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[E3 2017]Rareが開発中の海賊ゲーム「Sea of Thieves」を体験。プレイヤーの自由奔放なノリも許容される,懐の深い(?)海賊稼業が楽しめる
本作の開発は,「スーパードンキーコング」シリーズや「バンジョーとカズーイの大冒険」などを手がけた,イギリスのRareが担当している。
リリース予定は2018年初頭で,PC(※Windows 10)とXbox Oneの両方でプレイできる「Xbox Play Anywhere」に対応。Xbox One Xに最適化された「Xbox One X Enhanced」タイトルで,ネイティブ4K描画とHDRにも対応しているという。
先日「こちら」の記事で紹介した「Xbox E3 2017 Briefing」で公開された最新ムービーを観てもらうと分かりやすいが,本作は協力型マルチプレイが基本となる一人称視点のアクションゲームとなる。
仲間と協力して海に沈んだ沈没船の探索をしたり,宝の地図の謎を解いて島に眠るお宝を探したりするのだ。
もちろん,海賊家業に危険はつきもの。海中で危険なサメに出くわしたり,お宝を見つけたらスケルトン軍団が襲いかかってきたり,ときには他プレイヤーとの海戦になることもある。
会場では,参加者が5人一組となり,スタッフにボイスチャットでガイドしてもらいながらプレイするという形で「Sea of Thieves」を体験できた。
スタート地点の島に接岸されていた帆船に乗り込み,一緒になった4人の海賊(プレイヤー)達とともに錨を上げ,帆を張っていざ出航。船内にある地図を広げ,いくつかの島々を巡る宝探しの航海に出ることになった。
しかし,航海は順風満帆とはいかない。と言ってもゲームではなく主にプレイヤーの問題で,筆者とチームを組んだ人達は航海に出て興奮したのか,ガイドの話を聞かず勝手に大砲を撃ったり,変な方向に舵を切ったりして楽しんでいたからだ。かくいう筆者も,なんだか楽しくなって海にダイブしたうえ方向を見失って溺れるなど,人のことをとやかく言えない状況だったのだが。
ともあれ,呆れ気味のスタッフの指示に従い,船に乗って南西の島に向かった筆者達は,なんとか目的地の島を発見して上陸を目指す。しかし,着岸時に誰も舵を取らないで島に突っ込み,「ヒャッハー!」という感じで我先に宝を探しに行く始末。ある意味これも無法者か。
宝を見つけたものの,PVのようにスケルトン軍団に襲われることもなく,無事に船に運び込めた。
また,同時にプレイしていた別の5人チームが乗る船を見かけたのだが,お互い砲撃など行わずにすれ違っただけ。少々肩透かし感もあるが,実に平和な気分のままデモプレイの時間が終了。
プレイが終わってから,原稿のために戦闘をしておけばよかったかなとも一瞬思ったが,いろいろな遊び方ができる自由度の高さが確認できたと前向きにとらえることにした。
目的をはっきりさせ統制のとれた海賊団にならなくても,今回のように,一緒にプレイする仲間との協力は最低限でもなんとかなる。何より,ワーワー騒ぎながら気の向くままに船を進ませるノリは楽しかったし,集まる仲間によっていろいろな楽しみ方ができそうだと感じられるものだった。
以前「こちら」の記事でお伝えしたように,本作はテクニカルαテストを行っており,プレイヤーの意見を聞きながら完成を目指している。リリース時期の2018年初頭までにどのように進化するのか気になるところだ。
日本でのリリース予定は今のところないようだが,ローカライズを期待したい作品である。
「Sea of Thieves」公式サイト
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