プレイレポート
[E3 2016]優雅に泳ぎまくれる水中探索アドベンチャー「ABZÛ」が,プレイアブルで出展
「風ノ旅ビト」(PlayStation 4 / PlayStation 3)や「FlOwer」でアートディレクターを務めたMatt Nava(マット・ナヴァ)氏率いるGiant Squidが開発を手掛ける本作の舞台は,海である。タイトルは,シュメール語(古代メソポタミアで使用された言語)で海を意味する「AB」と,知を意味する「ZÛ」に由来し,「知識の海」といった意味を持つ。
ゲームに登場するセクションは,海藻の生い茂るエリアやサンゴ礁,クラゲが漂う洞窟,魚群がクジラに追われている海域……といったテーマごとに分かれており,それらが細かくつながっている。
オープンワールド型ではなく,直線的なストーリーの進行に応じて異なるセクションへ進むことになるのだが,そのときにはパズルを解かなければならないこともある。
とはいえ,海洋生物との交流そのものを,時間を気にすることなく楽しめるような作品となっているのが,大きな特徴と言えるだろう。
本作でプレイヤーが操作するのは,長い脚ヒレと黒いウェットスーツ,そして黄色いヘルメットを装備したキャラクターだ。時にはドローンに行き先を案内してもらったり,マンタやウミガメのような大型生物につかまって移動したりもできる。もっとも,鯨やサメなどほかの魚を捕食する生物も登場するし,実際に今回のプレイアブルデモではドローンをサメに壊されるという,ちょっと緊張してしまうシーンで終了した。
チュートリアルで表示されるヒント以外,文字情報やセリフなどはいっさい存在しない様子だが,公開されたトレイラーには海底遺跡の壁画から何かを知るといった様子も描かれているのが気になるところ。
なお,ゲームを進めて行くと,プレイヤーキャラクターはスキルを身に着け,より高速で遊泳できるようになるなど,プレイ時に味わえる“気持ち良さ”がどんどん向上していくような仕掛けも用意しているとのことだ。
プログラム担当のエンジニアは,元々Havok.comに務めていたこともあるそうで,「Unreal Engine 4」を見事に使いこなしている様子。大量の海藻や魚群が描かれるグラフィックスは圧巻で,大画面でプレイすると,かなりのワクワク感を味わわせてくれそうだ。
現時点で日本語化は予定されていないが,言語に頼らないゲームということもあり,ローカライズもしやすいのではないか……? と,期待しておこう。
「ABZÛ」公式サイト
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