イベント
[TGS 2019]「DEATH STRANDING」杉田智和さんが,とあるキャラクターのボイスアクターとして出演決定。TGS最終日に行われたステージイベントをレポート
12日,14日とゲームプレイに特化したステージが行われた本作だが,その最後を飾るのは,出演声優陣を招いたスペシャルトークショーとなる。本稿では,ステージの中から気になる話題をいくつかピックアップして紹介したい。
コジマプロダクションはつながりで支えられている
まず初めに小島氏から,本作の制作が始まるまでの苦労話が明かされた。コジマプロダクションは位置付けとしてはインディーズとなるため,ゲーム制作にかかる費用などを銀行に借り行く必要があったそうだ。しかし独立してからの実績がないため,大手の銀行をあたっても,どこも融資はしてくれなかったとのこと。
どうしようかと悩んでいたところ,一番大きな銀行の頭取が小島氏のファンだったそうで,そこから融資してもらえたそうだ。
次に問題となるのが,スタジオである。当初は四畳半の仮事務所だったため,さすがにスタッフを呼ぶことができず,大きなビルを探していたそうだ。しかし,大きなビルになると入居するために審査が必要となり,上場企業やグループ会社でなければなかなか入れないという。
ここでも壁となるのが“実績”である。良さそうなビルを見つけても,「小島さんのところは実績がないから貸せません」と断られていたとのこと。コジマプロダクションは現在,品川にあるビルに入っているが,ここに入居できた理由も,オーナーが小島氏のファンだったからだそうだ。
小島氏は「私には何もないですが,みなさんとのつながりでここまで来ました,ありがとうございます」とこれまでを振り返り,会場からは拍手が巻き起こった。
ノーマン・リーダスさんのボイスアクトに津田 健次郎さんを選んだ理由
会場に来れなかった津田 健次郎さんのビデオメッセージが流れたあと,ノーマン・リーダスさん役を津田さんに決めた理由について,小島氏から語られた。リーダスさんとプライベートでも仲の良い小島氏は,彼の地声も知っているため,吹き替えを誰にするかかなり悩んだそうだ。
そんな中,津田さんを意識するようになるきっかけとなったのが,ドラマシリーズの「リーサル・ウェポン」である。もともと津田さんの声は知っていたそうだが,リーサル・ウェポンで二枚目のキャラクターを三枚目の線で演じているのを見て,この人しかいないと思ったそうだ。その後,すぐにTwitterで津田さんをフォローしたところ,フォローをし返してもらい,さらにダイレクトメッセージまで来たそうだ。そこでオファーしたとのこと。
杉田智和さんは,とあるプレッパーズのボイスアクターとしてカメオ出演
本作で起用されている声優陣のほとんどは,小島氏の過去作から関わっており,ここでも小島氏が「つながり」を大切にしていることが分かる。しかし,顔ぶれをよく見ると“あの人”が足りない。そう,杉田智和さんである。
この話題は,昨年のTGS 2018で行われたステージイベントでも触れらており,そのとき井上さんは小島氏に,「杉田くんの役はありますか」と投げかけていた。
小島氏は,杉田さんの役をずっと探していたそうだが,合うキャラクターがいないとのことで,「次回作があればぜひ」とコメントを残したが,なんと今回,とあるプレッパーズの日本語版ボイスアクターとして,カメオで出演してもらうということが決まったという。
ちなみにプレッパーズとは,「デスストランディング」によって分断された世界に生きる1つの派閥のようなもので,シェルターで暮らしていることが多い。プレッパーズとはサブミッションで関わることも多く,彼らと親交を深めていくのも本作におけるポイントの1つとなっている。
「DEATH STRANDING」公式サイト
- 関連タイトル:
DEATH STRANDING
- この記事のURL:
キーワード
(C)2019 Sony Interactive Entertainment Inc. Created and developed by KOJIMA PRODUCTIONS.