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あの「Kenshi」がSteamで12月6日正式リリースへ。文明崩壊後の世界を自由なスタイルで生き抜くサンドボックスRPG
「剣士」に着想を得たというKenshiは,文明が崩壊した世界(日本というわけではない)で,生き残りを賭けて戦うというタイトル。オープンワールド型で,その世界の広さは870平方kmを超えるという。決まったストーリーはなく自由にサバイバルを楽しめる,Lo-Fi Gamesが「サンドボックスRPG」「ソードパンクRPG」とも呼ぶタイトルである。
本作は2011年にアルファ版がリリースされ,Steamでは4年ほどアーリーアクセス版が配信されている。これまでの開発期間は12年におよぶという。本稿執筆時点でSteamレビューでは「非常に好評」を獲得しており,実況動画での盛り上がりなどから,国内のPCゲーマーの間でもその人気は高い。開発の歩みについて興味のある人は,デザイナーであるChris Hunt(クリス・ハント)氏に話を聞いた「こちら」のインタビューを読めばざっと把握できるだろう。
ちなみに9月に開催された東京ゲームショウ2018で,本作は「インディゲームコーナー」に出展された。手前味噌気味に付け加えておくと,東京ゲームショウ2019で4Gamer・ファミ通・電撃が実施した合同企画「メディアアワード」で,4GamerはKenshiを優秀賞に選出している(関連記事)。
なおLo-Fi Gamesは,ニコニコ動画に公式アカウントを開設している(関連リンク)。正式リリース以降も同アカウントを通じて,日本のKenshiコミュニティに積極的にアプローチしていくとのことだ。
TGSメディアアワードの4Gamer部門受賞作品を発表。大賞は「RPGタイム!〜ライトの伝説〜」と「有翼のフロイライン」
毎年,東京ゲームショウで4Gamer・ファミ通・電撃が実施している合同企画「メディアアワード」。4Gamerでは先日ノミネート作品を発表したが,本稿ではその中から選出した大賞と優秀賞の計5タイトルを紹介しよう。
[TGS 2018]ついに正式リリースが目前に迫った「Kenshi」。そのデザイナーへ足掛け10年以上に渡る開発の日々を聞いた
極めて自由度の高い(そしてわりと過酷な)オープンワールド,かつキャラクターの育成やチームのマネジメントが楽しめる「Kenshi」。2018年12月,ついにSteamでのアーリーアクセスを終え,正式にリリースされる。そんな「Kenshi」のデザイナーに,リリースにたどり着くまでのあれこれを聞いた。
- キーワード:
- PC:Kenshi
- PC
- RPG
- インタビュー
- ライター:徳岡正肇
- カメラマン:田井中純平
- Lo-Fi Games
Steamの「Kenshi」ストアページ
世界破滅後の広大なソードパンク RPG
『Kenshi』の正式版が12月6日についに販売開始
数千の早期アクセス・スチーム・レビューの
大半で「非常に好評」の評価
英国ブリストル- 2018年11月15日: シングルプレーヤーRPG の『Kenshi』が PC スチームでの 4年間の早期アクセスにおける展開を含む 12年の開発期間を経て、遂に 2018年12月6日にその広大なソードパンク・オープンワールドの正式版をリリースします。
『Kenshi』は RPG の要素に加え、集団の操作や街づくりの機能等が融合したサンドボックスゲームです。プレイヤーは世界を思うがままに放浪し、無限の可能性を追求していくことが出来ます。また、早期アクセス版における数千にもおよぶレビューの大半で「非常に好評」という評価を得ており、日本においてもニコニコ動画にて有志による 1,800 近くの関連動画が公開されています。
「血に飢えた人食い人種、餓えた盗賊、残忍な奴隷商人、野獣等が常に襲ってくる荒涼とした世界では、まず生き残る事が難題である。あなたは選ばれし者ではない。偉大でも力強くもない。他者より多くの「ヒットポイント」を持っているわけでもない。あなたは世界の中心にいるわけでも、特別な存在でもない。たゆまぬ努力を続けぬ限りは。」
『Kenshi』の正式版リリースにあたり、 Lo-Fi Games の CEO 及びヘッド・デベロッパーの Chris Hunt はつぎのコメントを寄せています。
「ゲーム上で何をするか、どう展開させるのか指図されるのは好きではありません。クエストを与えられたり、既に作り込まれて誰よりも強いキャラクターでゲームをスタートするのも全く面白いと思えません。名前のない、弱いキャラクターを自分なりに作り、様々なトレーニングを経て強いキャラクターに育成していく方がよっぽどやりがいがあるし、面白いと思います。」
「今までいろいろなゲームを体験し、影響も受けてきましたが、正直なところ満足できるゲームは一切ありませんでした。新しいゲームのリリース情報を見て、自分の理想のゲームだと期待し、どのように遊ぼうか、何をしようかとワクワクしながらプレイした後、時間の無駄としか思えないゲームであるとがっかりさせられた経験がほとんどです。それなりのゲームでも自分の期待値から外れないゲームはありませんでした。そういう経験が自分をより良いゲーム・デベロッパーにし、また頑張り続けて行こうという機動力につながったと思います。」
「私は『Kenshi』を自分のために作りました。もし『Kenshi』が万人から支持を受けなくても、それは仕方のない事だと思います。他人の思惑に左右されず、また妥協しないで自分の信じるゲームを作る事が最高のゲームを作る事に繋がると私は信じているからです。」
『Kenshi』について
- 終わりのないサンドボックス RPG。決まったストーリーなどなく、アイテムを獲得するためにレベルアップが必要といった機能もない、自由で無限大の可能性を追求するゲーム。善人や悪人になるのも、商人や盗賊になるのも全てあなた次第。町に住む、砂漠を彷徨う、一人で放浪する、徒党を組む、要塞を建造する、集落を襲う等、自分なりのストーリーを展開させていく事が可能。
- Daggerfall 以降最大となる 870 平方km超の広大でシームレスなワールドマップ。
- Mods で思いのままにキャラクターや環境をデザイン、カスタマイズ。アクティブなコミュニティにより作成された 1,500 以上の Mods。
- 詳細な集団設定。様々なキャラクターで形成される集団や勢力を育成、または略奪し自分好みの集団に設定。
- 集団の防御に欠かせない要塞を建造。新しい技術を研究し、防御を固め装備を作成することが可能。
- 容赦のないハードコアな環境。常にチャレンジを強いられる混沌とした世界。この世界には不自然なまでに強力なステータスを持つ「英雄」などというキャラクターは存在しない。
- レベル調整は存在しない。世界はレベルに合わせてレベルアップなどせず、レベルに合ったアイテムだけを並べる店もない。
- 現実的な医学が反映されたゲームプレイ。負傷箇所がゲームに大きく影響を与える。脚を負傷した場合は移動速度が下がり、腕を負傷すれば剣を振ることができなくなる。負傷の治癒には時間が掛かり、治癒を促進する秘薬などは存在しない。損傷箇所が切断された場合義肢の装着が必要となる。
- 様々な勢力に加担、または対峙。荒涼とした環境で生き抜くための力と富を得るためには他勢力との調整が必須。
『Kenshi』の正式版は 12月6日に販売価格¥3,500 にてリリース予定
Lo-Fi Games について - 『Kenshi』のできるまで
Lo-Fi Games 創業者 Chris Hunt は 20 代前半をゲームのプログラマーとして過ごしましたが、お金儲けがメインのゲーム・プロジェクトに辟易し自分の好きなゲームを作るため会社を辞め、その後9年間を『Kenshi』の開発に注いできました。日中はフルタイムでゲームの開発を進め、日が沈むとセキュリティ要員として窓のない車で夜勤を続けていました。
2013年Steam より Early Access の承認が出た後、『Kenshi』はようやく小さなチームで運営する事ができるようになりました。チームはボリウッド・テレビのエキストラ、一輪車乗りのホッケー選手、靴を絶対に履かない元サーカス要員等で構成されており、開発も大きく前進しました。
- 関連タイトル:
Kenshi
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