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[G-Star 2015]新作オンラインFPS「SOW」はe-SportsとしてのFPSを盛り上げるため,観戦者も楽しめる作品に
どんな作品なのかを開発元Vertex Gamesのプロデューサー Kook Jeong jin氏に聞いてみると,まだ開発初期段階で動画や画像は公開できないということだったが,内部資料用に撮影したプレイ映像を用いつつ,ゲーム内容を紹介してくれた。
本作のジャンルはFPS。キャラクターは軍人,女学生,謎のエージェントなどさまざまで,それぞれ異なる能力(スキル)を所有している。
例えば,防弾チョッキを着た軍人風のキャラは防御力が高く,盾を構えて銃弾を防ぐことができ,女学生は周囲の仲間を回復する能力を持っている。さらに,ピエロメイクの殺人狂にしか見えないキャラクターは,6秒間透明になれる能力を持っているという。さすがにそれは強すぎではないかと思ったが,その一方で5秒間,すべてのキャラ(透明も含む)の位置を仲間と共有できる能力を持つキャラがいるなど,カウンターとなる能力を持つ者が存在しており,バランスをとっているようだ。
ちなみにピエロ風のキャラは,箱やゴミ箱などに擬態するという能力もあり,敵をやりすごして,背後に回り込むといった使い方ができるらしい。ただし,マップを完全に覚えた人を相手に使うとすぐにばれて,あっさりと撃たれるかもしれないと,Jin氏は笑って話していた。
プレイヤーはこうした特徴の異なるキャラを選択し,さらにマシンガンや狙撃銃,ショットガンなど好きな種類の武器を選ぶことで,いろいろな戦い方が楽しめるという。
本作の特徴はこれだけでなく,一番のアピールポイントは観戦者を楽しませるために用意された仕組みにある。例えば,実際に対戦するプレイヤーのほかに,200人が入場できる観戦用のサーバーが用意され,観戦者は好きなプレイヤーの視点,もしくは俯瞰で試合を観戦できる。さらに画面左上の小窓にほかのプレイヤーの視点による映像を表示させたり,プレイヤー自身の映像を表示させたりすることも可能だ。
また,この観戦者用サーバーの最大の特徴となるのが,試合のリプレイデータを1か月保存しているということだろう。これにより,試合でどんなことがあったのか,あとからじっくりと確認できる。
また,観戦者とプレイヤーは,ほかのプレイヤーに対してFacebookの「いいね」のような意思表示ができる機能もある。観客達の反応がダイレクトに分かるので,魅せるプレイを狙う人も多く現れそうだ。
こういった観戦用機能を充実させた狙いは,「見て楽しめるFPS」を作ることだという。実は,e-Sportsが盛んな韓国でも,人気が高いのは「スタークラフト」や「League of Legends」といった作品で,FPSの大会はテレビで流れることが少ないのだという。Jin氏はそんな状況を変えるために,観戦者に分かりやすく楽しんでもらえるFPSを作ろうと思い至ったそうだ。また,氏には,以前「Alliance of Valiant Arms」の仕事をしていたときに大会の打ち上げで仲良くなった日本人がおり,彼との会話の中でその意思を固めたのだという。
なお,本作は2016年夏に韓国でのサービスが予定されており,日本でのサービスも意識しているとのこと。
- 関連タイトル:
BATTLE CARNIVAL
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