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AMD,第7世代A-Series APUこと「Bristol Ridge」を前倒して提供開始。正式発表はCOMPUTEX TAIPEI 2016で
AMDでは,当初,Bristol Ridgeの提供開始を2016年中としていたが(関連記事),正式発表は,5月31日に開幕するCOMPUTEX TAIPEI 2016のタイミングになるとのことだ。
なおAMDは,米HPの2-in-1 PC「ENVY x360」がそんなBristol Ridge世代のAPU「FX-9800P with Radeon R7 Graphics」(以下,FX-9800P)を搭載することも明らかにしている。
AMDが公表した資料によると,Bristol Ridgeは,Carrizoベースの第6世代APUである「FX-8800P with Radeon R7 Graphics」と比べて,「3DMark 11」で計測した3Dグラフィックス性能は約18%向上しているとのこと。また,ノンリアルタイムの3Dレンダリングベンチマークソフトで,CPUコア性能を推し測ることができる「CINEBENCH R15」では,Kaveri世代のAPU比で約50%高いスコアを叩き出せるそうだ。
また,ビデオ周りでは,4K解像度の「Ultra-HD Blu-ray」を再生可能な動画処理性能を獲得しているという。
残念なことに,AMDのノートPC向けAPUを搭載する製品は,昨今,日本市場にはほとんど出回っていないのが実情である。現時点では,第7世代A-Seriesの登場で,この状況が改善するのかはまったく不明だ。こうした状況が改善されて,国内でも新型APUを搭載するノートPCや小型PCが登場することを期待したい。
第7世代A-Series 製品情報ページ
AMD公式Webサイト
AMD(米国本社:米カリフォルニア州サニーベール、社長兼CEO:リサ・スー)は、HP Inc.の設計した新型ノートPC「HP ENVY x360」の発表に合わせ、最新のモバイル向け第7世代AMD Aシリーズ・プロセッサーを前倒しして提供することを発表しました。第7世代AMD Aシリーズ・プロセッサー(コード名「Bristol Ridge」)は、生産性を向上し、エンターテインメント体験を強化できるよう、動画、グラフィックス、性能、セキュリティーの先進機能を搭載しつつ、極めて高いエネルギー効率を実現しています。
AMDは現在、予定より前倒しで堅調にプロセスを遂行しつつ、量産出荷に着手しており、OEMパートナー各社が魅力的な新商品を市場に投入できるよう、卓越したコンピューティング・プラットフォームを提供しています。モバイル向け第7世代AMD Aシリーズ・プロセッサーは、性能と効率性の2桁パーセント増を達成しており、これを搭載したOEM PCの新製品については、超薄型ノートPC、コンバーチブルPC、スタイリッシュなオールインワン型などが、今年1年を通じてグローバルなOEM企業より市場投入される予定です。AMDは台湾で開催される「Computex 2016」(会期:2016年5月31日〜6月4日)にて、第7世代AシリーズAPUと広範なOEM製品を正式に紹介する予定です。
参考資料
第7世代AシリーズAPUに関する詳細(英語)
- 関連タイトル:
AMD A-Series(Bristol Ridge)
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