インタビュー
「リネージュM」は5月29日で5周年。5周年アップデートや今後について聞いたメールインタビューをお届け
そこで今回,リネージュM開発室 海外Lead Maneagerであるソ・ウォンガプ氏にアップデートや今後について話を聞いた。これまで日本版「リネM」の動向を見守ってきた同氏が抱く本作への想いや,5周年アップデートの詳細をお届けしよう。
リリースから5年経っても「リネM」は盛況!
4Gamer:
日本版「リネM」は5周年を迎えますが,運営状況はいかがでしょうか。
現在の運営状況において目標としている部分は,ほとんど達成しています。多くのゲームは時間の経過とともにプレイヤーの人数が減少していきますが,「リネM」では大幅な減少がなく非常に驚いています。5周年を迎えた今も多くのプレイヤーに「リネM」を遊び続けていただけていることに,この場を借りて改めてお礼申しあげます。
4Gamer:
5周年アップデートで神聖剣士の男性が追加されますが,既存の女性神聖剣士との違いはありますか?
ソ氏:
性別の違いによる能力の違いはありません。職業に対し1つの性別だけ追加するトレンドがあった一方,性別選択がなくなったことに,プレイヤーの皆さまから残念に思う声をいただくこともありました。
そこで改めて「リネM」の根本を固める施策の一環として,1種類の職業ごとに2種類の性別を実装していけるように,今回の男性神聖剣士を追加することになりました。今後も,職業別に男性と女性の実装に向けて取り組んでいきますので,引き続きご期待ください。
4Gamer:
神聖剣士のリブート内容について教えてください。
ソ氏:
既存の神聖剣士はSPやINTメインでしたが,より近距離系に集中できるような方向性へと一新されます。「セイントカウンター」の性能を強化し,「スーパーアーマー」を発動する「セイントカウンター[シュプリーム]」や対象の魔法防御力を無視して大ダメージを与える「エンチャントウェポンクラッシュ」などのスキルが使用できます。
また,他職業より劣って見えたスキルの調整と,既存の魔力の石よりも軽い神聖石をスキルの触媒として使用するように補完が行われ,狩場でもアップデート前と比べ,より効率的な性能が発揮できることを期待しています。
4Gamer:
神聖剣士はリブート後からはパーティプレイでも活躍できるとのことですが,具体的にどういったプレイスタイルになるのでしょうか。
ソ氏:
新規スキルの「ユニティ」を通じて,術者とパーティメンバーに経験値獲得増加ボーナスを提供し,パーティメンバー数が多ければ多いほどボーナスが増加します。画面から外れていてもパーティメンバーが同じマップにいるだけで,その効果が適用されるため,他職業から神聖剣士へのパーティ要請が活発になると予想しています。
4Gamer:
他職業でも細かな調整があると聞いています。性能の変化が大きい職業はありますか。
ソ氏:
ほかの職業に対するクラスケアは,純粋に性能を伸ばすというよりも,それぞれの職業をお使いの皆さまに感謝の意味を込めて,さまざまな戦場で活躍の場を担保できるように補助的な調整が実施されています。今回のアップデートで能力の変化が大きい職業は,神聖剣士と竜闘士となりますので,これらの職業に注目していただけますと幸いです。
4Gamer:
それでは竜闘士のリブート内容について教えてください。
ソ氏:
竜闘士はもともと,ダメージディーラーというコンセプトで登場した職業でした。しかし現在は,選択率が低い職業となっているのが事実です。そこで今回のリブートにより,再びダメージディーラーとしての華やかな姿をお見せできるように調整しました。
まず「弱点露出」と呼ばれていたスキルを,リブートで「暴走システム」に変更しました。チェーンソードで攻撃すると確率で暴走が発動し,暴走状態では武器の射距離が大幅に増加します。さらに「フォースレイヤー」の再使用時間減少効果とダメージが増加し,より強力な一撃を与えられるようになります。
4Gamer:
神聖剣士や竜闘士ほどではないものの,直接の戦闘向きではなかった君主にもリブートがあるそうですが,そちらについてはいかがでしょうか。
ソ氏:
今回のリブート前まで,各職業の中で君主は最弱と呼ばれていました。そこで,君主自身の特徴を伸ばすべく,攻城戦及び戦闘において勝気をつかむことができる役割を果たせる能力を付与しました。その一例として,ほかの職業にはない敵対キャラクターに味方を攻撃させる(同士討ちさせる)強力な神話級スキル「カイザー」が追加されます。
ほかの神話スキルとは異なり,攻城戦でも有効であるため,戦略が勝敗を左右するシチュエーションにおいて,君主の必殺技になり得ると予想しています。なお先ほどお話した職業専用武器であるチェーンソードに加えて,ダガーに対する調整もありますので,ぜひご確認ください。
新コンテンツの制作や既存コンテンツのアップデートも次々に展開!
4Gamer:
君主のリブートと並行して,血盟パーティシステムが新しく実装されますが,どのような機能なのか教えてください。
ソ氏:
血盟内でパーティ単位で活動する際,個人がパーティの開設や招待を選択するアナログ方式では,時間的なロスが多かったと思います。しかし今回のアップデートからは,血盟員が自らパーティを決めて参加できるようになりました。
血盟単位でパーティの状況を一度に見渡せるように管理可能となったことで,利便性を高めたのが血盟パーティシステムです。PvPだけではなく,血盟レイドのときなども気楽にパーティを構成できると思いますので,プレイスタイルに合わせて活用していただけると嬉しいです。
4Gamer:
韓国版のマスターサーバー攻城戦にあたるシステムは,日本版で実装されるのでしょうか。もしも追加される場合は,マスターサーバーがない日本版でどのように反映されるのか教えてください。
ソ氏:
残念なことに今回のアップデートでは未実装となっています。接続数やサーバーの構造など,多くの環境的かつシステム的な制約があり,各コンテンツ開発への影響や安定性を考え,より慎重に検討している段階です。大変申し訳ございません。今後はもっと日本サービスに合わせて完成度の高いコンテンツを実装できるように尽力してまいります。
4Gamer:
逆に日本独自のアップデートなどは予定していますか?
ソ氏:
2024年の下半期には,日本独自のオリジナルイベントおよび専用変身やマジックドールの実装を計画しています。
4Gamer:
日本版と韓国版で共通する要素についてはいかがでしょうか。
ソ氏:
同じく2024年の下半期から暗黒騎士と死鎌士をリブート予定です。そして2025年には新規職業の追加予定もありますので,楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。
4Gamer:
ほかに細かなアップデート内容があれば詳細を教えてください。
ソ氏:
細かいアップデートはいくつもありますが,その中でも注目いただきたいのは,今回再び育成支援としてオープンした「パンドラサーバー」です。サーバーの特徴としては,80レベルまで育成できるようになり,レベルアップのためのさまざまな支援が準備されています。
支援の1つとして,英雄級装備を確定製作で獲得できます。 製作に条件はありますが,プレイ環境をより快適にするための支援ですので,少し「リネM」を離れていた方も,本作を再びプレイしてみるのに良いタイミングだと思います。
4Gamer:
新コンテンツ「ジグラット」の詳細を教えてください。また「ジグラット」のプレイではどのような報酬を獲得できますか。
ソ氏:
「ジグラット」は,全サーバーのプレイヤーがインターサーバーに集まり,同等のスペックで競い合う1000人のバトルロイヤルPvPコンテンツです。このコンテンツでは「同等のスペック」ということが1つのポイントとなります。レベルや装備ではなく,純粋に個人の技量と若干の運を試せる場だと想像していただければと思います。
4Gamer:
1000人ものプレイヤーが同等の性能で争うとなると,勝ち残るには相当な実力が必要そうです。
ソ氏:
「ジグラット」では毎晩21時に先着1000人が入場し,30分間の試合が実施されます。各プレイヤーは,4つの派閥にランダムに配置され,ファーミング,ショッピング,乱闘,サバイバルの順で4つのフェーズを進めていき,最後の1人となるまで生存を目指します。
そして最後のサバイバル「ジグラット頂上」で,最後の1人が決まると,そのプレイヤーは確定で英雄等級の「聖物」を獲得できます。
4Gamer:
「ジグラット」の報酬は「聖物」ということですね。1000人に1人しか入手できないとなると,かなり貴重なアイテムに感じます。ほかに「聖物」を手に入れる方法はないのでしょうか。
ソ氏:
ジグラットは6月12日からの開催予定でして,より正確な情報をお伝えするために準備中なので,いましばらくお待ちいただきたいのですが,「聖物」について1つ例を挙げると,マジックドールと同じ方式で,ガチャあるいはコイン製作からも入手できます。マジックドールのようにキャラクターの能力を補助するコンテンツですが,聖物の能力補助は,キャラクタースキルと深く関係する予定です。
4Gamer:
最後にプレイヤーへのメッセージをお願いします。
ソ氏:
こちらのインタビューでは,今回で2回目のご挨拶になると思います。サービス開始から我が子を育てるような気持ちで,日本の「リネM」とともに歩んできましたが,いつの間にか5年もの歳月が経っていました。
そのあいだに大変なことや嬉しい出来事もあれば,力及ばずと思った時もありましたが,5周年という長い期間,いつも楽しんでいただき,「リネM」を愛してくださる日本のプレイヤーの方々がいらっしゃったので,より愛情を持って対応できたと思います。
まだこの先も次々とアップデートを実施していきますので,より思い出に残る楽しさをお届けできるように今まで以上にがんばります。改めて「リネM」を愛してくださり,本当にありがとうございます。
「Lineage M」公式サイト
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