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    印刷2017/06/12 19:56

    イベント

    「FF30周年×横浜スペシャル生放送」をレポート。8人のFFシリーズプロデューサー&ディレクターが,その展望や思い出を語った

     スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジー」(以下,FF)シリーズ30周年と神奈川県横浜市とのコラボレーション企画「ファイナルファンタジー30周年×横浜」の一環として,FFシリーズの開発陣を招いての“スペシャル生放送”が,横浜ランドマークタワーランドマークホールにて,2017年6月10日に開催された。

     スクエニメンバーズで募集した応募者の中から招待された450名の来場者が見守る中,8人の開発陣が登壇し,各々が担当する作品についての施策や,FFシリーズにまつわるクロストークを繰り広げた。本稿ではその模様をお届けする。

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    会場には400名以上のファンが集まった
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    横浜コラボの立役者となった吉田直樹氏は,イベント開始前にファンからのサインに応じていた

    「ファイナルファンタジー30周年×横浜スペシャル生放送」登壇者

    出演者:
    志田健一氏(「ファイナルファンタジーXV」ゲームデザインセクションマネージャー)
    広野 啓氏(「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス」プロデューサー)
    北瀬佳範氏(「メビウス ファイナルファンタジー」プロデューサー)
    加藤弘彰氏(「ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ」プロデューサー)
    間 一朗氏(「ファイナルファンタジー レコードキーパー」プロデューサー)
    藤原 仁氏(「ディシディア ファイナルファンタジー オペラオムニア」プロデューサー)
    松井聡彦氏(「ファイナルファンタジーXI」プロデューサー)
    吉田直樹氏(「ファイナルファンタジーXIV」プロデューサー兼ディレクター)

    MC:
    茸さん
    松嶋初音さん

    左から,志田氏,広野氏,北瀬氏,加藤氏,間氏,藤原氏,松井氏,吉田氏
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     トークは前半と後半に分けて行われ,前半では「各タイトルの施策をみんなで見てみよう」と題して,それぞれが担当する作品のこれからについて語った。

    ファイナルファンタジーXV


     昨年11月に発売された「ファイナルファンタジーXV」(以下,FFXV)は,全世界で600万本のセールスを記録するナンバリング最新タイトルだ。「ファイナルファンタジーXVユニバース」として,ゲーム本編のほかにアニメや映画,DLCなど多くのコンテンツをリリースし,世界観を広げている。
     それを受けた吉田氏がぽつりと「いくら,かかるのかな?」とつぶやくと,一同大笑い。シリーズの開発トップ陣によるトークならではの展開となったわけだが,吉田氏はプロデューサーとして「現場から本当にいろいろなアイデアが出てくるけど,そろばんを弾かないといけませんから(笑)。でも,FFXVはそれをちゃんとやれているのはすごい」と,志田氏とFFXVのプロジェクトを賞賛している。

     そんなFFXVユニバースの一環として,3月にリリースされた「FFXV エピソード グラディオラス」に続く有料DLC「FFXV エピソード プロンプト」が6月末に配信されることが決定。オリジナルのストーリーとゲームシステムで展開されるこのエピソードDLCは,サウンドのコンポーザーもDLCごとに違う人物を据えていて,このプロンプトのエピソードでは,そのメインテーマを水田直志氏が担当することも発表された。

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    プロンプトのこの表情が本エピソードを象徴するものだと志田氏は解説する
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    水田氏はコメンタリー映像で「FFらしい物語の深みを自分なりに表現したい」と語る

     このエピソードでは,本編でプロンプトが列車から落ちてしまい,仲間と再会するまでのストーリーが補完され,さらに彼の生い立ちについても掘り下げられるとのこと。それ以外の最新情報は「E3 2017」で発表され,以降少しずつ情報を出していくとのことである。

     そのほかに今後のアップデートとして,日清食品とのコラボ「カップヌードルスタイル」と,愛車レガリアを「TYPE-D」のオフロード仕様に改造できるアップデートがそれぞれ6月に配信されることが決定。後者は「道路以外も自由に車で走りたい」というプレイヤーからの要望を叶えるもので,このTYPE-Dはなんとジャンプもできるそうだ。

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    ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス


     初期シリーズの2Dドット絵と,近年の3DCGという2つのグラフィックスを融合させたスマートフォンオリジナルの作品,「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス」(以下,FFBE)。
     歴代シリーズの人気キャラクターも登場し,プロデューサーの広野氏は「いつも監修でお世話になっております」と,檀上の開発陣に頭を下げた。それに対して松井氏は「監修はちゃんとしますから,早くシャントットの(レア度)★6のキャラを出してください。うちのスタッフのモチベーションに関わりますから(笑)」と広野氏に向けて直接要望を出すと,「もう1体別の形でシャントットとして出させていただけるなら,★6を前向きに検討します」と返答するという交渉が檀上にて進められた。

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     FFBEでも30周年を記念して,レア召喚チケット3枚プレゼントや,7月からは1日1回無料レア召喚などのキャンペーンも行われる。また本日6月12日には,新ユニットが登場する新イベント「グンガンの至宝」もスタートした。

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    新イベントでのフィーナのバトルシーンも披露された
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     またFFBEの絵柄が入ったみなとみらい線一日乗車券や崎陽軒の中華弁当,東横線のトレインジャック(6月5日から1か月間),みなとみらい線の発車メロディジャック(7月7日までを予定)など,本作と横浜のコラボも実施中なので,現地に足を運ぶことがあったらぜひチェックしてみよう。

    コラボ弁当に付属する醤油さしのひょうちゃん。コラボ弁当は6月16日まで発売中
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    メビウス ファイナルファンタジー


     こちらもスマートフォン作品として好評の「メビウス ファイナルファンタジー」は,その最初のニュースとして,前述の崎陽軒とのコラボ弁当に入っている特別なデザインの醤油さし「ひょうちゃん」がゲームに実装され,ログインするとプレゼントアイテムとして配布される。また,まもなく拡張パッケージが発売される「ファイナルファンタジーXIV」(以下,FFXIV)を盛り上げるコラボとして,マルチプレイによる「FFXIVアルテマウェポン降臨クエスト」が6月30日まで実施中だ。

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     本作はスマホのゲームながらフル3DCGの作品だ。今回のコラボで登場するFFXIVのキャラクターも今年1月ごろから吉田氏よりゲーム中のCGデータを預かって制作に取りかかっていて,ようやっと完成したそうだ。吉田氏も「皆さん,当たり前のように見ているけど,このクオリティのキャラクターがスマホで動くのは異常」とその完成度を讃えている。
     コラボではアルテマウェポンをインスパイアしたオリジナルの武器もプレゼントされていて,それを見た吉田氏は「その武器のデータください」と,ここでもプロデューサー同士の交渉が行われ,北瀬氏も「こういうデータのやりとりをしやすいのが社内コラボのいいところ」と快諾。「将来的にぜひとも登場させていただきたいです」と語っている。

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    ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ


     2007年にPlayStation 2で発売された「ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム」をPlayStation 4でHD化し,ゲームシステムなどにも改良を加えたのが「ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ」だ。

     会場ではメインキャラクター6人が集合して旅立つシーンや,ギルガメッシュとのバトルシーンなどの映像が初披露された。ゲームはローディング時間の短縮やハイスピードモードの採用,オートセーブなどの遊びやすさという部分にも重きを置いて開発しているとのこと。また自分の育てたパーティを使って100連戦する「トライアルモード」なども新規に用意され,プロデューサーの加藤氏は「懐かしさもあるけど,いま遊んでも面白い」という点を強調した。

    リマスター化されたイベントシーンを上映。ギルガメッシュ戦のBGM「ビッグブリッヂの死闘」もオーケストラで再収録されたものだ
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     本作では,スポーツメーカーのリーボックとコラボしたスニーカー「FINAL FANTASY XII THE ZODIAC AGE YourReebok 限定ジャッジマスターモデル」の発売も決定していて,現在抽選販売の応募が始まっている。

    ステージでは加藤氏がこのジャッジマスターモデルの実物を披露した
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    ファイナルファンタジー レコードキーパー


     サービス開始から3年目を迎えたスマホアプリ「ファイナルファンタジー レコードキーパー」(以下,FFRK)は,すでにFF30周年コラボを始動していて,2017年4月29日に1日限りでオンエアされたスペシャルTVCMなども制作されている。このCMは,全シリーズの名シーンをFFのメインテーマに乗せて綴ったもので,間氏は「プロデューサーの皆さんに集まっていただいていますが,FFはこれだけでいいんじゃないかな,って思います」と冗談交じりに自画自賛し,登壇者全員から「ちょっとちょっと(笑)」と突っ込まれた。

     それを前振りに「皆さんが作ってきたものを,いかにしてこのFFRKの形で追体験,再体験できるかを考えながら作らせていただいています」と続けた。
     本作もFFXIVとのコラボレーションとして,カウントダウンログインボーナスを実施。期間は,FFXIV拡張パッケージの発売日に合わせ“6月20日までの予定”……のはずが,スクリーンに映った情報は“6月27日”。間氏は「やっちまったかな……?」と,すぐに確認したところ,ゲームの中でも27日になっているそうで,「書いてあるならやるしかない」と宣言した。

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     このほかに「ラッキー装備召喚」として,11連装備召喚が初回のみ半額になるキャンペーンが6月20日~28日に開催され,さらに6月下旬のアップデート情報も明らかにされている。

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    ディシディアファイナルファンタジー オペラオムニア


     アーケードで稼働中の「ディシディアファイナルファンタジー」の世界観を踏襲して展開されるスマートフォンタイトル「ディシディアファイナルファンタジー オペラオムニア」。こちらもやはりFFXIVの発売に合わせたイベントとして,ゲームにサンクレットがイダとヤ・シュトラとともに登場すると,藤原氏は話した。

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     今回の横浜コラボでは,CMでライトニングに扮した菜々緒さんの巨大なフラッグと,登場キャラクターのフラッグジャックを,クイーンズスクエア横浜にて実施している。

    6月10~11日の2日間,クイーンズスクエア横浜に飾られた本作のフラッグ
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    ピクトロジカ ファイナルファンタジー≒


     藤原氏がプロデューサーを兼任する「ピクトロジカ ファイナルファンタジー」について,氏はニンテンドー3DS版「ピクトロジカ ファイナルファンタジー≒(ニアリーイコール)」を2017年7月12日にリリースすると会場で発表した。

     スマートフォン版と同様に基本プレイ無料で配信される予定だが,スマホ版がバトル9割,パズル1割だったのに対して,3DS版ではパズル9割,パズル1割ぐらいの比率となるとのこと。同じに見えて実は違うという意味も込めてニアリーイコールのタイトルが付けられたと,藤原氏は話している。

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    ファイナルファンタジーXI


     FFシリーズ初のオンラインMMORPGとしてPS2にて発売され,今年5月でサービス開始15周年を迎えた「ファイナルファンタジーXI」(以下,FFXI)。現在はPC版のみとなったが,15周年をきっかけに行われたウェルカムバックキャンペーンでは,多くのプレイヤーがヴァナ・ディールに戻ってきたことを報告。現在もレベル50までプレイできるフリートライアルを実施中だ。

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     開発陣もこのFFXIにハマった人が多く,間氏などは野村哲也氏田中弘道氏松野泰己氏らとともにプレイをしていて,外食中に突然電話で野村氏に「今夜,コンシュタット高地集合な」と呼び出されたことがあるという思い出を語った。
     松井氏は「FFのナンバリングタイトルに恥じない壮大なストーリーが楽しめるので,ぜひプレイしてください」とコメント。また,まだ実現していないFFXIVとのコラボをいつかやりたいことを吉田氏に告げると「もともとFFXIVとFFXIは同じ部署ですから,コラボの実現はどのシリーズよりもやりやすいんです。ぜひやりましょう!」と快諾した。

    ファイナルファンタジーXIV


     拡張パッケージ「紅蓮のリベレーター」が発売直前ということで,ある意味今回のイベントの中心でもあった「ファイナルファンタジーXIV」。発売は2017年6月20日だが,アーリーアクセスの関係で,実質は6月16日にはプレイが可能となる。

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     今回のイベントでは,みなとみらいのヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルでのプロジェクションマッピング上映「海洋都市ヨコハマ 神龍バハムート,襲来」も行われ,拡張パッケージ発売を盛り上げた(関連記事)。
     このプロジェクションマッピングは,世界中のファンに向けたサプライズとして2年ほど前から企画されていたが,日本最大級のプロジェクションマッピングということで,その上映場所を探すのに苦労したと吉田氏は話す。そんな企画に市を上げて協力してくれた横浜市やみなとみらい,インターコンチネンタルホテルに感謝の言葉を述べるとともに,国内外でこれを再び実現できるような場所からのオファーも募集したいと語った。

    当日は5回に分けて開催されたプロジェクションマッピング上映。土曜日ということもあり,一般の人も含め大勢が映像に見入っていた
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     イベント後半は,事前に行った登壇者へのアンケートの質問と回答をもとに,全員参加の座談会が行われた。

     「スクウェア・エニックスに入社したきっかけは?」という最初の質問では,登壇者の中でもかなり早い入社だった北瀬氏にスポットが当たる。1990年の入社前はアニメーターだったという北瀬氏は,当時ファミコンの「FFII」にハマっていて,退職後に書店で立ち読みした「ファミマガ」の小さな求人広告を見て,旧スクウェアへ面接に行き,そのまま採用されたそうだ。また同年入社の松井氏も同じように,たまたま見かけたスクウェアの求人広告を見て「未経験者歓迎,社員旅行は海外」という2点にピンときて応募し,そのまま採用となったそうだ。

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     また吉田氏はハドソン在籍時代,旧エニックスの齊藤陽介氏に「ドラゴンクエスト」シリーズのスタッフとして誘われ,ハドソンの社長からも「お前は東京の方が向いている気がする」と背中を押され,移籍を決めたという。

     「初めてプレイしたFFは何?」「好きなFFシリーズは?」という2つの質問では,前者は初代FFという回答が半分を占め,後者(複数回答)は全作品に分散するという結果となった。
     志田氏と加藤氏は好きなシリーズとして「FFV」を挙げ,ジョブとアビリティのシステムが優れていることを語ると,開発に携わっていた松井氏は,「坂口さん(坂口博信氏)の『アビリティを付け替えできるようにしたい』と言われて設計した」と当時の思い出を語った。

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     最後の質問となった「あなたにとってファイナルファンタジーとは?」については,登壇者全員のコメントをここに紹介し,本稿の締めくくりとしたい。

    志田氏:
     ファイナルファンタジーとは,チャレンジスピリットの象徴だと思っています。今回FFXVという作品に携わらせてただいたことで,FFという作品が世界中の方から愛されていて,多くの関係者の思いに支えられているということを実感したんです。今後も多くの関係者が大きな目標に対してチャレンジして,大きなエネルギーを生み出していくという,その象徴としてFFは存在していくのではないかなと思います。

    広野氏:
     僕もアンケートでは「象徴」という言葉を書きました。FFってRPGということ以外にとくに大きなルールはないんですが,ファンの皆さんの中には「FFってこういうものだよね」という漠然としたイメージがあるという,非常に珍しいタイプのゲームなんです。「表現はしづらいけど,何かしらの形が存在する」という意味を込めて,FF=象徴とさせていただきました。

    北瀬氏:
     僕が意識しているのは「DNA」ですね。坂口さんが作りあげたFFから30年,いろんな世代のスタッフがそのDNAを受け継いでいるんですが,DNAってどこかで突然変異や進化をすることがあるんです。(檀上を見回して)これだけ個性的なスタッフが毎回作っていて,同じものができるわけもなく(笑),これから作る人にもDNAの突然変異を起こしてもらいたいと思っています。

    加藤氏:
     僕も志田さんに近くて,やはりチャレンジだと思っています。毎回違うたくさんのスタッフが,ファンの皆さんに楽しんでもらうことを考えながら常に新しいシステムや演出を考えてチャレンジしていくという姿勢は,ほかのタイトルではなかなかできないことです。そここそがFFにとってもっとも大事なポイントではないかと感じています。

    間氏:
     プロデューサーとしての考えは,「変わらない良さ」も大事にしていきたいと思っています。坂口さんをはじめとする先人が作りあげてきたものを,ジャンルや切り取り方を変えることで,いかにしていろんな人に届けるかをずっと考えてきていて,これからもその気持ちは変わらないと思います。

    藤原氏:
     自分にとってFFは「憧れ」です。小さい頃からシリーズを遊んできて,毎回違う魅力があって,それは「遠くに見える綺麗なお城」というイメージでした。自分も今手掛けている作品を通じて,プレイヤーの皆さんには,このFFというの世界に憧れてもらいたいですね。

    松井氏:
     僕にとってのFFは,「育ての親」だと思っています。かつてFFIIでこの業界を知って,「FFIII」でスクウェアという会社に入って,「FFIV」でゲーム製作のイロハを叩き込まれて,FFVでそれを形にできました。その後,ゲーム製作に行き詰まりを感じたときに,FFXIのオンラインという壮大なチャレンジができて,それを15年も続けられているのですから,本当に僕の自身の育ての親なんだと思っています。

    吉田氏:
     僕自身はFFXIV以外の作品に携わったことがなくて,ある意味皆さんと同じ一ファンなんです。その視点で感じたのは,何を取っても「世界一」だということですね。グラフィックスも物量もテクノロジーもシナリオもサウンドもとにかく世界一で,そういうゲームを日本が世界に送り出しているという感覚でした。
     作る側に回った今は,遊んでもらった人にどこかでそれを感じてもらえるように作っていますが,FFXIVは僕にとってあまりにいろいろなことがありすぎた作品ですので(笑)。いま改めて「あなたにとってのFF」と尋ねられたときは「人生」と答えるようにしています(笑)。

    来場者に向けたフォトセッションに応じる登壇者一同。このあとプロジェクションマッピングの最後の上映があるということで,かなり急いでの撮影となった
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    「ファイナルファンタジー30周年×横浜」公式サイト

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