企画記事
season0配信記念! 「スタンドマイヒーローズ」のメインストーリーとヒーローたちの活躍をネタバレありで振り返る
2016年にcolyよりリリースされたシナリオ×パズルゲーム「スタンドマイヒーローズ」(iOS / Android。以下,「スタマイ」)は,多数のイケメンたちが登場する華やかなイメージからはギャップを感じさせる,骨太な世界観のサスペンスドラマを展開してきた。2020年1月には,約4年にわたって綴られてきたメインストーリーの幕が閉じられ,その前日譚である“season0<昔歳編>”が5月8日より新たにスタートしている。メインストーリー第4章の完結およびseason0の配信を記念して,本稿ではこれまでのメインストーリーの流れを紹介しつつ,用語やキャラクターをおさらいする。核心的なネタバレは避けているが,本稿は<入門編><ストーリー紹介編><キーワード解説編><名シーン編>と次第に“上級者向け”の内容になっていくため,ある程度のストーリーの展開を読み取れる形になっている。ストーリーを未読の人でネタバレを避けたい人は注意してほしい。
◆目次◆
「スタンドマイヒーローズ」公式サイト
「スタンドマイヒーローズ」ダウンロードページ
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メインストーリー紹介<入門編>
◆「スタマイ」の魅力その1:謎多きストーリー
「スタマイ」のメインストーリーで描かれるのは,各界で活躍する優秀な実力者たちで結成された「スタンド」(STand Alone National Department)という独立捜査部を中心とした,とある未解決事件をめぐる物語だ。
メインストーリーは4つのシーズン(章)に分けられ,スタンドにメンバーをスカウトし,組織が設立されるまでを描くseason1<スカウト編>,スタンドに所属することになったメンバーが信頼に足る人間かどうかを監査していくseason2<監査編>,とある大学の研究室での出会いと,かつての未解決事件が大きく動き出していくseason3<瀬尾研究室編>,さまざまな人物の過去や隠されていた謎が明らかになり,事件が解決へと導かれていくseason4<終幕編>で構成されている。
◆「スタマイ」の魅力その2:個性豊かなキャラクターたち
「スタマイ」には,メインキャラクターたちが所属する6つの組織(グループ)が登場する。このほかにも多くの重要人物が登場するが,ここではメインとなるグループを簡単に紹介しよう。なお,各キャラクターの詳細や「なぜ『スタマイ』は面白いのか?」といった考察については,以下の記事を参照してほしい。
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【麻薬取締部“マトリ”】
厚生労働省麻薬取締部,通称“マトリ”は,全国にたった240人しかいない少数精鋭の機関である。本ストーリーには,主人公であるヒロインを含めた7人のメンバーが登場する(厳密には外交官が1名いる)。もれなく全員“顔面偏差値が高い”のだが,これはヒロインもストーリーで言及しているとおり,周知の事実であるらしい。また,いわゆる御曹司や名家の出身が多いのも特徴の1つ。
捜査企画課のエース:青山 樹 |
薬効体質に執着する天才薬学者:由井孝太郎 |
誰もが憧れる完璧な上司:関 大輔 |
ホテル暮らしの御曹司:夏目 春 |
物腰柔らかな帰国子女:今大路 峻 |
フットワークの軽いエリート外交官:渡部 悟 |
【警視庁】
警視庁の捜査一課に所属する4人。課長である服部 耀を中心とした“服部班”は,異なった方向に能力の高いメンバーが集うグループである。マトリと比べるとややドライに見える関係性だが,3人の部下は服部を尊敬し,服部は何をおいても部下たちを守る姿勢を見せる(普段の彼にはあまりそういうイメージは見られないが……)。お互いを名字ではなく名前で呼び合っている。
曲者を束ねる課長:服部 耀 |
捜査一課のエリート刑事:朝霧 司 |
物騒な噂がたえないコワモテ刑事:荒木田 蒼生 |
元気で明るいお調子者刑事:菅野夏樹 |
【Revel】
学生時代からの知り合い4人で構成された,セレブ集団の情報屋。政財界や芸能界などあらゆる業界に太いパイプを持ち,条件次第でほしい情報はなんでも手に入れる。それぞれに本職があり,情報屋としての活動は多忙な合間をぬって行っているらしい。4人での活動はずっと続くものではない,と示唆されているが……。
桧山財閥トップの不動産王:桧山貴臣 |
遊び人と名高いIT会社社長:大谷羽鳥 |
ワガママ御曹司のデザイナー:神楽亜貴 |
Revel唯一の常識人:槙 慶太 |
【都築兄弟】
兄は人気作家,弟は人気俳優とそれぞれの分野で人々を魅了する兄弟。実は2人の下には妹がおり,子供の頃に起きた事故で,現在は病院でほぼ眠ったきりの入院生活を送っている。2人とも仕事で多忙を極めているのだが,妹の見舞いは欠かさない。兄はどちらかというと口数が少なくとっつきにくいタイプで,弟はそれとは正反対の人懐っこさを見せる。
頑固で気難しい天才作家:都築 誠 |
人懐っこい人気俳優:都築京介 |
【九条家】
山奥の豪邸にある九条家。そこでは当主の九条壮馬を中心に,血縁に関係なく家族のような関係を築く者たちが集まっている。九条は大手製薬会社の役員を務めているが,何かと黒い噂が絶えない。だが,ここに集まった者たちは皆が九条を深く尊敬し,彼を守るように共に暮らしている。
黒い噂の絶えない九条家当主:九条壮馬 |
九条のボディガードで元ボクサー:桐嶋宏弥 |
天才と呼ばれる謎の少年:山崎カナメ |
人当たりの良い九条家の使用人:宮瀬 豪 |
医学部首席卒業の闇医者:新堂清志 |
【瀬尾研究室】
season3から登場する淑央大学の心理学研究室である「瀬尾研究室」は,大学内での入室希望が後を絶たないほどの人気を誇っている。室長の瀬尾は特殊な記憶障害を持つものの,行動心理学の権威として知られ,非常に繊細で人当たりのいい彼に対し,メンバーがなにかと世話を焼いている姿が見られる。
記憶障害を抱える行動心理学の第一人者:瀬尾鳴海 |
面倒見がいい毒舌家:早乙女郁人 |
ネガティブが止まらないコミュ障:宝生 潔 |
超現実主義者の可愛い天使:可愛ひかる |
ホームズを崇拝するもう1人の天才高校生:日向志音 |
【ヒロイン】
本作の主人公(ヒロイン)は,一部の薬物が効かない“薬効体質”であることからマトリにスカウトされる。学生時代は陸上部に所属していた元薬剤師で,その得意分野を活かす場面も多い。マトリではその体質ゆえに“守られる立場”であるものの,1人の捜査官として扱われているため,力不足で悩むこともあるがたくましさと根性で乗り切ろうとする。仕事関係で出会う人も男性(しかもイケメン)が多いが,本人は浮き立つことなく仕事に邁進しており,そんな姿に思わず応援したくなってしまう。
メインストーリーを語る<ストーリー紹介編>
ここからはシーズンごとのあらすじを紹介しつつ,ストーリー上で登場する用語や事件について解説する。冒頭で述べたとおり,記事の後半に進むにつれて物語の核心に近くなっていくので,ストーリーを未読の人はご注意を。
◆season1<スカウト編>(ステージ1〜150)あらすじ
迷宮入りとなった事件の捜査にあたる独立捜査部として,完全スカウト制の「スタンド」が結成されることになった。マトリに所属するヒロインは,初任務としてスタンドメンバーのスカウトを任命される。事件をめぐるライバルであり協力関係にもある警視庁,あらゆる業界に顔が利く謎の情報屋集団・Revel,人気作家と売れっ子俳優の都築兄弟,黒い噂の絶えない九条家――。それぞれに所属する人物と触れ合ううちに,ヒロインは「名無し事件」という15年前の未解決事件を知ることとなる。スタンドに関わる何人かが事件に関係していたことが明らかになる中で,ある人物がヒロインにUSBメモリを残して失踪する。
◎おさえておきたいキーワードとメイン以外のキャラクター
season1はヒロインの身の回りのほか,スカウト対象として多数のメインキャラクター(瀬尾研究室以外)がお披露目となる。人数は多いが概ね1人1人をフィーチャーしつつ物語が進んでいくため,それぞれの性格やグループ内での立ち位置を把握しやすいだろう。season1では,スカウトをとおしてメインストーリーの重要な軸である「名無し事件」が早くも登場する。このほかにも物語後半に向けた伏線が多数張り巡らされているので,注意深く読んでおきたい。シーズン終盤の展開はあまりにも予想外で,多くのファンに衝撃を与えたことが記憶に新しい。
- ハマらないクスリ
- 都築沙良
- プラス/プラスゼロ
- トランス・クラブ
- 名無し事件
- 山吉会
- 伊田正義
- 事件のヒントとなる小説 (※解説は後述)
<メモ>
season1はヒロインの身の回りのほか,スカウト対象として多数のメインキャラクター(瀬尾研究室以外)がお披露目となる。人数は多いが概ね1人1人をフィーチャーしつつ物語が進んでいくため,それぞれの性格やグループ内での立ち位置を把握しやすいだろう。season1では,スカウトをとおしてメインストーリーの重要な軸である「名無し事件」が早くも登場する。このほかにも物語後半に向けた伏線が多数張り巡らされているので,注意深く読んでおきたい。シーズン終盤の展開はあまりにも予想外で,多くのファンに衝撃を与えたことが記憶に新しい。
◆season2<監査編>(ステージ1〜120)あらすじ
独立捜査部である「スタンド」では,スカウトした人物が部にふさわしいかどうか(スパイでないか)を監査することになった。ヒロインとマトリの男性5人が交代でタッグを組み,さまざまな潜入捜査の中で監査を行っていく。そんな中,失踪していた九条家の宮瀬 豪がヒロインのもとに現れ,「名無し事件」についてのヒントを告げる。一方でメンバーの監査は無事終了し,スタンドは組織として正式に動き出すこととなる。そして,監査業務のもう1つの目的が明らかになるのだった。
◎おさえておきたいキーワードとメイン以外のキャラクター
season2は前章でスカウトしたメンバーの監査から始まり,多くのキャラクターが深掘りされていく。この章ではマトリの男性陣とヒロインという組み合わせのほか,マトリとほかのグループの男性同士による意外な関係性も描かれる。中盤まではバラエティに富む日常的な(?)潜入捜査でコミカルに描写されるシーンも多いが,次第に「名無し事件」に関わる展開も広がっていくので油断は禁物だ。なお,本作品での重要なテーマである「正義とは何か?」という問いかけに対し,この章でヒロインが出す答えも心に留めておきたいところ。
- 小説「長いお別れ」
- ヒロインにとっての「正義」とは何か?
- 「優さん」
<メモ>
season2は前章でスカウトしたメンバーの監査から始まり,多くのキャラクターが深掘りされていく。この章ではマトリの男性陣とヒロインという組み合わせのほか,マトリとほかのグループの男性同士による意外な関係性も描かれる。中盤まではバラエティに富む日常的な(?)潜入捜査でコミカルに描写されるシーンも多いが,次第に「名無し事件」に関わる展開も広がっていくので油断は禁物だ。なお,本作品での重要なテーマである「正義とは何か?」という問いかけに対し,この章でヒロインが出す答えも心に留めておきたいところ。
◆season3<瀬尾研究室編>(ステージ1〜160)あらすじ
仮所属からようやくスタンドの正式メンバーになったヒロインは,新たに淑央大学の瀬尾研究室のメンバーをスカウトすることになる。スカウトする人員の1人,心理学の権威である瀬尾教授は,特殊な障害により過去の記憶の一部を失ってしまっていた。一方,行方不明になっている宮瀬をさまざまな組織が捜索する中,「名無し事件」に関わるとみられる元刑事,伊田正義の居場所が分かったとの情報が入る。瀬尾教授はふとしたきっかけで思い出した記憶の断片をヒロインに託すのだが,それは伊田正義に関連したある事実だった。
◎おさえておきたいキーワードとメイン以外のキャラクターたち
season3では新たなるグループ,淑央大学の「瀬尾研究室」のメンバーが登場する。彼らもまた(全員ではないが)スタンド候補だ。基本的に「スタマイ」は社会人のキャラクターが多いが,この章で学生や教授といった,これまでとは異なる個性豊かなキャラクターたちが加わることになる。また,この章に入って「名無し事件」が大きく動くことで,多くのキャラクターが事件に関わり,後戻りできな状況に。情報量も多く,相関図も複雑になっていくのでしっかり整理しておきたい。
- 日比谷優希
- フレイアージュ/FORILO
- カランコエの花言葉
- ダンタリオン
- 菅野未守
- SQUARE
- 九条壮一郎と彼をめぐる人物
<メモ>
season3では新たなるグループ,淑央大学の「瀬尾研究室」のメンバーが登場する。彼らもまた(全員ではないが)スタンド候補だ。基本的に「スタマイ」は社会人のキャラクターが多いが,この章で学生や教授といった,これまでとは異なる個性豊かなキャラクターたちが加わることになる。また,この章に入って「名無し事件」が大きく動くことで,多くのキャラクターが事件に関わり,後戻りできな状況に。情報量も多く,相関図も複雑になっていくのでしっかり整理しておきたい。
◆season4<終幕編>(ステージ1〜120)あらすじ
単独で事件を追っていたスタンドに近い関係者が襲われた。警視庁の服部はかつての上司だった伊田や被害者の日比谷にまつわるできごとを,作家の誠は「名無し事件」の元になった可能性のある小説の存在をヒロインに伝える。そうした中,ヒロインは街中で伊田に遭遇。伊田は15年前のできごとを話し,ある提案をする。伊田との接触から無事に戻ったヒロインはある人物に連れ去られるものの,結果として一連の騒動を影で操る存在のもとへたどり着いた。そして,長きにわたる「名無し事件」の終幕が近づく……。
◎おさえておきたいキーワードとメイン以外のキャラクターたち
メインストーリーの終章であるseason4には,さらに細かく「月」「運命の輪」「隠者」「審判」「死神」「正義」というサブタイトルがつけられている。これはタロットカードの大アルカナ(78枚のうちの22枚)にちなんだものだろう。ここまでに登場した,一見関係のなさそうなできごとや事件が「名無し事件」に関わっていたことが分かった瞬間は,まさに鳥肌もの。この章に限った話ではないが,話の筋が見えたと思いきやさらに二転三転する筋書きもあり,ラストまで気が抜けない。後日談では事件解決の清々しさとともに,別れの切なさと希望の余韻が残る素晴らしいエンディングを見られるだろう。
- 本当のギムレット
- 園田寛二
- DEA
- 正義の殺人事件とタロットカード
- Hiraeth
- SQUAREとプラスとプラスゼロ
- バックスフィズのカクテル言葉
- ヒロインにとっての「正義」とは何か?
<メモ>
メインストーリーの終章であるseason4には,さらに細かく「月」「運命の輪」「隠者」「審判」「死神」「正義」というサブタイトルがつけられている。これはタロットカードの大アルカナ(78枚のうちの22枚)にちなんだものだろう。ここまでに登場した,一見関係のなさそうなできごとや事件が「名無し事件」に関わっていたことが分かった瞬間は,まさに鳥肌もの。この章に限った話ではないが,話の筋が見えたと思いきやさらに二転三転する筋書きもあり,ラストまで気が抜けない。後日談では事件解決の清々しさとともに,別れの切なさと希望の余韻が残る素晴らしいエンディングを見られるだろう。
メインストーリーを語る<キーワード解説編>
ここでは前項のあらすじ紹介で登場した用語を解説する。ストーリーを読み進めるための,あるいはおさらいの参考にしてほしい。
ヒーローたちの活躍に注目! <名シーン編>
最後に,メインストーリーで印象に残ったシーンやセリフをピックアップし,ひとことコメントをつけて紹介しよう。メインキャラクター全26人分と少々人数が多いが,すでにストーリーを読んだ人はぜひ「こんなシーンもあったな」と思い返してみてほしい。
◆マトリ
青山 樹(season2-116より)
事件解決のため,危険な橋を渡って捜査を進めようとする青山の責任感あふれるセリフ。ここでの仲間とのやりとりは,とても胸が熱くなるシーンだ。
由井 孝太郎(season2-55より)
ヒロインと“夫婦”として潜入捜査を行った際,突如起こった銃撃戦でのセリフ。由井の“必ず当てる”腕の確かさと少しのユーモアがとにかく格好いい。さすがマトリの王子様。
関 大輔(season4-107より)
事件解決を目指し,核心に迫ろうとする際の関のセリフ。ゴールに近道はなく,仲間とともに一歩ずつ進んできたからこそたどり着ける,という彼の心が伝わる感動的な言葉だ。
夏目 春(season2-40より)
大学のキャンパスに,学生カップルとしてヒロインとタッグを組んでの潜入捜査を終えた夏目のセリフ。途中上手くいかないところもあったが,2人はお互いを補い合う“いいコンビ”になれるのだろう。
今大路 峻(season2-75より)
求められるもののために自分を偽るところがある,京介に対する今大路のセリフ。嘘をつくのは悪いことではないが,そこには自分を失わないために大切なことがある……。彼の信念が見える言葉だ。
渡部 悟(season3-98より)
このシーンでは,渡部がとある「運命」について語る。「スタマイ」には各キャラクターとの恋愛ストーリーがあるが,メインストーリーは“それを選ばなかった場合”のもう1つの可能性と言えるかもしれない。
【警視庁】
朝霧 司(season2-18より)
危険を顧みず,事件に立ち向かおうとした朝霧のセリフ。こう見ると元同級生の青山とはやはりよく似ているように思える。今は2人とも,背中を預けられる素晴らしい仲間に出会えたことが心強い。
菅野夏樹(season2-98より)
痛覚がない体質の菅野は,普段から無鉄砲な行動に出がちである。だからこそ,痛みが分かる人=ヒーローに憧れるということなのかもしれない。
荒木田 蒼生(season4-89より)
他人を巻き込み傷つけたと“罪”を語る誠に,荒木田が意を決して届けた言葉。普段無口な荒木田は,ここで半年分くらいしゃべっているかもしれない……。それは冗談として,彼の想いがあふれるセリフに胸が熱くなる。
服部 耀(season4-10より)
全編とおして何を考えているのか掴みにくい,ややおっかない人というイメージの服部。だが,ヒロインが事件の被害者について尋ねたときの彼の優しく弱い声には,胸がしめつけられるようだった。
【Revel】
桧山貴臣(season4-115より)
物語終盤,桧山がRevelの仲間たちに贈ったセリフ。ここには感謝と祈り,大切な仲間を想う気持ちと愛が込められているように感じる。
大谷羽鳥(season3-46より)
普段は飄々として,なかなか手の内を見せず気持ちも伝えない大谷が,密かにつぶやいたセリフ。彼のRevelのメンバーに対する秘めた優しさが垣間見えるシーンだ。
神楽亜貴(season4-103より)
筆者は神楽を“愛の人”だと常々思っているのだが,彼の「ばかじゃないの?」という言葉は,一種の愛情表現なのだと思う。しかもここは「ばっっっか」である。愛を感じる。
慎 慶太(season4-54より)
槙は自分や周りのため,事件に巻き込まれた過去をあえて思い出さないようにしていた。だが,いまはもう止まってはいられないと懸命に記憶を呼び起こす。守りたいものを守るために――。
【都築兄弟】
都築 誠(season4-12より)
誠は,事件の元になった可能性のある自作の小説の筋をヒロインに渡す。当初はマトリをよく思っていなかった彼だが,一度信じると決めたものへの決意は固く,その意志に胸を打たれる。
都築京介(season3-38より)
同じ大学の生徒に絡まれた可愛を助けるため,普段の彼からは想像できない凄みで相手に迫る京介。強い言葉だが,傷つく人を守ろうとする彼の優しさが伝わってくる。
【九条家】
新堂清志(season4-45より)
新堂はセリフではなく,あえての無言を選んでみた。詳しくはネタバレになるため控えるが,ストーリーを読んだ人なら分かってもらえるだろう。「言えない」ではなく「言わない」を選んだ新堂の姿に胸を打たれるシーンだ。
山崎カナメ(season1-120より)
カナメのスカウト中,ヒロインとカナメはピンチに陥る。2人で逃げた先で一段落したあと,カナメは「格好つかなかった」と言いつつヒロインに声をかける。“カッコ悪いカナメ”のカッコよさにやられた人も多いのでは……。
桐嶋宏弥(season3-157より)
あることを諦めようとした九条に対し,桐嶋がかけた言葉。九条のボディガードである彼は,本来なら決して主人に逆らうはずはないのだが,それだけ,この言葉に込められた想いは強いということかもしれない。
九条壮馬(season3-158より)
九条家にいる者たちに血のつながりはない。だが,このときの九条の言葉からはそれを超えた絆があることが伝わってくる。個人的に「力を尽くす」という断言ではなく,「許されるか?」と聞くところに,彼の繊細さを感じる。
宮瀬 豪(season3-158より)
これは前述の九条の言葉に対する宮瀬のセリフである。家族ではない者たちの,家族のような,家族以上の絆。お互いを心から想いあっているからこそ,九条家はこんなにもあたたかいのかもしれない。
【瀬尾研究室】
可愛ひかる(season3-39より)
「自分以外の誰かに共感することが昔から難しかった」という可愛は,京介やヒロインとの会話をとおし,希望を見出す。このときの彼の笑顔には,心からの喜びを感じられて見ているこちらも嬉しくなってしまった。
宝生 潔(season4-101より)
ある行動をとった潔を心配していた志音に,彼は「この気持ちだけは伝えたい」と,勇気を出して瀬尾や早乙女がしてくれたように相手の頭を撫でる。瀬尾研究室の学生3人の友情が泣ける名シーンである。
日向志音(season3-120より)
日向はカナメという新しい友人を得てヒロインの想いに気づき,ヒロインによって自分の目指すものが「夢」だったのだと気づく。それは彼にとって,宝物のように輝いているものなのかもしれない。
早乙女郁人(season3-97より)
あるきっかけからヒロインに一方的に怒っていた早乙女は,誤解があったことが分かり謝罪をする。憎まれ口を叩きながらもヒロインを励ますシーンは,ユーモアと優しさに溢れていて心があたたまる。
瀬尾鳴海(season3-135より)
記憶障害のある瀬尾が「(自分が)食べてみたいと言っていたらしい」と,研究室の3人が買ってきてくれたチョコレートの箱についたメモを愛おしそうに撫でるシーン。その美しさにほんの少し胸が苦しくなるような光景だ。
メインストーリーseason0に寄せて
前述のとおり,アプリ内ではseason0<昔歳編>がスタートしたところだ。この章はサブタイトルのとおり,ヒーローたちの“過去”にスポットが当てられている。season0開放のためにseason3までを読了している必要があるように,新たな物語へ飛び込む前にseason4までの内容やキャラクターたちの活躍をしっかりと覚えていたほうが,より物語を楽しめるのではないかと思う。本稿がその手助けの1つになれば幸いだ。
そして,season0<昔歳編>で彼らの若き日を知ることで,いま第一線で活躍を続ける彼らの物語もまた深みを増すことと思う。ぜひ多くの人に,「スタンドマイヒーローズ」で彼らが紡ぐ物語を追いかけてほしいと願う。
?メインストーリー追加?
— 【公式】スタンドマイヒーローズ (@myhero_info) May 8, 2020
本日ついに、season0《昔歳編・『マトリ』前編》配信スタート!
――マトリにならないか?
これは、私が出会った彼らが――
“彼ら”になるまでの物語。
#スタマイ pic.twitter.com/n0ilvIfZ6h
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