プレイレポート
「BLACK SQUAD」クローズドβテストレポート。スキルが飛び交う派手なバトルと,競技性の高い緻密な戦いを両立
BLACK SQUADは,対テロ組織「ピースメーカー」と犯罪組織「バイパーサークル」に分かれて戦う現代モノFPS。最大32人でプレイすることができ,FPS初心者でも遊べるカジュアルさと競技性の両立が志向されている。詳しくは,インプレッションやプレスカンファレンスの記事を確認してほしい。
多彩なモードを持つBLACK SQUAD だが,クローズドβテストでは,インプレッションで紹介したクラシックモードの「爆破」,バトルモードの「破壊」に加えて,カジュアルモードの「殲滅」「占領」のルールが解禁された。クラシックモード以外では,後述する「スキル」が使えるため,かなり派手な展開が楽しめる。
殲滅は,相手チームをキルしていき,スコアが規定値に達した側の勝利となるルールだ。マップ構造もシンプルで,その日のウォーミングアップや,新しく手に入れた武器の試し撃ちにもってこいという感じだろうか。
占領は,マップ中央の拠点を互いに奪い合うというもの。もちろん拠点付近は激しい攻撃にさらされるのだが,そこを確保しつつ,いかに堪え忍べるかが重要になる。というのも,拠点を占領していると一定時間ごとに「ポイント」がもらえるからだ。
ポイントが溜まると,プレイヤーの階級がレベルアップ。「突撃兵」「援護兵」「工兵」「偵察兵」の兵科を選ぶことができる。それぞれの兵科は異なる「スキル」を持っており,攻撃や防御に大活躍するのだ。
通常,ポイントは敵を倒したり,味方をアシストするともらえるのだが,占領時は拠点の周囲にいるだけで増えていくため,レベルアップが格段に速くなる。スキルはこのポイントを消費して使うため,拠点にいればどんどんスキルを使って攻撃できる。RPG風にいえば,MPと経験値が時間で増えていくようなもので,まさにいいこと尽くめだ。
しかし,敵の攻撃が拠点に集中するため,長時間生き残るのは難しい。拠点には爆発物を防ぐネットや,身を隠す障害物が用意されているが万能ではない。とにかく絶え間なく人数を送り込むしかないのだ。
そのため,試合は攻防がめまぐるしく入れ替わる派手な展開になる。援護兵が拠点に自動砲台「セントリーガン」を置いたり,敵が守りを固めているところに偵察兵が「戦闘爆撃機」で空爆したりと,攻防両面でスキルを活用する姿も。まだクローズドβテスト中ではあったが,プレイヤー達はすでに新スキルに適応しているようだった。
攻撃側が爆弾を特定地点に仕掛け,防御側がこれを阻止するのがクラシックモードの爆破だ。これはさまざまなFPSでお馴染みとなっている競技性の高いルールで,e-Sportsの大会でも使われているため,生放送などで見たことのある人も多いのではないだろうか。
大会ではクラン同士がぶつかり合うのだが,今回はクローズドβテストなので,参加したプレイヤーが即席でチームを組むことになる。とはいえ,お馴染みのルールだけあってセオリーが浸透しているのか,連携を意識したプレイが楽しめた。クローズドβテストでこれなのだから,今後予定されている公式大会ではどんなハイレベルな戦いが展開されるのか,今から楽しみだ。
爆弾を所定の位置に設置,これを守りきると攻撃側の勝利 |
スモークを炊いてから敵陣に突っ込むなど,すでに連係プレイも確立されていた |
破壊では,お互いの陣地にあるコンテナを狙ってチームが激突する。スキルありという点は占領と同じだが,こちらはマップが広い上にコンテナが複数存在するため,採れる戦術がより高度になる。偵察兵の「UAV」を定期的に使って敵の位置をマップ上に表示させたり,守りが薄いコンテナに忍び寄って攻撃したりと,知恵を絞ることがより重要になっていくという印象だ。
偵察兵の「UAV」は,マップ上に敵の位置を表示 |
こちらも偵察兵の「ソナービジョン」は,壁の向こうにいる敵が見える |
突撃兵の「クレイモア」は,敵が来そうな所へ仕掛けておけば効果が大きい |
試合が進んで皆のレベルが上がると,派手なスキルが飛び交うのも面白い。兵科それぞれに広範囲攻撃が設定されているため,あちらこちらで爆発が起こることに。あっさりとやられてしまうことも多いのだが,最大16人のチームだと1人当たりの責任が大きくないため,気軽に遊ぶことができた。
工兵の「攻撃ヘリ」は一定時間滞空して周囲を攻撃 |
ロケットランチャー「AT4」は敵兵器に有効 |
援護兵の「セントリーガン」は自動で周囲を攻撃してくれるので,コンテナの周囲に置くのがセオリーになりつつあるようだ |
クローズドβテストは盛況のようで,夜の人が多くなる時間ともなると,チャンネル1にあるルームのほとんどが満員に。その中でも殲滅,破壊,占領といったスキルありのルールが人気という印象だ。
スキルシステムへの理解も進んでいるようで,前述したようにいろいろな活用法が試されていた。もちろん,爆破ルールのルームも多く,BLACK SQUADが目指しているカジュアル性と競技性の両立は,クローズドβテストの時点ではうまくいっていると感じられた。
実は,本作にはまだいくつか未公開ルールが残されている。重要人物のNPCを巡って戦う「暗殺」と,キル数を競い合う「強襲」ルールは,今回お預けとなっているので,オープンβテストなど,今後の展開も楽しみに待ちたい。
「BLACK SQUAD」公式サイト
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