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[gamescom]入力端末を駆使して脱出を支援せよ。新時代のテキストアドベンチャー「Code 7」を遊んでみた
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印刷2016/08/20 16:05

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[gamescom]入力端末を駆使して脱出を支援せよ。新時代のテキストアドベンチャー「Code 7」を遊んでみた

 インディーズゲームの盛り上がりを受け,gamescomでも今年のインディーズゲームブースはかなり広めに取られいる。昔懐かしいタイプの横スクロールアクションやローカル対戦型のゲームなどが目立つなか,ひときわ異彩を放っていた作品があったので紹介しよう。

 驚くことなかれ,なんとこの時代にあって実際にキーボードからコマンドを入力することでプレイするタイプの「テキストアドベンチャー」である。開発元はGoodwolf Game。ドイツの新興インディーズゲームでベロッパだ。

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入力端末を駆使して遠隔サポート


説明してくれたGoodwolf StudioのZein Okko氏
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 「Code 7」と題されたこの作品は,(おそらく)未来の世界の,どこかの基地を舞台にしている。「おそらく」と留保したのは,プレイヤーは何らかの事故に巻き込まれ,記憶を失っているためだ。意識を取り戻したプレイヤーはまだ動く入力端末を発見。それを操作していると謎の女性(実際には自分の元部下,ないし元部下を名乗る人物)から通信が入る。
 かくしてプレイヤーは入力端末を使って基地のさまざまな機能をハッキングしたり,データベースで調査したりすることで,その女性が基地から脱出できるように援護していくことになる。


まずはリブートから
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 本作はテキストアドベンチャーではあるが,プレイヤーはあくまで「キーボード入力で入力端末を操作する人物」としてゲームに接する。従って,プレイヤーが実際に入力するのは「LOOK AROUND」とか「ATTACH CROSS」とかいった自分の行動ではなく,「SYSTEM.REBOOT」といったようなコンソールコマンドとなる。
 この入力端末はかなり高性能なものなので,コマンドのオートコンプリート機能が実装されている。例えば「SYSTEM.REBOOT」であれば,「SYS」のあたりで「SYSTEM」が候補として表示され,「REB」のあたりで「REBOOT」がオートコンプリートされる。何らかのIDやパスワードを入力するときを除けば,コマンド入力ミスのせいで先に進めないということは起こらないだろう。

プレイヤーが支援する女性(SAM)との会話は文字チャットで行われるが,何を話すかはコマンド選択式
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 また,「いまこのシーンで有用なコマンド」は,常時画面に表示されている。なので何をすべきかで悩んだとしても,闇雲にコマンドを探してキーを叩き続けるといったことには,あまりならない。
 もちろんテキスト・ログの参照も容易で,カーソルキーの上で過去のログを見ていける。なので,紙とペンを持ちだして重要そうな情報をメモしていかなくても,取り返しのつかないことになったりはしない(と思われる。少なくとも序盤は大丈夫だった)。

 言うまでもないがアドベンチャーゲームとして,そこで語られる物語が醸し出す雰囲気やドキドキ感は,充分に高い。新しい試みにトライしてみたいというだけでなく,物語を楽しみたいというアドベンチャーゲームファンにとっても,満足できる作品になっていると言えるだろう。


「チャレンジ!! パソコンAVG」世代直撃


 「コンピュータの操作を,そのままゲームのUIとする」という発想は,今ではさほど珍しくないかもしれない(とくにHer Storyの成功によって,このタイプのゲームは一気に増えた)。実際にコンソールを叩くようなゲームも,けして「Code 7」が唯一無二というわけではない。
 ただ,「TIS-100」や「Human Resource Machine」のようにプログラミングをパズルと融合させるのとは少し違った角度から,「コンピュータ(ないしネットワーク)を使う」ということをゲームに取り込んだ作品として,本作は面白い作品になっているように思う。

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 「Code 7」はPC/Mac/Linux対応で,2015年5月にSteamgreen lightを通過。まもなくKickstarterキャンペーンも開始される見込みだ。
 また「第0章」が2016年9月にSteamやGoGなどでリリースされる予定(無料)とのこと。ゲームは全5章構成で,第1章は2017年2月のリリースが計画されている(こちらは予価14.99$)。
 全編英語だが,そのあたりが気にならないのであれば,プレイしてみてほしい。「マイコンBASICマガジン」で山下 章氏の記事に心を踊らせていた世代には,とくにオススメだ。


「Code 7」公式サイト

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