちなみに本公演は,これまでの舞台のようにオムニバス形式ではなく,1つのストーリーになっている。
いつものようにニート生活を満喫する6人に,ある日突然,松造と松代からとある爆弾宣言が! いきなり家庭崩壊の危機に陥った彼らは,今の暮らしを守るために,チビ太を巻き込んで秘密の計画を企てる。そこにトト子やイヤミも加わって,事態は予想もつかない方向に……。
ほかのキャスト陣も,ファンを楽しませようと息のつく暇もないほど,怒涛の勢いで笑いを仕掛けてくるので期待してほしい。
なお,本公演のチケットは完売しているが,2018年11月25日の千秋楽公演は,全国の映画館にてライブビューイングが開催される予定だ。現在チケットが発売中(※)なので,6つ子たちが起こす笑いの奇跡を,ぜひ映画館で目撃しよう。
※完売している劇場もあるため,詳しくはライブビューイングページをチェックしよう
喜劇「おそ松さん」公式サイト
(C)赤塚不二夫/喜劇「おそ松さん」製作委員会2018