プレイレポート
「ラブライブ!スクスタ」を先行試遊。ノーツを叩くとスタミナが減る? 新感覚のリズムアクションRPGに!
そんな志しを胸に,スクールアイドルプロジェクト「ラブライブ!」シリーズが新たに打ち出すスマホゲームが,このスクスタこと「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS」だ。
本作は,ブシモが2019年9月26日に配信するリズムアクションRPGで,作中にはプロジェクトの立て役者「μ's」,太陽のように元気いっぱいの「Aqours」,新進気鋭の「ニジガク」(虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会)のスクールアイドルが登場し,既存のTVアニメシリーズとは異なる世界観で,まさにオールスターな物語がくり広げられる。
さらに,高品質な3Dモデルを用いたライブパフォーマンスや,ノーツを叩くとスタミナが減る? 無謀な賭けを勝ちにきたリズムアクションなど,ゲームとしての意気込みも万全だ。本稿ではこれらスクスタの内容を,先日行われた試遊会での体験をもとにお伝えしていく。
「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARS」公式サイト
「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS」ダウンロードページ
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27人の少女が交わる,新たな時間軸の物語
μ'sとAqoursの物語は,アニメではそれぞれ異なる時間軸で描かれている。しかしスクスタでは,ニジガクを加えた計3グループが“同じ時間軸に存在”している。大ボリュームで届けられるこの新規ストーリーは,サンライズによるプロデュース・監修のお墨つきで展開されるものだ。
これまでのラブライブ!シリーズと異なるのは“物語の主人公はプレイヤー”であること。あなたは東京・お台場にある「私立虹ヶ咲学園」に通う学生で,音ノ木坂学院所属のμ'sと,浦の星女学院所属のAqoursによる合同ライブを見て,我々と同じく衝撃を受け,新たな一歩を踏み出す。
あなたとスクールアイドルたちの物語は,ニジガク同好会の立ち上げからはじまる。ここに所属する9名の少女は,同じグループの仲間だが,活動区分やその目的がそれぞれ異なるという,一風変わったものだ。
そして物語上には,各々が同年代になったμ'sとAqoursのメンバーがひっきりなしに登場する。これまでifとして想像するしかなかった組み合わせ,かけ合いも含め,シリーズファンなら必見だ。原作時間軸が馴染み深くても,プレイ後,胸に聞いたら「YES!!」と答えるだろう。
またメインストーリーだけでなく,各スクールアイドルに焦点を合わせた「キズナエピソード」や,彼女たちを育成すると開放される「サイドエピソード」なども存在し,これらもすべてフルボイスで楽しめる。
ホーム画面からはストーリーやライブ,育成やガチャにアクセスできるほか,スタミナや有料通貨などの表示が。「お気に入りのキャラクター」を設定すれば,その子をタップしてキズナを深められるようだ。
スマホゲームの作りとして煩雑さを感じることはなく,誰でも問題なく遊べる出来だ。ただし,リズムアクション面に関してはリズムゲームに慣れている人にとっても,なかなかの新機軸が用意されている。
ノーツを叩くとスタミナが減る? 戦略とリズム
リズムアクションを体験できる「ライブステージ」では,プレイヤーである“あなた”がメンバーを応援することで,彼女たちのパフォーマンスが上がり,ライブも盛り上がる。ただし,一般的なリズムゲームとは異なる,かなり奇抜なシステムが採用されている。
ライブ楽曲を選び,9名のスクールアイドルを編成し,衣装を選択する……といった部分は普遍的だが,“3つの作戦ごとにメンバー配置を考え,アクセサリーを付け替える”ところがスクスタの特色である。
ライブが始まると画面内にタップ,ホールド,フリック,同時押しなどのノーツが流れてくる。レーン式ではなく,画面全体を活用するスタイルだが,ノーツ自体をタップする必要はなく,画面のどこを押してもいい。判定ラインと重なったタイミングで好きな場所を打鍵しよう。
クリアの条件は「ボルテージ」(スコア)を高めていくことだが,最大のギミックは“ノーツを叩くたびにスタミナが減少する”ところである。つまり,楽曲の進行に合わせてノーツを叩いていると,スタミナがなくなっていき,そのままではライブ失敗に終わってしまうのだ。
そのためプレイヤーは,3つの作戦(編成内の区分け)を切り替え操作しながら,ライブを成功に導いていく。ボルテージ稼ぎなら「ボルテージ増加」の作戦に,スタミナ確保なら「特技発動率増加」や「ダメージ減少」にと,ライブ中に次々と作戦をチェンジするのだ。
スクールアイドルたちは各々スキルを保有しており,回復重視でクリアを目指したり,ボルテージ重視でハイスコアを狙ったりと,組み合わせが生まれている。またライブ中は「NICEを4回取ろう」などとアピールチャンスが発生することもあるので,特定楽曲の特化編成もありえそう。
なお,一度クリアした楽曲はオートプレイに対応する。この場合,いっさい操作せずとも自動でノーツを叩いてくれるので,手軽に遊ぶにせよ,周回するにせよ,個々人のプレイスタイルをカバーできる。
そして,いくつか楽曲をプレイしてみたところ,単に高難度のノーツをさばいていくタイトルよりも,やはり編成方針やライブ中の作戦といった,それこそRPG的要素が印象深かった。とくに作戦変更はノーツ処理と並行していることで,慣れるとさまざまな遊びが生まれそうだ。
育成面に関しても,経験値を稼いで,スクールアイドルをレベルアップさせて強くする,などといったポピュラーな形ではなく,素材を消費して強化パネルを開放していくものとなる。育てていくと個別エピソードや新規衣装がアンロックされるほか,スキルも強化されていくようだ。
ほかにも,9名のスクールアイドルを選んで送り出す「合宿」では,参加者に新たな「ひらめきスキル」を覚えさせられるなど,育成要素に横幅が設けられている。いずれも思考すべき点はあるが,意味が分かりづらいものではないので,ゲームを進めていれば自然と身につくはずだ。
スクールアイドルたちを育てて,最適なメンバーを編成し,最高のライブに臨む。そうすれば,スクスタのストーリーも進んでいく。RPG的なゲームサイクル自体が,ラブライブ!らしい物語進行とさえ思える。
当然だが,魅力的な3Dモデルを使用したライブ演出も見ものだ。グループを問わない組み合わせ,オリジナルの新規衣装,複雑なフォーメーションダンスなど,見ているだけで楽しめる。
MV(ミュージックビデオ)の鑑賞も可能なので,ローンチ時は「私の考えた最強の組み合わせ」があっちこっちで飛び交うかもしれない。
最後に,今回の試遊会にはニジガクのキャスト陣より,大西亜玖璃さん,前田佳織里さん,村上奈津実さん,指出毬亜さん,田中ちえ美さんの計5名が姿を見せくれた。次いで,スクスタへのそれぞれの想いもコメントをしてくれたので,そちらもあわせて紹介しておこう。
大西亜玖璃さん(上原歩夢 役):
収録は2年ほど前にスタートしていたので,当時のことを思い出しながら,不思議な気持ちでプレイしていました。ゲーム画面をタップするとメンバーのいろんな反応が見られて,とっても楽しかったです!
前田佳織里さん(桜坂しずく 役):
先ほど,私たちも初めてゲームを遊ばせていただきました。発表からこれまで,ライブやCDリリースなどで活動させてもらってきましたが,実際にアプリを遊んでみると,クオリティ以外にも新しい発見がありました。ライブ演出の見応えもあり,多くの方々に楽しんでいただけるゲームになっていますので,ぜひ楽しんでプレイしてもらえればと思います。
村上奈津実さん(宮下 愛 役):
私はスクスタをとおして「ラブライブ!」に関われると決まったときから,このゲームをプレイするのをずっと楽しみにしていました。今は,早く自分のスマホでもプレイしたい気持ちでいっぱいです。
指出毬亜さん(エマ・ヴェルデ 役):
スクスタが発表されてから,この日をずっと楽しみに待っていました。私たち虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の楽曲もたくさん入っているので,ゲームを遊びながら聴いていただければうれしいです。
田中ちえ美さん(天王寺璃奈 役):
「ラブライブ!」シリーズの楽曲がたくさん入っているので,人それぞれのいろんな楽しみ方がある,そんな新しいゲームに感じられました。アプリがリリースされたらもっと遊びたいです。
「ラブライブ!」。この言葉に馴染みのある人には言うまでもないが,中にはこの言葉を聞いたことしかない人もいたかもしれない。
スクスタが配信されたその日。ゲームを遊ぶかどうするか,それでどうなるかはあなた次第ではあるが,なぜかこの記事をクリックして,本文を読んでみて,ワクワクしたのなら話は早い。これも縁だと思って,ぜひとも遊んでみてほしい。出会いってそれだけで奇跡と思うんだよ。
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