プレイレポート
片手でも鬼を討てる。スマホ向け新作アプリ「討鬼伝 モノノフ」のプレイインプレッションをお届け
今回は,負荷テストでのプレイをもとにインプレッションをお届けしよう。
「討鬼伝 極」の数か月後を描くオリジナルストーリー
本作の時系列は,2014年に発売された「討鬼伝 極」(PS4 / PS Vita / PSP)の“数か月後”に位置付けられており,鬼との戦いで放棄された北の地が舞台となる。主人公(プレイヤーキャラ)は「シノノメの里」で生き残るべく仲間と共に戦いを繰り広げていき,シリーズでおなじみのキャラとの出会いも描かれる。
キャラクターメイキングは,各項目で複数のパターンから好みのものを選んで,完成させる形式となっている。「お任せ」モードでランダム生成することも可能だ。
タップとスワイプの2操作で戦う
「サークルハンティングシステム」
討鬼伝 モノノフには新機能「サークルハンティングシステム」が採用され,鬼を中心として近距離攻撃用の内周と,遠距離攻撃用の外周で立ち回りつつ,バトルを繰り広げることになる。
内周/外周への移動はスワイプ操作,武器による攻撃はタップ操作で行い,武器の固有技を発動することも可能だ。一定時間動きが高速になる「鬼纏」(おにまとい)や,大ダメージを与える必殺技「鬼千切」(おにちぎり)のほか,武器に装着したミタマの力も使いこなすとバトルを有利に進められる。
鬼には破壊可能な部位が存在し,該当の部位に攻撃をヒットさせると黄色や赤に変化。一定量のダメージを与えると部位破壊となる。部位破壊はクリア時の報酬が増加するだけでなく,部位破壊時に出る「鬼魄」(きはく)を手に入れることで,タマフリゲージ,モノノフゲージ,マトイゲージのいずれかが上昇する。
鬼魄は出現から一定時間で消えてしまうので,その前に取ることを意識しよう。
攻撃方法が異なる5種類の武器
武器には太刀,双刀,槍,弓,金砕棒という5種類の武器が用意されており,それぞれ特徴が異なる攻撃アクションや固有技を繰り出せる。
基本的には自分の好きな武器を使って問題ないが,本作には火,水,風,土,天という5種類の属性が存在し,武器ごとにいずれかの属性が付与されているので,鬼の弱点に合わせた属性を考えながら,手持ちの中から使用する武器を選んでいくことも大きなポイントだ。
なお,基本操作や各武器の使い方はゲーム内の「武器チュートリアル」でいつでも確認できる。
・太刀
太刀は内周で上にスワイプすると「残心」を発動。残心発動後にタップで鬼を攻撃すると「刀傷」を与えることができ,刀傷を与えた状態で再度上にスワイプをすると,刀傷を与えた部位に追撃できる。なお追撃前に敵の攻撃を受けると,刀傷が消えてしまうので注意が必要だ。
・双刀
すばやい動きで連続攻撃を繰り出せる双刀は,内周で上にスワイプすると「跳躍」が発動し,プレイヤーキャラがジャンプする。跳躍中に画面をタップすると攻撃でき,5回連続で攻撃するか,ロングタップを行うかで,身を回転させながら攻撃を繰り出す「回天」を発動できる。
跳躍中に上にスワイプすると,敵の攻撃を避けながら着地できる「飛燕」も使い勝手が良い。
・槍
槍は内周で上にスワイプすると「烈塵突」を発動し,その後画面を連打することで連続してダメージを与えられる。烈塵突は発動前の硬直が長いが,通常攻撃を3回当てたあとに上にスワイプすることで,硬直時間を短縮できる。
外周にいるときに画面をタップすると,敵に向かって飛び上がりながら槍を突く技「鷹襲突」を発動し,これが非常に使いやすい。
・弓
弓は唯一の遠距離武器で,主に外周で立ち回ることになる。外周で画面を下にスワイプして弓を引くと,鬼の部位をロックオンする「印矢」が発動し,指を離すとそのロックオンした箇所にダメージを与えられる。
ロックオンした箇所に通常攻撃の4段目を当てると,その部位の防御力を低下させられるのも強みだ。
・金砕棒
パワフルな見た目どおり振りが遅い金砕棒は,内周で上にスワイプすると「豪打」が発動し,攻撃を当てるほど攻撃速度が上昇するようになる。豪打直後にロングタップで溜めの動作に入り,溜めるほど威力が増す攻撃を繰り出せる(最高3段階まで溜められる)。
最大4人のマルチプレイで全部位破壊も狙える
「鬼千切・廻(かい)」の爽快感が超アップ
鬼との戦闘には主人公に2人のお供と助っ人を加えた計4人(主人公以外はNPC)で戦うことになるが,最大4人のプレイヤーがマルチプレイを通じて協力し合うこともできる。なおマルチプレイ時,ホストが消費する行動力(スタミナ)は半分となり,ゲストは行動力を消費せず,どちらも通常プレイより報酬が増える。この恩恵はホストがもっとも受けられる。
鬼は体力が低下すると,タマハミ化という形態に移行して,より強力となる。このとき味方全員が順番に秘技を繰り出す「総攻撃」を発動可能だが,牡丹の作戦を達成すると,高い攻撃力/部位破壊力を備える「鬼千切・廻」を総攻撃の最後に追加発動させられる。
この鬼千切・廻はソロプレイでも繰り出せるが,参加人数に応じて破壊できる部位が増えるため,マルチプレイで真価を発揮させられる。
ソロプレイでもマルチプレイでも
やり込めるボリュームの多さが魅力
これまでの「討鬼伝」シリーズに比べて,操作性はスマホに最適化されたために大きく変わったものの,爽快なアクションは健在で,片手で遊べる手軽さも実現されていた「討鬼伝 モノノフ」。
武器の選択や,武具に装着するミタマの育成など,やり込もうとすると時間を忘れて楽しめたので,ただ手軽といってもプレイの歯応えは十分あると感じられた。
「討鬼伝」シリーズの物語が純粋に気になる人はもちろん,「討鬼伝」自体を知らなくともアクションゲームが好きな人であればハマること請け合い。正式リリース後はぜひ一度プレイしてみてほしい。
「討鬼伝 モノノフ」公式サイト
(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
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