プレイレポート
ガンホーの新作RPG「セブンス・リバース」プレイレポート。MMORPGにおけるコミュニケーションの醍醐味をスマホで再現
本作は“今どきのスマホゲーム”でありながら,コミュニケーションの面白さを追求した作りになっており,PC向けMMORPGに通じるプレイフィールを味わえる。開発版でのプレイをもとにしたファーストインプレッションを掲載するので,スマホゲーマーだけでなく,普段はMMORPGを好んで遊ぶような読者もぜひ参考にしてほしい。
「セブンス・リバース」公式サイト
「セブンス・リバース」ダウンロードページ
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仲間とリアルタイムで戦う臨場感を満喫できる
PC向けMMORPGの“あの”感覚をスマホで再現
セブンス・リバースにおけるプレイヤーキャラは村長という設定で,冒険と並行して村の復興を行うことになる。
冒険時は4名編成のパーティを組むのだが,自分以外の3名は他プレイヤーのキャラをAIが操作する形式で,いわゆる非同期型のマルチプレイとなる。
バトルはシンボルエンカウント形式で発生し,オートバトル機能も搭載。グラフィックスやサウンドなども含め,ぱっと見る限りでは,いまどきのスマホRPGそのものといったところである。
そういった中,本作ならではの特徴といえるのは,プレイヤーキャラ同士によるコミュニケーション要素が充実しているところだ。
「非同期型のマルチプレイ」で「コミュニケーション」と言われてもピンと来ないかもしれないが,プレイヤーキャラには,状況に対応したさまざまなコメントを登録できるのだ。
例えば,冒険開始時の意気込みや,スキルコンボの決め台詞,回復をしてくれたときのお礼,仲間に対するツッコミなどなど,27のシチュエーション×各3パターン=合計81種類ものコメントが登録できる。
細かくカスタマイズされたキャラが4名集まることで,冒険中は会話が絶え間なく発生する。しかも会話のバリエーションが多彩なためか,(AI同士の会話と聞いて多くの人がイメージするであろう)ワンパターンさやぎこちなさは感じられない。
キャラクター同士の自然なやりとりを眺めていると,PC向けMMORPGでチャットを楽しみながら冒険を行う光景を思い浮かべてしまうのは,筆者だけではないだろう。つまりセブンス・リバースでは,MMORPGにおける“あの”醍醐味が,擬似的に再現されているのだ。
戦闘中は,3名の仲間はオート操作となるが,プレイヤーキャラのアクティブスキルなど,手動操作を行える部分もある。
ここで重要になってくるのが,スキルを繰り出すと発生するスキルチェインだ。このスキルチェインは,指定時間内に次のスキルを繰り出すと,1,2,3……と繋がっていき,与えるダメージや状態異常攻撃の発動率などが上昇していく。
スキルの使用時はAP(アビリティポイント)が必要になるほか,クールダウンタイムも生じるため,無制限に繰り出すことはできない。長期戦を踏まえてチェインを途切れないようにするか,あるいは短期決戦でスキルを一気に叩き込むかといった戦術の違いが,勝敗にも影響を及ぼしてくるだろう。
バトル全体としては,オートバトルに頼りっきりではやがて壁にぶつかるバランスになっている。プレイヤーの操作量そのものは多くないのだが,このスキルチェインは意外と工夫しがいのあるシステムだ。
プレイヤーが選べるジョブは,ゲームの開始直後はファイター/プリースト/ウィザード/レンジャーの4種類。しばらく進めるとニンジャ/モンク/パラディンが加わる |
一部のアビリティは,ほかのジョブに転職しても継続して効果を発揮する。本作のプロデューサー田中弘道氏が関わった「ファイナルファンタジーIII」と同様,色々なジョブを渡り歩くようになるだろう |
自分の村に他のプレイヤーキャラが訪れる
プレイヤーキャラは,ひょんなことからとある村の村長に任命される。村には重大な秘密が隠されているのだが,ゲーム開始直後は焼け野原同然となっており,これの復興もゲーム中の大きな目的だ。
具体的には,村にさまざまな施設を建てて,機能を順次アンロックしていく。それにより装備品の売買やアイテムの強化,転職,イベントシーンの回想,外見変更,そしてガチャなどが利用可能となるのだ。
また,新たな施設を建てたり,建築済み施設のアップグレードを行うことで,定期的に得られる税収もアップする。施設の効果の中には,マイキャラやパーティの戦力を底上げできるものも多い。村を復興することで,ゆくゆくは冒険にも役立てられるというわけだ。
村では一つの画面内に5つの施設を建てられる。この画面を上下にスライドすると“ストリート”を切り替えられる |
施設の建築やアップグレードを行う際は,ゴールドのほかに,冒険を通じて獲得できる3種類のジェムが必要となる |
村人の顔ぶれは定期的に入れ替わるものの,相互フォローを行うことで永住し,いつでも一緒に冒険できるようになる。これはMMORPGにおける「フレンド」というより,(名前のとおり)Twitterにおける「フォロー」のような緩い間柄なので,気になった人は積極的に登録するとよいだろう。
つまり本作では,一緒に冒険して楽しい(≒コメントがフレンドリーな)キャラクターは,他のプレイヤーからフォローされる可能性が高まる。相互フォローによって互いメリットを得られるため,上述したコメントのカスタマイズが自己満足に留まらず,巡り巡ってゲーム的なメリットにも繋っているわけだ。
MMORPGのコミュニケーションの面白さをスマホに適した形で実現
本作における他プレイヤーとのコミュニケーションは,リアルタイムでのやりとりではないのだが,実際のプレイ中は,画面の向こうに生身のプレイヤーの存在を感じられる。MMORPGなどにおけるコミュニケーションの面白さをスマホで,つまり場所や時間にとらわれずマイペースで楽しめるのが,本作最大の見どころといえるだろう。
ガンホーの新作タイトルということで,きっと若いスマホゲーマーが沢山遊ぶと思われるが,個人的にはPC向けMMORPGの経験者にも,ぜひ一度触れてみてほしいと感じた一作だ。このセブンス・リバースは11月17日に正式サービスが始まったばかりで,現在はリリース記念のキャンペーンなども開催されているので(※関連記事)ぜひ遊んでみよう。
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(C)GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved.
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