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[TGS 2016]「METAL GEAR SURVIVE」の話も飛び出した,小島監督による「DEATH STRANDING」トークセッションの模様をレポート
このステージは,小島氏と新川洋司氏が,ファンから寄せられた質問に答えていくという内容になっており,ゲームの概要はもちろん,なかなかきわどい質問にもしっかりと答えて,ステージを盛り上げていた。今回は,トーク内容の一部をQ&A形式でまとめてみたので,興味のある人は確認してほしい。
――「METAL GEAR SURVIVE」って監督のアイデアだと聞きましたが,本当ですか。
小島氏:
全然関係ないですよ,まったく知りません(笑)。あくまでも僕の中での話ですが,METALっていうのはポリティカル・フィクション(政治的事件を扱うもの)であり,エスピオナージ(スパイ)ものなので,ゾンビなんて出るわけないじゃないですか。
新川氏:
僕も関わってないですし,僕だったら二足歩行メカをちゃんと出しますから。
――ズバリ,発売日はいつでしょうか。
小島氏:
発売日は決まっています。(東京)オリンピックよりかは早いですし,もっというと「AKIRA」の舞台(2019年)より早いです。
――DEATH STRANDINGはシリーズ化する予定はありますか。
新川氏:
Vくらいまでは作りたいかな(笑)。
小島氏:
Vの次は?
新川氏:
やめておきましょう(笑)。
――PlayStaiton 4 Proは視野に入れてますか。
小島氏:
HDRと4Kに対応します。HDRって言うのは「ヒデオレンジ」。4Kっていうのは「キレイ・キレてる・キまくってる・コジマ」みたいな(笑)。
――ゲームのエンジンをどれにするか決まったと聞きました。
小島氏:
今年の1月から世界中のスタジオを回らせていただいて,エンジンとかツールとか機材を見て,その中でいろいろなものを実験していたのですが,ようやくエンジンを決めました。詳細はまだ言えませんが,市販のものではなくて,某有名スタジオのエンジンです。それを使わせていただきながら,お互いに技術協力をして,そのエンジンをブラッシュアップしていくことになってます。
――DEATH STRANDINGはオンラインで遊ぶゲームだと聞きましたが,1人でもプレイできるのですか。
小島氏:
もちろん,1人でも楽しめます。
――DEATH STRANDINGは,棒ではなく縄的なつながりということですが,もう少し詳しく教えてください。
小島氏:
これまでのアクションゲームは棒でCPUと戦うんですよ。すると戦いながらドラマが展開するようになって,今度はネットワークがつながって,棒で戦いながら対戦ができるようになったんです。今は戦うこともできるし,オンライン上の仲間と,棒で共通の敵を倒すこともできるようになりました。けど,やっぱり棒なんです。つながっても棒です。
SNSがすごくメジャーになっていますけど,言葉の暴力とか,棒で叩き合うことも今の世の中あるんで,やっぱりもう一歩先に行きましょうと。本当の縄のつながりをしましょうというのを,アクションゲームで体感する。そして,説教がちょっと入っているみたいな。
物語も世界観もすべてそこに集約しています。このゲームはみなさんとつながりながら作っているので,その感覚はやってもらえると分かるかなと。
――メカは出ますか。
新川氏:
やっぱ欲しいですよね,二足歩行。
小島氏:
新ちゃんが参加するっていうことはメカがないとね。これで裸のおっさんとカニとメカが揃ったという。
新川氏:
すごい絵面ですね(笑)。
――ノーマン・リーダスさんを起用した理由を教えてください。
小島氏:
昔からのファンで,一緒に仕事したいというのが前からありました。それから,デル・トロ監督経由で知り合いになりました。以前この3人でのゲームプロジェクトがあったんですけど,それがうまくいかなくて。彼も心配してくれて,もう一回一緒にやりましょうということで,ノーマンありきでこのゲームを考えました。まず裸にしましたけど。
――日本の声優さんは決まっているのでしょうか。
小島氏:
元のキャスティングがまだなので,声優さんも決まっていません。
最後に小島氏は「我々はインディーズなので,少人数でバックも何もないですし,僕らが棒で戦っても世界で勝てません。けど,世界中にみなさんがいて,みなさんとつながっているので,そういうゲーム作りをしたいと思います」と意気込みを語り,ステージを締めくくった。
ステージの模様は,公式アーカイブでも確認できるので,興味のある人はそちらもチェックしておくといいだろう。
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