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[E3 2016]AMD,「Radeon RX 470」「Radeon RX 460」を発表。Polarisアーキテクチャ採用の下位モデル
AMDは去るCOMPUTEX TAIPEI 2016で,主要なVR(Virtual Reality,仮想現実)対応ヘッドマウントディスプレイの要求仕様を満たしながら搭載グラフィックスカードの北米市場におけるメーカー想定売価が199ドル(税別)というGPU「Radeon RX 480」を発表済みだが,今回の2製品は,その下位モデルということになる。
詳細不明のまま名前だけ明らかになった下位2モデル
Radeon RX 470は「フルHD解像度環境において,最高のグラフィックス設定でゲームを楽しめる」,Radeon RX 460は「コストパフォーマンスに優れたe-Sports体験を得られる」のが,それぞれコンセプトだ。
いずれもGLOBALFOUNDRIESの14nm FinFET技術を用いて製造されるGPUで,基本仕様はもちろんRadeon RX 480と同じ。HDMI 2.0aの拡張仕様で,4K/60Hz表示とHDR(High Dynamic Range)に対応するHDMI 2.0b,最大32.4Gbps転送が可能で4K/120Hz映像出力に対応するDisplayPort 1.3,“DisplayPort 1.3+HDMI 2.0a”的なHDR対応を実現したDisplayPort 1.4に対応する点も変わらない。付け加えるなら,HDR映像をデコード(≒再生)するだけでなく,エンコード(≒録画)できる点も上位モデルと共通だ。エンコードとデコードはいずれも4K/60fps対応となる。
一方で,Radeon RX 480では36基と明らかになっている演算ユニット数や,256bitと発表済みのメモリインタフェース仕様について,Radeon RX 470&460では今のところ明らかになっていない。間違いなく199ドル(税別)より安価になるはずの価格も原稿執筆時点では未公開だ。
Radeon RX 400シリーズの詳細な内部アーキテクチャや各製品の違いが明らかになるには,まだもう少し時間がかかると見られる。
AMD公式Webサイト
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