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[gamescom]宇宙ステーションを舞台にしたVRアクション「Detached」がプレイアブル出展。1vs.1で争うキャプチャー・ザ・フラッグ風対戦モードが特徴
「Detached」は,無重力の宇宙ステーションの屋内外でドアロックを解除したり,散らばる酸素ボンベを補給したりしながら進めていくという,パズル要素の高いアクションゲームだ。実験の事故により大破してしまった宇宙ステーションを舞台に,数少ない生存者となったプレイヤーと敵対する企業のサバイバーが,その研究成果を持ち帰ろうと奪い合うストーリーが展開される。よりゲームに没入できる本格的なVR作品とすべく,さまざまな試行錯誤を続けながら開発が進められてきたという。
今回筆者が体験したシーンでは敵が出てくることはなかったものの,屋外に出るための大きなホールのメインドアを開錠するため,遮断された扉の向こうにあるカギを迂回して入手するという内容になっていた。爆破の影響で行く手が遮られ,体を斜めに調整して進んでいかなければらない場所があるほか,移動はジェット噴射の慣性によって,すんなりと行きたい角度や方向で止まってくれないので,VR酔いしやすいゲームという印象は拭えない。
ただ,グラフィックスの美しさや宇宙ステーションの作り込みは素晴らしく,宇宙空間という本来なら味わえないような体験をさせたいという意図は十分に感じられる。
また,本作には1対1でプレイするキャプチャー・ザ・フラッグのような対戦モードが用意されている。「Package Extraction」と呼ばれるこのゲームモードでは,まずマップに「レーザー」と「シールド」の2つのアイテムが表示される。レーザーは相手に照射すると一時的に目をくらませ,シールドは攻撃を防御するために使える。また,レーザーは部屋の電源を操作できるのに対し,シールドはガラス窓を破って進むことが可能だ。こうした特性のどちらを選ぶのかはプレイヤーの判断によるが,両方を入手することはできないという。
こうしていずれかのアイテムをプレイヤーが得たのち,新たに「パッケージ」の場所がマップ上に表示され,プレイヤーはそれを奪い合いながらお互いのゴールに向かって運び入れることになる。レーザーやシールドは利用するとクールダウンタイムの表示が出てしばらく利用できないので,使いどころが重要だ。
Anshar Studiosの開発者達によると,年内にはこの対戦モードでアーリーアクセス版の公開を行い,2017年第1四半期にはローンチしたいとのこと。RiftとViveの双方をサポートし,対戦モードはクロスプレイも実現予定で,Steamと新興のデジタル流通サイトであるG2Aで販売されるという。
また,その後はPlayStation VRへの対応も考えているとのことで,より大きな市場へのアピールも狙っている様子。今後のVRゲーム市場の注目作の1つとなるのではないだろうか。
「Detached」公式サイト
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Detached
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