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「SEGA feat. HATSUNE MIKU Project スペシャル体験会」が開催。PS VR対応「初音ミク VR フューチャーライブ」が世界初公開
「SEGA feat. HATSUNE MIKU Project」公式サイト
このイベントは,7月3日から全国5か所で行われているもので,東京会場ではPlayStation VR対応タイトル「初音ミク VR フューチャーライブ」をはじめ,「初音ミク -Project DIVA- X HD」と「初音ミク Project DIVA Future Tone」も出展されていた。
今回出展された「初音ミク VR フューチャーライブ」は,これまでのテックデモとは異なり,より製品版に近い体験版となっていた。「Weekender Girl」の楽曲に乗せて,初音ミクがステージで歌い踊り,それを客席から楽しめるという内容だ。
もちろん,観覧場所は任意に変えることができ,客席だけでなく空中やステージ上などからライブを楽しめる。ライブを見る場所によって,周囲の音響もそれに合わせたものとなり,客席後方ならミクの歌声が反響して聞こえたり,ステージ上ならミクの生声が聞けたりするといった具合だ。
さらに,リズムに合わせてDUALSHOCK 4を振ることで,VR映像内のライトスティックがシンクロして,ステージとの一体感を得られるようになっている。また,曲の後半にはリズムゲームのセクションが演出として挿入されているので,最後まで飽きずに体験できる仕様だった。
ボリュームとしては体験版の域を出ないものだったが,VRでいつでもミクのライブを楽しめるコンテンツとして,ファンにはたまらないものとなりそうだ。
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ここからは,今回の体験会に出展されたタイトルの開発陣への合同インタビューをお届けしよう。インタビューに応じてくれたのは,「初音ミク Project DIVA」シリーズ統括プロデューサーの大崎 誠氏,「初音ミク Project DIVA Future Tone」プロデューサー兼ディレクターの豊田 勝氏,「初音ミク -Project DIVA- X HD」「初音ミク VR フューチャーライブ」プロデューサーの林 誠司氏の3名だ。
――本日はよろしくお願いします。まずは「初音ミク Project DIVA Future Tone」のコンセプトからお聞かせください。
大崎 誠氏(以下,大崎氏):
「Future Tone」のコンセプトは「初音ミクシーンのジュークボックスを作る」というものでした。本作は,もともとアーケード版でしたが,アーケードゲームはいつかゲーセンからなくなってしまいますから,「永久保存版」としてプレイヤーの手元に残したかったんです。
もう一つは,圧倒的な物量ですね。現状で220曲を収録していますが,これからも増やしていく予定です。永久保存する意味でも,すごく価値の高い内容になっています。
豊田 勝氏(以下,豊田氏):
「Future Tone」を作っていく中で,こだわったのは「遊びやすさ」の追求です。シリーズとして,ある程度確立されているなかで,ボタンのカスタマイズやランキングなど,初めての試みを投入し,今までとは違った遊びができるようになっています。
――発売以降,プレイヤーの反応はいかがですか。
大崎氏:
おかげさまで,僕らの目標とするところまでのご支持をいただきました。シェアされているものを見てみると,皆さんが楽しんでいる風景が見えましたね。また,すでに2度アップデートしているのですが,支持されているからこそ,早くフィードバックをしたいですね。
――今後の楽曲追加はどのような予定がありますか。
大崎氏:
2016年2月までの楽曲は収録されていますが,「アゲアゲアゲイン」といった入っていない曲もまだあります。それに付随したモジュールなども,入れていこうと考えています。また,それらとは関係ないモジュールなどもありますので,この夏からDLCとして追加していきたいですね。
――機能面の追加はありますか。
大崎氏:
現在,PVを連続再生するモードを作っています。ほかにも機能追加は構想中なので,順次実装していきたいと思っています。
――続いて,「初音ミク -Project DIVA- X HD」の注目ポイントを教えてください。
林 誠司氏(以下,林氏):
ご存じのとおり,今年3月に発売したPS Vita版「初音ミク -Project DIVA- X」のPS4版ということで,基本的な内容は同じです。家庭用の「-Project DIVA-」シリーズとしては,初めてPS4での展開ですので,見どころとなるのはやはり画質ですね。高画質感と描画の美しさというところは,注目ポイントだと思います。先日配信した体験版でも,PS4版の良さが分かる内容になっています。
――追加DLCの楽曲として「Sharing The World」と「Hand in Hand」を選んだ理由を教えてください。
林氏:
いずれもライブで人気があり,さらに国内外のライブのテーマ曲になっています。本作では「ライブ&プロデュース」という部分がコンセプトなので,実際のライブとはひと味違う作り込まれたステージで,これらの楽曲でのリズムゲームを楽しんでもらいたい,というのが選曲の理由です。
――一方,「初音ミク VR フューチャーライブ」の見どころを教えてください。
林氏:
初音ミクのライブ空間に自分が入り込んで,いろんな角度で堪能できる。説明するなら,それだけなんですが,実際にそれを見たときの臨場感や,目の前で踊るミクさんの香りが伝わってきそうな,五感に訴えかけてくるようなユニークな感覚があります。機会があれば,ぜひ体験していただきたいですね。
――「初音ミク -Project DIVA- X HD」のライブエディットモードが,今後のアップデートでPS VRに対応しますが,本作はどのように違うのでしょうか。
林氏:
「X HD」のVR要素は,自分で作ったステージをVRで鑑賞できるというものです。先ほどお話しした「ライブ&プロデュース」の後者であるプロデューサー視点の内容なので,ライブを鑑賞するというより,ゲネプロに立ち会っているような感覚なんです。自分で作ったライブに,自分が入り込む体験は,これまでになかったものだと思います。
一方,「フューチャーライブ」のほうは,しっかり作り込まれたライブをお客さんとして参加していただくというもの。そこが一番違うところですね。
――価格はどの程度を想定していますか。
林氏:
そこは今,検討中です。非常に難しいところで,むしろいくらなら買っていただけるのか,教えてほしいぐらいです(笑)。できるだけ皆さんに体験していただけるような,納得感のある値付けをしたいと考えております。
――VRコンテンツを制作した感想はいかがでしょうか。
林氏:
たいへん面白い体験でした。一番大きかったのは「常識との戦い」で,たとえば視点を動かしたときに何が見えるかというのは,実際にやってみないと分からないところでしたから。そこに対して,いろいろな工夫ができる技術なので,現場の開発スタッフにとっても意義のある仕事だったかと思います。
――今回出展されている体験版は,PS VRのテックデモとはどこが違いますか。
林氏:
テックデモは,PS VRの技術検証として,すでにあるものを使っていました。その点,今回の体験版は製品版に近いもので,描画の緻密さや処理の部分にかなり違いがあります。
演出の部分では,テックデモになかったものをかなり追加していて,たとえば遠くからでもミクさんの表情が見えるように巨大なホログラムを投影したり,ゲームから生まれたライブコンテンツということで,リズムゲーム的な演出を入れてみたり。テックデモから,まったく生まれ変わった内容と理解していただいていいと思います。
――「フューチャーライブ」の収録曲数は?
林氏:
VRヘッドセットを被って鑑賞する,というライブの特性に合わせたボリュームにしたいと考えています。
――最後にファンへのメッセージをお願いします。
大崎氏:
「Future Tone」のコンセプトである「永久保存版」という部分は,とくに強調したいところですね。2007年以降の初音ミクをはじめとしたボーカロイドのムーブメントを体感できる楽曲が揃っていますので,その歴史に触れたいという方は,ぜひご購入いただければと思います。
豊田氏:
いつもこれだけは言うことなんですが,「Future Tone」は初めてゲームを触る方でも,遊びやすくハマれるように作っています。本体アプリケーションの「初音ミク Project DIVA Future Tone Prelude」は無料でダウンロードできますので,気になったらプレイしてみてください。
林氏:
「X HD」については,新しいDLCなども含め,新作の感覚でプレイしてもらえると思います。家庭用の「-Project DIVA-」シリーズとしては,最上級の画質と滑らかな描画で,快適にプレイができます。我々は「本気のディーヴァ」と呼んでいますが,皆さんにも本気で楽しんでいただきたいですね。
「VRフューチャーライブ」は,10月の発売までもう少しあります。今回のような機会もあるかと思いますので,ぜひ実際に体験していただきたいです。どんな説明をするより分かってもらえると思いますので,これまでにない異次元の体験を味わっていただければと思います。
――ありがとうございました。
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