雪山をストイックに，そして鮮やかに駆け抜けろ。オープンワールドスポーツ「STEEP」の拡張パック，「STEEP Road to the Olympics」ファーストインプレッション

　ユービーアイソフトが発売中の，「STEEP」（PC/PlayStation 4/Xbox One）の拡張パック「STEEP Road to the Olympics」が2017年12月にリリースされる予定だ（Xbox One版は12月5日，PlayStation 4版は12月7日）。このたび，短い時間ながら，デモビルドをテストプレイする機会を得たので，ファーストインプレッションをお届けする。

「STEEP」公式サイト

　STEEPは，2016年12月22日に発売されたスポーツゲームだ。プレイヤーはヨーロッパアルプスに出かけて，「スキー」「スノーボード」「ウイングスーツ」「パラグライダー」を楽しむというもの。舞台となる雪山はオープンワールドとして作られており，手頃な斜面を見つけてはスキーやスノーボードで滑り降り，崖があればウイングスーツやパラグライダーで空を舞う，といった感じに，一般人にはとてもできないエクストリームスポーツが自由自在に楽しめる。

　プレイヤーならよくご存じのように，2017年5月8日配信のDLC「ウィンターフェストパック」では「ソリ」，そして6月28日の「エクストリームパック」では「ロケットウィング」「スピードライディング」「ベースジャンプ」が加わり，遊びの幅がどんどん広がっている。


　「STEEP Road to the Olympics」は，2018年開催予定の平昌（ピョンチャン）冬季オリンピック公認の拡張パックで，新たに冬季オリンピックの種目である「ダウンヒル」（滑降），「スノーボードクロス」「スロープスタイル」「スキークロス」「ハーフパイプ」「パラレルジャイアントスラローム」「ジャイアントスラローム」（大回転），「スーパーG」（スーパー大回転），「ビッグエア」「スキーハーフパイプ」というアルペン競技/フリースタイルスキーが追加されている。
　また，場所的にオリンピック会場に近いせいなのか大雪山や留寿都（ルスツ），白馬といった日本の山々も追加されており，ウインタースポーツ好きには嬉しい内容になっている。


　ここに掲載した直撮りムービーには，追加される種目の中から，ダウンヒル，スーパーG，ビッグエア，ハーフパイプの模様を収録している。ダウンヒルは旗門を通過しつつゴールまで滑り降りるという競技で，急勾配＆急カーブが続く中，正確に旗門をクリアしていかなければならず，かなりの集中力が必要になる。スーパーGは，ルールはダウンヒルとだいたい同じだが，コースはさらに過酷になり，とんでもないスピードが出るために一瞬の気の緩みも許されない，ストイックな競技だ。

　華やかなのが，スノーボードでトリックを決めるビッグエアだ。ジャンプ台やポールから飛び，左右のアナログスティックを使った直感的な操作で華麗な空中演技が可能になっており，その1つであるハーフパイプは，筒状のコースを往復しつつトリックを決めるというおなじみの競技。うまく加速して宙に浮かぶ，独特の浮遊感が非常に心地いい。

　テストプレイでは日本の山々も体験できた。五重塔や鳥居も建っている，エキゾチックな仕上がりになっているとのことだが，こちらは残念ながら時間が足りず確認することはできなかった。リリース後に，ぜひとも自分の目で確かめてほしい。


　なお，「STEEP」本編と「STEEP Road to the Olympics」，そしてシーズンパスがセットになった「スティープ　ウインター ゲーム エディション」が12月7日に発売される予定なので（関連記事），未体験だという人はこちらを買うのもアリだろう。