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TVアニメ「スタンドマイヒーローズ PIECE OF TRUTH」 先行上映会レポート。華やかな見た目に反し骨太な世界観を持つ「スタマイ」の魅力とは
2019年9月20日,新宿ピカデリーにて,女性向けシナリオ×パズルゲームアプリ「スタンドマイヒーローズ」(iOS / Android。以下,「スタマイ」)を原作としたTVアニメ「スタンドマイヒーローズ PIECE OF TRUTH」の先行上映会が開催された。本イベントは10月からの本放送に先駆けて実施されたもので,第1話と第2話の上映と,キャストを招いてのトークコーナーが行われた。本稿ではイベントの模様と,ネタバレなしで「スタマイ」アニメの魅力をお伝えする。
―TVアニメ「スタンドマイヒーローズ PEACE OF TRUTH」
あらすじ―※公式サイト引用
麻薬取締官、刑事、情報屋、著名人、名家の人間といった官民に関係なく適正のある者で構成された、薬物絡みの事件を取り扱う独立捜査機関。
新人マトリである泉 玲(いずみ れい)は、【スタンド】の候補者として選出されたメンバーのスカウト役に任命される。
その候補者として選出されたメンバーを待ち受けていたのは、異なる正義を持つ組織間の対立と、謎のドラッグに紐付く未解決事件であった。
彼らがたどりつく真実とは――。
貴重なオーディションの様子なども明かされた
キャストトークコーナー
第1話と第2話上映の間に行われたトークコーナーには,杉田智和さん(青山 樹役),浪川大輔さん(今大路 峻役),前野智昭さん(関 大輔役),鳥海浩輔さん(渡部 悟役),村井美里さん(泉 玲役)が登壇。
前野さんがMCとなり,お披露目されたばかりの第1話について,それぞれのキャストから感想や収録エピソードが述べられた。また“スタマイトーク”と題したコーナーでは,あらかじめ用意されたキーワードにそって,スタマイに関する楽しいトークも。泉 玲役のオーディションで杉田さんが相手役として参加し,掛け合いを演じたことや,その時の村井さんの様子などが明かされ,集まったファンを喜ばせていた。
ゲームコーナー「真実か嘘か」では,「スタマイ」にちなんで,キャストたちが嘘の中に紛れた真実を当てるクイズに挑戦。観客たちの力を借りつつも見事全問正解を果たし,ご褒美としてアニメにも登場するアンリ・シャルパンティエの「ザ・ショートケーキ」をゲットした。そして最後に,登壇キャスト1人1人から感謝のメッセージと,今後の展開に寄せる期待の言葉なども贈られ,観客から大きな拍手が寄せられた。
「スタマイ」ファンの筆者が
アニメ「スタマイPOT」の魅力をネタバレなしで語る
ここからは原作のゲーム「スタマイ」のファンでもある筆者が,「スタマイPOT」第1話,第2話を観た所感をお伝えしていきたい。これから観る人のためにネタバレがないよう配慮しているが,事前に何の情報も入れたくない人は,この先の閲覧には注意してほしい。
原作「スタマイ」には,女性向けゲームらしく多数の魅力的なキャラクターたちが登場する。しかし,その華やかな見た目に反し,メインストーリーはかなり骨太な本格サスペンスで,リリース以来多くのファンを魅了し続けている。
筆者も,メインストーリーの最新話が更新されるたびに「やられた!」と膝を打ち,恋愛要素強めのキャラクターストーリーが更新されればそのキャラクターに萌え,推しが増える……というサイクルに陥っていた。
マトリ |
警視庁 |
Revel&都築兄弟 |
九条家 |
「スタマイ」はストーリー性の強い作品なので,アニメ化は多くのファンが待っていたと思うが,そのぶん期待値のハードルが上がっている人もいるだろう。また,「スタマイ」の名前を知ってはいるけれどゲームは未プレイの人にとっては,「面白いって聞くけど,実際はどうなの?」と斜に構えている場合もあるかもしれない。しかし筆者は今回の先行上映会で,アニメはその両者を十分に満足させる作品なのではないかと感じた。
アニメは原作のメインストーリーをベースにしながらも,限られた話数のなかで「スタマイ」の軸となる事件を語っていくため,物語は比較的スピーディーに展開していく。また,多数の登場人物がいながら,いくつかの要素やエピソードが綺麗にまとめられているので,初見の人でも話の流れやキャラクターが分かりにくい,ということはないように思う。とくにキャラクターについては,セリフの1つ1つや目線,立ち位置や動きなどから「この人はこういうポジションと性格である」という基本情報がすぐに,とても分かりやすく入ってくるのだ。
また,原作ゲームではインストゥルメンタルのアルバムが発売されるほど大きな魅力である音楽が,独自のクールな雰囲気を盛り上げているが,それは音楽を担当するfox capture planの力も大きいだろう。全体を通して「スタマイ」らしいスタイリッシュな作品を作ろうという,制作陣の想いと意気込みが伝わってくる。
加えて特筆しておきたいのが,「泉 玲」の存在だ。男性キャラクターが多数登場するタイトルは,主人公の扱いがある意味で難しいが,原作ゲームはヒロインを抜きにしては決して成り立たないストーリーの作りになっている。出番もセリフも多い一方で,スチルでは決して顔が描かれず,それぞれのプレイヤーが想像しやすいように配慮がされているのだ。
アニメになることで泉 玲の扱いはどうなるか? という心配もしていたが,アニメにおける玲は,女性らしい可愛らしさとたくましさを兼ね備え,向こう見ずでいて芯の強さも感じられる,まさに求めていた女性像だった。序盤にして早くも「スタマイ」ファンがよく知る「マトリちゃん」が見られた気がする。これは,玲を演じる村井美里さん自身の魅力も大きいだろう。
本アニメは,原作未プレイの人にとっては初めて「スタマイ」の世界観を知る面白さがあり,原作ファンにとっては「あのネタがこう出てくるのか」「こんなふうに構成されるのか!」という新鮮な驚きと楽しさがある作品になっていたと思う。
原作のゲームでは現在,メインストーリー最終章である第4章が佳境に入ったところだ。アニメの本放送はこれからだが,「スタマイ」らしい濃いストーリーが観られるのではないだろうか。今後の双方の展開に大いに期待したい。
TVアニメ「スタンドマイヒーローズ PIECE OF TRUTH」公式サイト
「スタンドマイヒーローズ」公式サイト
「スタンドマイヒーローズ」ダウンロードページ
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