プレイレポート
「サムライ ライジング」インプレッション。和の世界観とスクエニ風ファンタジーが融合した“今風のハクスラ”の実力やいかに
今回,そんな同作の開発版を少しだけプレイする機会を得たので,インプレッションを交えつつゲームの概要を紹介していこう。より詳しく知りたいという人は,以下の開発者インタビューを併せてチェックしてほしい。
「サムライ ライジング」公式サイト
神の1本を手に入れたときこそが脳汁の溢れ出る瞬間。今風のハクスラを具現化した注目作「サムライ ライジング」開発者インタビュー
手触りがいい“スクエニクオリティ”のARPG
スクエニが“究極アクションRPG”と銘打つサムライ ライジングは,基本プレイ無料(アプリ内課金制)で楽しめるハック&スラッシュタイプのスマホ向けRPGだ。プレイヤーは侍や武士,陰陽士,匠といった和風なものから,黒魔道士,白魔道士,龍騎士といったスクエニ作品らしいものまで,全11種類のジョブの中から3人を選んでパーティを組み,いくつものエリアを突破しながらストーリーを進めていくことになる。
ゲームのプレイサイクルは,「ユニット」でユニット(キャラクター)の戦力を整えつつパーティを編成し,「クエスト」で任意のエリア/クエストを攻略。各クエストで御魂やギル,オーブ,ドロップアイテムを入手していき,それを利用してユニットをパワーアップさせ,さらに難度の高いエリア/クエストの攻略に挑む……というもの。本作はいわゆる“スタミナ制”のゲームではないので,プレイヤーのペースで好きなように楽しめるのが嬉しいポイントだ。
ユニットの操作は,画面上の好きな場所に触れ,進行方向にスライド操作をすることで移動,タップすることで攻撃を行えるほか,フリック操作で回避,アビリティボタンでアビリティの発動,ユニットアイコンでユニットチェンジができる。このあたりは今風のスマホ向けアクションRPGでお馴染みのものなので,誰でも戸惑うことなく操作できるのではないだろうか。
実際にプレイしてまず驚かされるのは,片手操作で完結するシンプルな操作性と,アクションゲームとして過不足のない手触りだ。ゲーム開始直後は主人公のナライ(武器種:片手剣)と黒魔道士のレッショウ(武器種:杖)で敵と戦うことになるのだが,この2体だけでも,ユニットチェンジを駆使して軽快な近接戦闘とド派手な魔法攻撃を楽しめる。ジョブごとに異なるモーションやコンボ,攻撃速度/範囲,アビリティが設定されているため,同じクエストでも,パーティ編成によってまったく異なるプレイフィールが得られるのだ。
ユニットの成長は御魂やオーブを消費して,パラメータを任意に強化するタイプ。御魂のドロップはやや渋い印象なので,メインユニットを中心に成長させていくのがオススメかも |
継承(ほかのユニットのアビリティを継承する)や覚醒(同じユニットを合成してパラメータをアップ)など,育成に関するやりこみ要素も用意されている |
また,本作のクエスト中は,端末を縦持ちにすると縦画面,横持ちにすると横画面へ自動的に切り替わるようになっている。特別な操作を要求されることなく自然に切り替えられるので,プレイ環境や好みに応じて気軽に変更できるのが地味に嬉しい。総じてプレイヤーの負担が軽く,ストレスなく敵と戦える印象を受けた。
レアリティ/神秘度の高い武具を求める
“クエストマラソン”が楽しい!
また,クエストの最奥部にはボスが待ち構えているのだが,これが部位破壊可能な「荒神」だった場合,部位破壊を成功させることで“部位破壊報酬”が得られる。部位破壊報酬のレアリティ/神秘度もランダムだが,普段よりも高品質なものが出やすいようになっているので,可能な限り狙っていくといいだろう。
同じクエストを繰り返しプレイする機会の多いスマホ向けRPGだが,本作の場合はハクスラ要素が強めなので,そこにストレスを感じにくい作りになっている……というか,最強の武具を求めて効率的にクエストを周回することこそが,本作最大の魅力ともいえるのだ。
なお,本作にはスマホゲームでおなじみの「AUTO」機能も搭載されている。AUTOモードの場合,アビリティの使用や回避をしてくれないのでギリギリのバトルを制することは難しいのだが,戦力的に余裕のあるクエストを攻略する場合,これが大変ありがたい。最強の武具を入手する確率を少しでも高めるためにも,AUTOモードの“ながらプレイ”は大いに活用すべきだろう。
お得なミニゲーム「スゴロク」や
最大4人のマルチプレイにも注目
サムライ ライジングにはそのほかにも,スゴロクやマルチプレイといった要素が盛り込まれている。スゴロクは,3時間に1回振れるサイコロ(最大ストック3)の出目によってさまざまなモノをもらえるコンテンツで,御魂やギルだけでなく,武器種ごとの攻撃力を向上させる「道場」のマスに止まることもある。1週するとクリスタルがもらえるというオマケもあるので,積極的に挑戦するようにしたい。
マルチプレイは,最大4人のプレイヤーで楽しむことができる。クエストであればどんなものでもマルチプレイ可能だが,ソロプレイ時に楽しめるノーマルだけでなく,ハードやエクストラといった難度も選択可能なので,腕試しや武具集めに利用しない手はない。なお,クエスト報酬として「地図」を入手すると,特定のアイテムがドロップしやすい「地図クエスト」を楽しむこともできる。
アクションRPGのキャラ育成において重要な意味を持つ武器/防具の入手経路を絞りつつ(有料販売せず),ハック&スラッシュの醍醐味を前面に押し出したサムライ ライジング。ジョブに紐付いたユニットは基本的にガチャからの入手になるが,クエストで特定条件を満たしてクリアしていれば意外とクリスタルが貯まるため,無/微課金の範囲でも強いユニットを入手可能だ。じっくりと楽しむのに最適なタイトルなので,興味のある人は配信日の6月2日を楽しみにしていてほしい。
「サムライ ライジング」公式サイト
神の1本を手に入れたときこそが脳汁の溢れ出る瞬間。今風のハクスラを具現化した注目作「サムライ ライジング」開発者インタビュー
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