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「PUBG JAPAN SERIES Season1 Grade1 Phase2」,V3 FOXがαリーグ以来の首位に立つ。PGR_poly選手が前人未踏の3連続最多キルを獲得したDAY5レポート
PJSでは国内最強の座を目指して戦う各チームだが,今回のシーズンはPhase1とPhase2の獲得ポイントを合計した総合成績の上位2チームが,2019年1月10日〜12日にかけて,マカオで開催予定のアジア地域大会「PUBG ASIA INVITATIONAL MACAO 2019」への参加権を得る戦いでもある。
Phase2の開幕戦となるDAY4では,Phase1を制したSunSister Suicider'sが首位に立ち,そのプレイスタイルから注目度急上昇中のV3 FOXが2位で追うという形で幕を閉じ,それを踏まえたPhase2の中盤戦となるDAY5は,マカオ行きの切符をかけた戦いが混迷を極めた。
「PUBG JAPAN SERIES Season1 Grade1」,後半戦となるPhase2が開幕。SunSister Suicider'sが首位に立ち,V3 FOXが追い上げるDay4レポート
DMM GAMESが主催する「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」の国内公式リーグ「PUBG JAPAN SERIES」。2018年9月に正式リーグ化を果たし,Season1が開幕した本大会だが,その後半戦となるPhase2が10月27日に始まった。本稿ではオフラインで行われるGrade1(1部リーグ)の模様をお届けする。
SunSister Suicider's(SSS)
Rascal Jester(RJ)
Crest Gaming Xanadu(CGX)
DetonatioN Gaming White(DGW)
PENTAGRAM Acri(PGA)
PENTAGRAM Revive(PGR)
PNG Fairy(PNF)
SCARZ(SZ)
PNG ADELIAE(PNG)
OracleNox(OcN)
V3 FOX(V3F)
野良連合Grim Reaper(nGR)
Zoo Gaming / Penguin(Zoo)
ROX Orcas Blue(ROX)
昇格チーム
AEGIS-ATHENS(AGA)
AEGIS-HESTIA(AGH)
ISG Albatross Bloom(IAB)
High Voltage(HV)
DetonatioN Gaming Black(DGB)
BLUE BEES Cresc.(BBc)
ひとつ前の試合を見返すROX Orcas Blue |
試合の合間に作戦を修正する野良連合GrimReaper |
Rascal Jester |
Detonation Gaming Black |
PNG ADELIAE |
Crest Gaming Xanadu |
ROUND5 - ミラマー(FPP)
PGRのミラマーにおけるランドマークは南東に位置する「Puerto Paraiso」。端ゆえに安全地帯次第ではルート選択が難しい場所ではあるが,比較的安全な海岸の道路を利用して移動できるため,素早い行動が可能になるという利点もある。
ROUND5の飛行ルートは北西から南東というルートで,「Puerto Paraiso」が直接降下可能範囲内だったうえ,安全地帯もやや西寄りではあるものの,南からアプローチをかけやすい場所が選ばれた。
序盤は近くにほかのチームが降下したことを確認し,緊張が走る場面もあったが,小競り合いも起こらず,最初の安全地帯への移動を開始,南側海岸線の道路を利用し,難なく安全地帯への進入に成功した。
その後,中盤にかけて警戒を強めるも戦闘らしい戦闘は行われず,他チームの移動を確認しつつ,慎重に移動を繰り返し,安全地帯内の建物を確保する。その建物が終盤まで安全地帯に入り続けた。
射程に入った敵に対して猛烈な攻撃を仕掛け,終盤までポジションの死守に成功したPGR。最終盤に生き残ったのはPGR4名,AGH4名,RJ4名,V3F3名,DGB2名の5チーム17名となった。
この中で最初にぶつかったのはRJとDGBだ。DGBは4名生存しているRJの猛攻を受け,DGB_mimote選手がダウンを奪われ,DGBは残り1名と追いつめられる。しかし,そこでPGR_poly選手の2発の銃弾がRJを襲った。PGR_poly選手がRJ_kendesu選手を撃ち抜き,続く狙撃でRJ_Maron選手のダウンも奪う。その後もPGR_Sumoken選手から攻撃を受け,RJ_BILLON選手が討ち取られ,窮地に立たされた。
その後もPGR_poly選手が大きく場を動かしていく。AGHが立てこもる小屋に対し「グレ投げてくる」と言い放ったpoly選手が見事に2名のダウンを奪うことに成功,poly選手自身もダウンを奪われるも,素早く味方がカバーに入り,最後はPGR_tyapatu選手の手りゅう弾でAGHは全滅した。
なんとか生存していたRJ_SeakingJAWS選手もその後は成す術なく,パルスに飲まれて全滅。残るはV3Fとの一騎打ちとなるが,有利なポジションをAGHから奪い取っていたPGRは落ち着いてV3Fを迎撃し,そのまま勝利を手にした。
ROUND6 - エランゲル(FPP)
エランゲルでAGAがランドマークとしているのは「南Georgopol」。今回の飛行ルートは真ん中を通る南から北で,ほぼ問題なく降下可能なエリアだ。安全地帯はマップ北西で南Georgopolもその範囲内に入った。
序盤は順調に物資を集め,歩を進めていたAGAだったが,フェーズ2の移動でBLUE BEES cresc.との遭遇戦に突入する。二手に分かれて防御陣を築いていたBBcはその策が裏目に出た。AGAは人数差を利用して慎重に詰めていき,BBc_sssat0選手を討ち取る。その後,BBc_machao-00選手とカバーに出てきたBBc_razzly2tap選手を仕留める。
唯一残ったBBc_Liavely選手に対し,突撃しての殲滅を試みたAGAだったが,この突撃で壊滅の危機を迎える。Liavely選手が意地の反撃を行い,CrimNine選手,MelodyFlag選手,uNique_D選手を立て続けにダウンさせたのだ。あわや全滅というところでAlphaAzur選手がLiavely選手を討ち取り,事なきを得た。
中盤,不運にも位置していたポジションが超密集地となり,PGRとの熾烈な戦闘のすえ,AlphaAzur選手とuNique_D選手が討ち取られるが,MelodyFlag選手とCrimNine選手は近くの建物への退避に成功する。一度激戦区を離れ,落ち着きを取り戻したところで,CrimNine選手がPGR_poly選手を討ち取り,全滅させた。その後もV3Fの強襲を受けたが,見事に守り切り壊滅させた。
最終盤,生き残ったのはCGX4名,HV3名,AGA2名,OcN1名の4チーム10名だ。この中で最初に脱落したのはHVだ。HV_NaoNobu選手がCGX_Aries選手を討ち取り一矢報いたが,AGAとCGXからの猛烈な射撃に耐え切れず,全滅する。
一連の戦闘の結果,有利な状況となったのはCGXだったが,草むらに潜んでいたOcN_tomus選手がまさしく伏兵となった。まずは手りゅう弾でCGX_Pureboy選手のダウンを奪う,それから密かに動き,CGX_Kurad選手が助け起こしに来たところを狙撃して傷を広げた。少し離れていた場所に位置していたCGX_Rio01選手はtomus選手とAGAにクロスファイアを受ける位置となってしまい,CrimNine選手に撃ち抜かれて全滅した。
最後はOcNのtomus選手対AGA_CrimNine選手,MelodyFlag選手という1対2の状況となったが,tomus選手が先手を打ち,CrimNine選手のダウンを奪う。MelodyFlag選手とtomus選手の一騎打ちとなったが,MelodyFlag選手が見事に討ち取り,勝利を手にした。
ROUND7(TPP - ミラマー)
PNGのランドマークはマップ中央やや西側の「Monte Neuvo」。今回の飛行ルートはマップやや南側の東から西のルートだったので,直接降下可能範囲だ。安全地帯はマップ北側やや西よりとなった。
序盤,予定通りランドマークに降下したPNGは,ある程度の物資を集め終えた後,安全地帯の中心の確保を目指し,素早く移動する。その行動が功を奏し,フェーズ3まで何事もなくしのいだ。
中盤に差し掛かるフェーズ4では確保していた建物が安全地帯から外れてしまうが,素早く移動し,またも安全地帯中心の建物を確保に成功した。そのままフェーズ6までほかチームを寄せ付けずに戦力の温存に成功した。
その後のフェーズ7で安全地帯から外れ,ROXが占拠する建物への攻撃を決断する。タイミングを見計らい,スモークグレネードを投げて肉薄に成功するが,ここで不幸な事故が起きてしまった。ROXの制圧のために投げたHek7or選手の手りゅう弾が跳ね返り,dtds選手がダウン,dtds選手も手りゅう弾を構えた状態だったため,その手りゅう弾が地面に落ち,駆け寄ったHek7or選手もダウンしてしまった。
その機を逃すまいと攻めたのはROX_SylFy選手だ。陣取っていた2階から素早く降り,蘇生中だったRelaive選手のダウンを奪い,さらにHek7or選手を討ち取る。なんとかMUSHAMARU選手がSylFy選手と,その後に駆けつけてきたClutch選手を討ち取り,全滅をまぬがれた。
最終盤,生き残ったのはPNG3名,CGX3名,PGA2名,ROX1名の4チーム9名。CGX_Aries選手がPGA_PKMN選手を討ち取る。その後,ROXとCGXが交戦しROXが全滅,その間にPNGが肉薄し,Relaive選手がCGXのPureboy選手,Rio01選手を討ち取り,3対1対1の有利な状況を作り上げた。人数で有利を取ったPNGは決死の移動を見せたPGA_odenkunnを討ち取り,最後はCGX_Aries選手を封じ込め,勝利を得た。
ROUND8(エランゲル - TPP)
AGHのランドマークは「Yasnaya Polyana」。今回の飛行ルートは南からやや北東に向かうルートで,Yasnaya Polyanaの直上を通るコースだ。安全地帯はマップ東側で海に面しており,陸地面積は安全地帯の3分の1ほどとなった。
初動で降り立った後,物資回収もそこそこにAGH_fumiaki選手が斥候に出て,安全地帯中央の建物の確保に成功する。その後,ほかのメンバーが物資を集めて合流した。
この時点で確保した建物が,安全地帯に入り続ける幸運に恵まれ,寄せてくるほかチームを押し返し,最終盤を4名生存で迎える。
最終盤に生き残ったのはAGH4名,V3F4名,DGW3名,DGB1名の4チーム12名。V3FがAGHの占拠する建物に対して強襲をかけるが,AGH_XhanZ1119選手がV3F_yobiyobi選手のダウンを奪い,続けてAGH_fumiaki選手の手りゅう弾がV3F_whitejack選手に突き刺さり討ち取った。数的有利を得たAGHはこのまま包囲してV3Fを殲滅する。
他方,DGWはDGBと交戦し,DGB_Liifa選手に,DGW_Axell選手がダウンを奪われたものの,DGW_Gokuri選手がLiifa選手を討ち取った。
最後はAGH4名とDGW3名の勝負となった。お互い安全地帯の逆サイドを確保し,中距離戦が展開される。試合が大きく動いたのはAGH_inkochan選手がDGW_Axell選手のダウンを奪ったときだ。数の有利が生まれた瞬間にAGHは行動を起こし,AGH_Brost選手が一気に詰め寄り,DGW_albert選手のダウンを奪う。残り1名となったDGW_Gokuri選手も決死の抵抗を見せるが,最後はBrost選手の手りゅう弾が直撃し,AGHが見事勝利した。
DAY5は昇格組の活躍が目立った。DAY4終了時点で16位だったAEGIS-HESTIAはこの日だけで1620ポイントを獲得し,一気に5位まで浮上。20位スタートとなったAEGIS-ATHENSも降格圏内から逃れられてはいないが,DAY6で脱出できる可能性が見えてきた。
PENTAGRAM Reviveの躍進も見逃せないポイントだ。βリーグPhase2から昇格後,回を重ねるごとに順位を上げてきている。PGRのpoly選手は前人未踏の3連続モストキル賞を獲得しており,チームのキル数からもその戦闘力の高さが分かるだろう。
Phase2 DAY5時点での総合順位1位は安定して高順位をキープしたV3 FOXだ。DAY5でドン勝こそ獲得していないが,スコア,キル数ともにトップの活躍ぶり。αリーグから参加しているチームの中では目立たない方だったのだが,ここにきてグイグイとその存在感を示している。
Phase1とPhase2の総合スコア1位と2位が参加権を得る「PUBG ASIA INVITATIONAL MACAO 2019」だが,DAY5終了時点ではPhase1で大きな貯金を得ているSunSister Suicider'sが,まだまだ余裕の1位を保っている。
2位は熾烈な争いとなる様相で,Crest Gaming Xanadu,PENTAGRAM Revive,V3 FOX,DetonatioN Gaming Whiteがほぼ横並びの状態だ。Oracle NoxとRascal Jester,そしてSCARZもまだまだ2位を狙えるスコアなので,DAY6では7チームの獲得スコアに特に注目したい。
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