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「BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣」の完成発表会が開催。キャラデザインと監修を手がけた岸田メル氏が,空気感や設定などへのこだわりを明かした
この発表会では,3月30日にリリースされる「BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣」(PS4 / PS Vita)の概要が紹介されたほか,本作のキャラクターデザイン・監修を手がけたイラストレーターの岸田メル氏を始めとした開発スタッフや,メインキャラのボイスを演じた3名の声優陣によるトークが披露された。
「BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣」公式サイト
続いて「BLUE REFLECTION」のプロデューサーを務める細井順三氏と岸田氏が登壇し,本作の概要を紹介した。それによると本作では,岸田氏のほかにも,シリーズ構成に時雨沢恵一氏,五十嵐雄策氏,夏海公司氏という3名の人気作家陣を起用し,従来のガストブランドとは異なるゲーム体験を提供するべく開発が進められたとのこと。
「BLUE REFLECTION」プロデューサー 細井順三氏 |
岸田メル氏 |
また本作は“人と人との絆”をテーマとしており,「誰しもが一度は経験したであろう青春の物語」になっているという。
細井氏は,本作では岸田氏の描き出す世界観や空気感をゲーム内で表現することに努めたと語り,氏が本作の企画やシナリオの原案,キャラクターの設定にも関わっていることが明かされた。
「BLUE REFLECTION」の主人公である白井日菜子はバレリーナを目指していたが,足の怪我の後遺症により,その将来が閉ざされてしまったという設定。岸田氏によると,「新しいIPを立ち上げるにあたり,多くの人に愛される主人公とはどんな女の子かと考えた結果,困難に立ち向かって,一つ一つ乗り越えていく姿を描くことにした」という。
そんな日菜子は,司城夕月と来夢の姉妹と出会い,彼女達の力を借りて魔法少女として強大な敵と戦うのだが,その力の源泉となるのは交流を深めたクラスメイト達の思いであることも示された。
それによると,本作のイベントシーンは“空気感”がキーワードとなっており,シーンによってはBGMを止めて効果音のみで演出するなどの手法を採用しているとのこと。またライトや環境光も空気感を重視した調整になっているという。
さらに本作は,“日常で不意に発生するフェティシズム”を標榜しており,たとえばカメラワークやアングルによって制服の隙間からちらりと見える肌などを楽しめるそうだ。
ゲーム内の日常パートでは,日菜子は学校内を歩き回って,ほかの生徒達と交流を図ることで,人間的に成長すると同時に戦闘でも強くなっていくとのこと。
また校内では,異世界からの悪影響を受けた生徒と出会うこともある。彼女達を救うためには異世界に出向いて,その原因を取り除く必要があるのだ。
戦闘は,MPを消費して各種のスキルを発動するターン制バトルを採用している。また,MPを回復する「エーテルチャージ」を使用すると「エーテルゲージ」が溜まり,それを消費することでHPとMPの回復やダメージ軽減などのアクションも行える。
「BLUE REFLECTION」のボスバトルは「原種戦」と呼ばれる。敵となる「原種」は本体とコアに分かれており,コアを露出させて破壊すれば本体を弱体化できるという仕組みだ。
また原種戦は通常の戦闘と異なり,現実世界で行われる。そのため交流を深めた生徒達がサポーターとして日菜子達を助けてくれるのである。さらに原種戦では,エーテルゲージを消費して連続攻撃を放つ「オーバードライブ」を使うと有利になることも紹介された。演出面でも,敵の配置が変化したり,BGMが切り替わったりと,最後まで戦闘の緊張感が途切れないような配慮がなされているそうだ。
プレゼンの最後に高橋氏は「本作はライトノベルのようなストーリーを楽しみたい方にも,RPGのバトルを楽しみたい方にもご満足いただける内容となっています。ぜひ楽しんでください」と語っていた。
発表会の後半には,日菜子のボイスを演じた高田憂希さん,夕月役の高野麻里佳さん,来夢役の秦 佐和子さん,そして細井氏と岸田氏の5名によるトークコーナーが設けられた。
このトークでは,日菜子の設定を決めるにあたり,“正統派”の主人公にするべく黒髪でショートカットにしたことや,物憂げだが芯は強い性格にしたこと,夕月は日菜子を引っ張っていく存在として,表面的には元気な女の子だが実は思慮深いこと,そして来夢は外見のおしとやかさとは裏腹に,ドライで合理的な考え方をしているといったように,それぞれギャップを持っていることが紹介された。
また,キャラクターデザインでは“日常と非日常の対比”を重視しており,それは日菜子の制服姿と変身後のコスチューム,あるいは美少女達とおどろおどろしい原種などといった形で表現されているという。
さらに武器に関するエピソードも披露された。日菜子にはサブタイトルにもあるように剣,夕月には魔法少女の定番武器の一つであるバトンを持たせることがすぐに決まったが,来夢には何を持たせるかチーム内で検討することになったという。そこで「普通では面白くない」と考えた岸田氏が,却下されるのを覚悟でぬいぐるみを提案したところ,すんなり通ってしまったそうだ。
ほかにもトークでは,声優陣の演技に合わせてキャラクターの表情などに手が加えられたことや,制服のデザインはリアリティを重視しつつも,スカートをチェック柄にしたり上着をダブルにしたりといった,こだわりが詰まっていることなどが明かされた。
発表会の終盤には,「BLUE REFLECTION」のリリースに合わせたコラボレーションの情報も紹介された。
ガストブランド3タイトルを購入すると限定DLCが提供される「ガスト美少女祭り」,なぞともCafeと自遊空間との謎解きコラボレーションイベント「BLUE REFLECTION 光彩のリフレクター」,ドラマチック謎解きゲームとのコラボ「精神暴走フラグメント」,スクウェア・エニックスの「乖離性ミリオンアーサー」および「FINAL FANTASY XV」とのコラボが順次実施されるとのこと。詳細は,ガスト美少女祭りのポータルサイトや今後の発表などをチェックしてほしい。
発表会の最後に,岸田氏は「長い期間,全身全霊で関わってきたタイトルです。僕が表現したい世界観や素晴らしいと思うものを,絵だけではなくシナリオや手触りに至るまで120%込めることができました。ガストやコーエーテクモゲームスのスタッフの協力によって,とても綺麗で美しい,皆さんの思い出に残るゲームに仕上がったので,ぜひプレイしてみてください」とコメント。そして細井氏が,「完全新規IPですので,発売日が本当のスタートです。今後このIPを皆さんに長く愛されるコンテンツとして育てていきますので,ぜひお手にとって新しい体験をしていただきたいです」と述べて,発表会を締めくくった。
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