強化外骨格のアップグレードを楽しむ新作メレーコンバット「The Surge」のプレイアブルデモが出展

　Focus Home Interactiveと「Lords of the Fallen」（PC/PS4/Xbox One）で知られるドイツのDeck 13 Interactiveが開発中の新作メレーコンバット「The Surge」（PC/PS4/Xbox One）。Focus Home Interactiveがパリで開催したゲームイベントでそのプレイアブルデモに触ってきたので，ここで紹介しておこう。


　「The Surge」のストーリーは，機械工業で知られる郊外の大企業CREOに警備員として就職したばかりの主人公ウォーレンが，詳しい事情を説明されないまま自分の神経を強化外骨格と接続されてしまい，そのまま工事現場に派遣されるというもの。
　そこでは，同じく強化外骨格を付けた同僚達が暴徒化しており，さらにはロボットやドローンが攻撃してくるなど大混乱になっている。プレイヤーは，その暴動を鎮圧しつつ，強化外骨格のスクラップを見つけて自分をアップグレードしていくのだ。


　ストーリーはどこかコミカルに感じられるものの，ゲームプレイはシリアスに作り込まれており，「Lords of the Fallen」で学んだノウハウをさらに昇華させているといった印象だ。強化外骨格のアップグレード設備などがある拠点から，巨大旅客機の解体現場のような工場内部に潜入していくと，さっそくドローンや作業員達との戦闘になる。


　作業員達は一定の間隔で離れて立っており，それぞれが地面に倒れ込んだり，壁に向かって体当たりしたりと，何やらコンピュータウイルスにでも冒されたような錯乱状態にある。近づかなければプレイヤーの存在には気付かないので，基本は1対1での戦いになる。

　もちろん敵も強化外骨格を装備しているが，右アナログスティックを押し込むと相手の弱点を判定でき，頭部，胸部，右腕，左腕，右足，左足の6か所に分かれたパーツを指定して，そこを重点的に攻撃できるようになっている。

　また，スタミナゲージが存在しており，やたらと攻撃を繰り出していると力尽きてしまうため，しっかりと間合いを取り，相手の動きを見ながら対応する必要がある。フィニッシュムーブも用意されており，倒した相手からは強化外骨格のアップグレードパーツなどが入手できる。


　30分ほどの試遊ではボスキャラに到達することもなく，アップグレードもそれほどできなかったものの，「The Surge」のクラフティングシステムは非常に楽しい。上述の6か所のボディパーツにスクラップを組み合わせてアップグレードする仕組みで，武器は初期装備の「LYNX Arm Gear」から，より強力な攻撃が可能な「Rhino Arm Gear」に持ち替えるといった具合だ。

　また，こうしたギアとは別に，脳神経を刺激して「ヘルス値の回復を迅速にする」とか「一定時間スタミナをフルに使える」といった“インプラント”を最大で4つ使用できる。インプラントは一定時間使用しているとスタミナを消耗してしまうようだが，一度倒した相手からもインプラントやスクラップを入手できるので，何度倒されても自分を少しずつアップグレードしながら攻略していける。

　ドローンやロボットの動きが，いったい何をしようとしているのか分からないことが多く，このあたりはプレイを続けることで慣れていくしかなさそうだが，メレーアクションの新境地とも言える作品に仕上がりつつあり，発売が楽しみタイトルだ。

「The Surge」公式サイト