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[E3 2016]「Watch Dogs 2」をさっそくプレイ。観光地がいっぱいのベイエリアを縦横に駆け回り,複雑なミッションをこなしてきた
前作同様,都市のインフラを管理するコンピュータにハッキングすることで,個人情報へのアクセス,メールや電話の盗聴が可能だが,今回は西海岸のハッカーカルチャーも取り入れられているという。なお。欧米での発売予定日は11月15日だ。
そんなWatch Dogs 2が,E3 2016のUbisoft Entertainmentブースでプレイアブル展示されている。そのほかのプレイアブルタイトルとしては,「Tom Clancy's Ghost Recon Wildlands」「For Honor」,そしてスノースポーツものの「STEEP」などがあるが,いずれもオープンスペースにあり,ブース内を行き交う人々は画面を覗いたりシャッターを切ったりしていた。
しかし,Watch Dogs 2に限ってはクローズドスペースでの展示。そう,まだ秘密(?)なのだ。もちろん,入口の前には長い列ができており,60分待ち,90分待ちは当たり前という雰囲気だ。今年はElectronic ArtsとActivisionがブース出展を取りやめたせいもあって,メディアの注目がUbisoftに集中している雰囲気もある。ブースの人口密度は非常に高かった。
「Watch Dogs 2」公式サイト
着るものにこだわるあたりが西海岸のハッカーカルチャーだぜ
さて,今回プレイできたデモ版のゲームパッドは「DUALSHOCK 4」だったが,キーボードもあったので実際はPC版だろう。主人公のMarcusが立っているのは,サンフランシスコの有名な観光スポット,コイトタワーだ。丘から見下ろすベイエリアの風景はとにかく見事で,湾の向こうにはオークランドやゴールデンゲートブリッジが見える。ダウンタウンやその向こうのサンタクララ,長大なベイブリッジなどもあり,ツインピークスから街に向かって霧が流れると雰囲気は抜群だ。
Marcusが移動している間にも,彼のスマホからは常に白い線が伸び,その先のNPCや車,あるいはATMといったアクセスできるものに「ピッ,ピッ」と反応する。そこでNPCをハックすれば個人情報を入手,車をハックすればドアを開けてエンジンをかけたり,そのまま走らせて壁にぶつけたりできる。なかなか面白いが,これが高度情報化社会の現実かと思うと,少々恐ろしくもある。
モードを切り替えると画面が灰色になり,敵であるパトカーが赤く,無害なNPCが白く表示される。オレンジ色に輝いているのは,ミッションの情報が手に入る重要人物だ。
彼の携帯電話をハックすると,コイトタワー最上階の展望台に何らかの情報があることが分かったが,入口は閉まっている。休館日かな?
コイトタワーは市民の携帯電話の基地局でもあるのだが,Marcusの持つガジェットの中でもトップクラスに重要なドローンを飛ばし,何とか情報を手に入れた。どうやら悪いヤツがピア39にいるらしい……と,ここまでがミッションの準備段階だ。
適当な車を選んで,これまた有名な観光スポットであるピア39に向かうことにしたが,ここでは地図に目的地を入力することで,最短ルートが道路に表示されるという仕組みになっていた。
とはいえ,目的地として選べるのは,帽子やパンツを変更できるショップ。ファストトラベルも近くのショップから別のショップへ,という形になるらしい。着るものにこだわるあたりが西海岸のハッカーカルチャーだぜ。シカゴの貧乏くさい奴らとは違うYo。いや,テキトーに書いています。というわけで,ショップに立ち寄って衣装を変えたりしてみたりもした。
ピア39では,警備員と警備犬(?)を相手に戦闘を繰り広げた。前作に比べて,キャラクターの移動はダイナミックになっており,車を軽々と飛び越えたり,壁を駆け上ったりとバリエーションは豊富だ。遮蔽物から遮蔽物へのすばやい移動なんかも,サム・フィッシャーばりにこなせる。
今回の目的は,監視カメラをハックしての偵察だ。ターゲットの位置をチェックしてから,遮蔽物の陰に隠れながら接近。警備員の携帯電話をハックして鳴らし,「おや,なんだろう?」と思っているときに,非殺傷系のテーザーガンで狙い撃つと,相手は電気ビリビリで気絶するというダンドリである。
しかし,押すべきキーが多く,筆者は思いっきり間違えて発見されるわ,警備員に発砲されたうえに犬に食いつかれるわと散々な目に遭ったが,デモ版なので死なない。というわけで,紐の先にボールが付いた武器を取り出して,ガツンとやることで事なきを得た。力技である。
おそらくダンドリがピタリと決まれば,かなり爽快なのだろう。最後に,悪いヤツの部屋に侵入して情報を手に入れると,ミッションは後半に突入だ。
ミッション後半に突入。今度はサポートに回ってみたぜ
場所は変わって,黄昏の迫るオークランド。それまでのリッチなエリアとは異なり,低所得者層の住む小さな家が立ち並ぶ,やや物騒なエリアである。こうしたエリアごとの特徴も再現されているとのことなので,シリコンバレーあたりにも行ってみたくなる。
ここでの目的は,ギャング団のボス格2人が持つHDDの中身をゲットすることだが,颯爽と協力者が現れた。本作では,ホストプレイヤーのミッションに飛び込んで,Co-opを楽しむことができるようになっているのだ。
今回,仲間になってくれたのは,Dedsecの女性メンバーであるSitaraかと思ったが,アートワークとは衣装が違う気も……。前述のように衣装は自由に変えられるので,たぶんSitaraだろう。操作しているのは,Ubosoftの担当者なので心強い。
これまでのプレイぶりから判断されたのだろうが,筆者は彼女のサポートに回ることになった。ドローンを飛ばして,ギャングのアジトを偵察しつつ,敵を含むさまざまなオブジェクトをハイライトしていく。そして,敵が彼女に近づいたら,ドローンでビリビリ攻撃をして気絶させる。そういうこともできるのだ,このドローン。スゴイでしょ。
さらに,警報をハッキングして止めたり,対立するギャングを騙して呼び出したりといった作戦まで実行できる。そういえば,前作もミッション攻略の自由度の高さが売りだったが,今回はさらに輪をかけて自由度が高いという印象だ。そのうち,軍隊とかも騙して呼べるようになるんじゃないかしら。
筆者のサポートが奏功したのかは自信がないが,仲間の彼女は鮮やかな移動ぶりで建物内に侵入すると,目標のデータを入手して飛び出してきた。こちらはこちらで適当な車を調達して彼女を乗せると,パトカーに追われながら所定の範囲までうまく逃げ切ることに成功。つまり,ミッションコンプリートだ。
書き出すとキリがないのでかなり端折ったが,ハックできる対象は多く,主人公(プレイヤー)ができることもまた非常に多い。戦い方も1つではないという印象だ。前作に比べて,さまざまな要素が追加され,2年間の開発期間で大幅に手を入れてきたことが伝わってきた。
Watch Dogs 2の主人公,Marcusの持つ力は驚異的で,これをいかに使いこなすかが重要になるだろう。今回の試遊で確認できたもの以外にも,さらに驚くべき要素が隠されているのは間違いない。続報に期待しよう。
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(C)2016 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Watch Dogs, Ubisoft, and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the US and/or other countries.
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