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[CES 2016]AMDが次世代GPUアーキテクチャ「Polaris」の実動デモを披露。第1弾製品の登場は2016年春か
なお,「Polarisとは何か」は1月5日掲載の記事を参照してほしい。
デモ機は,Polarisマクロアーキテクチャに基づく次世代GPUと「GeForce GTX 950」(以下,GTX 950)とで,「Star Wars Battlefront」の同じシーンを,同一のグラフィックス設定で実行し,動作中におけるPC全体の消費電力を電力メーターで表示するというシンプルなものだった。CPUやマザーボード,メインメモリなどといったGPU以外のハードウェアは共通なので,消費電力の違いはGPUの違いによるものというわけである。ただ,テスト機のスペックは公開されていないので,どんな構成なのかは分からない。
デモを見ると,GTX 950搭載PCはゲーム中に150〜160W程度の消費電力で推移していたのに対して,Polarisベースの次世代GPU搭載PCは80W台に収まっていた。大雑把に言えば,半分程度の消費電力で同じシーンを描画できるというわけで,現行世代のGPUと比べて電力効率は大幅に向上していると述べてよさそうだ。
ちなみに,説明を担当したAMDのRobert Hallock氏は,14nmプロセス技術を用いて製造される次世代GPUが,4〜5月くらいには出てくるのではないかと見通しを述べていた。
描画性能そのものの比較はなく,また,ミドルクラス市場向けと見られる14nmプロセス版次世代GPUも搭載カードも見せてはもらえなかったが,AMDの次世代GPU開発が極めて順調に進んでいるとは考えてもいいのではなかろうか。
AMD公式Webサイト
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