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「ワイルドアームズ」シリーズの名曲が鳴り響いた「Score Re;fire #1 〜WILD ARMS Vocal Songs Concert〜」レポート。2人の歌姫が“渡り鳥”達を魅了した
今回の公演は,「ワイルドアームズ」シリーズ20周年にあたる2016年に発足したサウンドプロジェクト「Score Re;fire WILD ARMS」の第1弾として開催されたものだ。同シリーズに縁の深いボーカリスト・麻生かほ里さんと織田かおりさんを迎え,演奏は「渡り鳥バンド」が担当。演奏楽曲のアレンジは,同シリーズのサウンドを手がけたなるけみちこ氏に加えて,岩垂徳行氏,穴沢弘慶氏が担当している。
本稿では昼夜2回公演のうち,昼公演の模様をレポートする。
「Score Re;fire #1 〜WILD ARMS Vocal Songs Concert〜」
【セットリスト】
1.Resistance Line
2.Windward Birds
3.Wings
4.葬列
5.Zephyr's
6.as Time goes by〜僕達は忘れない〜
7.Advanced Wild
8.誰がために
9.本気の嘘
10.Lullaby
11.milestone
12.空を見上げる君がいるから
13.どんなときでも、ひとりじゃない
アンコール
1.夜空しか知らない〜Only The Night Sky Knows〜(夜公演のみ)
2.alone the world
3.足跡
【出演】※敬称略
麻生かほ里(Vocal)
織田かおり(Vocal)
なるけみちこ(作曲)
<渡り鳥バンド>
伊丹雅博(Guitar・Bandmaster)
太田光宏(Guitar)
藪野遥佳(Piano&Keyboard)
蓮池真治(Bass)
宮本“ブータン”知聡(Drums)
福岡高次(Percussion)
野口勇介(Trumpet)
馬場桜佑(Trombone)
原田知斉(Sax)
皆川真里奈(Violin)
SAK.(Chorus)
坂 知学(Manipulator)
「Score Re;fire #1 〜WILD ARMS Vocal Songs Concert〜」
オープニングの調べは「世界にひとりぼっち」。会場の照明が落ち,静かな旋律が流れるなか,渡り鳥バンドのメンバーが登場した。メンバー全員がテンガロンハットや革のベスト,ポンチョなどのウエスタン風のルックに身を包んでいた。
1曲目の「Resistance Line」では,パーカッションが派手に鳴り響くイントロから麻生さん,織田さん,そしてコーラスのSAK.さんが登場。きらびやかな飾りと腰に巻いたガンベルトが目立つ麻生さんは,パワフルな歌声に加えて,振り付けもばっちりだ。この日,麻生さんは楽曲によってさまざまな声色を聴かせ,声優らしいテクニックも披露して来場者を楽しませていた。
2曲目「Windward Birds」の演奏後には,MCを務めるなるけ氏がステージに登場。「ワイルドアームズ」シリーズの作品が世に出るたび,口笛とジーンズの荒野に戻ってくる“渡り鳥”(ファンのこと)達に「ようこそ,お帰りなさい」と挨拶した。
渡り鳥のことを歌った「Wings」,厳かなコーラスが美しい「葬列」に続く5曲目「Zephyr's」では,「私は吹けないので」という麻生さんに代わって,来場者が口笛のメロディを響かせた。
メンバー紹介のMCでは,アレンジを手がけた岩垂氏と穴沢氏がステージに招かれた。なるけ氏が両氏にマグカップを渡し,たき火のセットを囲むとトークが始まる……かと思いきや,ここで物販グッズや「ワイルドアームズ ミリオンメモリーズ」(iOS / Android 以下,ミリメモ)のイベント情報が紹介された。ちなみにミリメモでは現在,クリスマスイベントが行われており,2019年1月23日にはオリジナルサウンドトラックの発売が予定されている。
8曲目「誰がために」は,織田さんがリードボーカルを担当。花柄のワンピースに身を包み,しっとりと聴かせた織田さんは,まるで西部の酒場に癒やしを与える歌姫のよう。続く「本気の嘘」では,麻生さんがコーラスに加わり,ヒロイックな歌声を披露した。
終盤の「Lullaby」は趣向を変えて,たき火を囲んでアコースティックライブとなった。バンマスを務める伊丹雅博さんがアコースティックギターを奏でると,3人の女性ボーカリスト3人が美しいハーモニーで来場者を魅了した。
11曲目「milestone」は2019年2月に発売予定のアルバム「milestone〜ワイルドアームズ・ヴォーカルコレクション2」のタイトル曲だ。麻生さんによると,この曲の歌詞には自分達や渡り鳥達の歩みが込められているという。ヴァイオリンとピアノの旋律をバックに,Aメロを麻生さん,Bメロを織田さん,そしてサビはSAK.さんを交えて3人が歌唱。さらに後半ではバンドサウンドの激しい展開で,会場の熱を引き上げた。
休憩時間なし,ノンストップで繰り広げられたコンサートもいよいよクライマックスへ。ホーンセッションの演奏が力強い「空を見上げる君がいるから」,ラストらしいメッセージソング「どんなときでも、ひとりじゃない」が来場者を魅了し,コンサートは一旦幕を下ろした。
だが,もちろんアンコールにも応える。「alone the world」と「足跡」が披露され,最後はなるけ氏もマイクを手に歌唱に参加。客席と一緒に大きく手を振って,エンディングを迎えた。
来年,誕生から23年目を迎える「ワイルドアームズ」。なるけ氏は「最初に聴いたときに感じたことと,今聴いて感じたことは,きっといろいろ変わっているでしょう。ただ懐かしむだけでなく,自分の解釈の変化や成長を考えてみるのもいいかなと思います」と渡り鳥達に語りかけると,最後は「いってらっしゃい」とメッセージを送ってコンサートを締めくくった。
「Score Re;fire #1 〜WILD ARMS Vocal Songs Concert〜」
- 関連タイトル:
ワイルドアームズ ミリオンメモリーズ
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