iiyama，“5K”解像度の27インチ液晶ディスプレイを発表。価格は約11万円に

　2018年3月1日，マウスコンピューターは，iiyamaブランドのディスプレイ新製品として，解像度5120×2880ドットの“5K”表示に対応する27インチIPS液晶ディスプレイ「ProLite XB2779QQS」を発表した。製品の出荷開始日は3月6日の予定で，楽天市場のマウスコンピューター直販ページにおける販売価格は10万9800円（税込）の予定となっている。

ProLite XB2779QQS

　ProLite XB2779QQSは，ビデオ入力インタフェースとして，DisplayPort入力を2系統，HDMI入力を3系統搭載。いずれも接続仕様は未公開とのことだが，DisplayPort接続時にはパネル解像度である5120×2880ドットで，垂直リフレッシュレート60Hzの表示が可能だそうだ。HDMI接続時は3840×2160ドット/60Hzまでになるという。
　DisplayPortで5120×2880ドット/60Hz表示を行うにはDisplayPort 1.3以上が必須なので，対応するグラフィックスカードやケーブルを用意する必要がある点は押さえておきたい。

背面のインタフェース部分が分かる写真。HDMI×3，DisplayPort×2に加えて，3.5mmミニピンのヘッドフォン出力端子も備える

スタンドは−2〜＋17度のチルト（上下回転）と左右45度のスイーベル（左右回転）に対応し，上下130mmの高さ調整も行える（右）

　本製品は，ゲーマー向けに特化した製品ではないものの，画調モードには，「コントラストを自動調整し明暗のメリハリをつける」という「ゲームモード」が用意されているほか，中間調（gray-to-gray）応答速度のスペックも4msとなっているので，絶対性能を求めなければ，ゲーム用途に使うことも可能であろう。

●ProLite XB2779QQSの主なスペック

• パネル：27インチ，IPS方式，グレア（光沢）
• バックライト：LED
• パネル解像度：5120×2880ドット
• 最大垂直リフレッシュレート：60Hz
• ディスプレイ同期技術：−
• HDR対応：−
• 輝度（通常）：440cd/m²
• 表示色：約1677万色
• コントラスト比：1200：1
• 視野角：左右178度，上下178度
• 中間調応答速度：4ms
• 内部フレーム遅延：未公開
• ビデオ接続インタフェース：DisplayPort（バージョン未公開）×2，HDMI（バージョン未公開）×3
• そのほかの接続インタフェース：3.5mmミニピン×1（ヘッドフォン出力）
• USBハブ機能：−
• スピーカー：内蔵2W＋2W
• チルト（上下回転）：−2〜＋17度
• スイーベル（左右回転）：左右45度
• ピボット（縦回転）：−
• 高さ調整：上下130mm
• VESAマウント：100×100mm
• 公称消費電力：75W（最大），60W（標準），0.5W（スタンバイ時）
• 公称サイズ：650（W）×230（D）×434.5〜564.5（H）mm
• 公称重量：8.2kg
• 主な付属品：DisplayPortケーブル（1.8m），HDMIケーブル（1.5m），電源ケーブル（1.8m），スタンドベースなど
• 保証期間：3年間（※液晶パネル，バックライト含む）

iiyamaのProLite XB2779QQS製品情報ページ

　株式会社マウスコンピューター（代表取締役社長：小松　永門、本社：東京都）は、液晶ディスプレイブランド「iiyama（イイヤマ）」より、27型ワイド液晶ディスプレイの予約受付を本日より開始し、3月6日（火）より順次出荷を行います。
　本製品は、5K（5120×2880）解像度対応の27型ワイド液晶ディスプレイです。4K解像度のおよそ1.7倍を誇る1470万ピクセルは、細部の鮮明さと多くの情報を一度に表示することを可能にします。ホビー用途はもちろん、精密な表示を必要とする製図設計やCADをはじめ、4Kコンテンツの制作現場や、作業用とプレビュー用の2台環境から5Kディスプレイへの置き換えにもご検討いただける、高精細かつ広領域表示を実現します。
　液晶部分には、上下左右178°の広視野角IPSパネルを採用し、正面から画面が見られないシーンでも高い視認性を維持します。
　映像入力系統は、DisplayPort端子、HDMI端子の2系統入力に対応しています。また、接続に必要な入力ケーブルはすべて同梱していますので、別途お買い求めいただくことなく、開梱後すぐに接続が可能です。

iiyamaホームページ：http://www.iiyama.co.jp/
製品ページ：http://www.iiyama.co.jp/products/lcd/27/XB2779QQS/

■製品特長
■5K解像度が実現する　圧倒的な情報量
最大解像度5120×2880をサポート　27型ワイド液晶
画面の最大解像度は5120×2880（5K）ピクセルをサポートする27型ワイド液晶ディスプレイです。4K解像度のおよそ1.7倍を誇る約1470万ピクセルが実現する圧倒的な情報量は、精密なCADや製図設計シーン、高解像度コンテンツの制作現場をはじめ、インターネットブラウザや複数のソフトを同時操作するマルチタスク環境でのご利用に、作業効率の向上が望めます。

4Kコンテンツ表示に新しい選択肢
5K解像度に対応していますので4K/60Hz表示が必要なコンテンツ制作や、制作時のプレビュー画面にも最適な液晶ディスプレイです。4Kコンテンツの制作シーンでは、編集アプリとプレビュー画面を同時に表示することで、画面を切り替えることなく、作業を進めることができます。作業用とプレビュー用の2台環境から、5Kディスプレイ1台への置き換えにもご検討いただけます。

■高い視認性の広視野角IPSパネル採用
液晶部分には、上下左右178°を誇る広い視野角が特徴のIPSパネル方式を採用しています。正面から見た際の隅々の色表示はもちろん、大勢でディスプレイを囲む際や、斜めからの覗き込みなど、正面から画面が見れないシーンでも、色やコントラストの変化を抑えた安定した表示に、視認性の高さを体感することができます。

■デザインと機能の両立
段差のないフラット設計と光沢処理
筐体前面は、液晶画面と非表示部分がフラットな設計で、画面のまわりは筐体との段差がなく、タブレットやスマートフォンのような光沢デザインを採用しています。

可変域の広い多機能スタンド
最大130mm高さ調整、最大19°のチルト調整、左右各45°動かせるスウィーベル機能が備わったスタンドにより、さまざまな設置環境での使いやすい・見やすい高さと角度に調整が可能です。

■シーンやコンテンツに適した表示設定
さまざまな2画面表示　Picture In Picture と Picture By Picture
画面内に小画面を表示するPicture In Picture機能と、画面を2分割表示するPicture By Picture機能を搭載しました。複数のパソコンを接続すれば、広告やインフォメーションなどをまとめて表示するサイネージなど、主画面と副画面の2画面同時表示が可能です。


iiyama独自の超解像度技術 X-Res Tech.
X-Res Tech. は、入力される画像データを解析し、低解像度映像にエンハンス効果を持たせるiiyama独自の機能です。すこしぼやけた表示の際、映像は特に輪郭部分を強調することで、解像感をアップさせることが可能です。

ビジネスにもホビーにも使える最適なカラーモード
ビジネスやホビーなど用途に合わせた表示は、輝度やコントラストなどの、各項目をひとつひとつ手動で設定する手間を省いたiiyamaの画質設定i-StyleColor機能が便利です。ワードや文章作成には、明るさを設定する輝度を自動調整した「テキストモード」、暗部の多い動画や映像編集には、コントラストを自動調整し明暗のメリハリをつけた「映画モード」や「ゲームモード」の選択が可能です。
※ブルーライト低減機能の設定時はi-StyleColorの選択ができません。

■5K対応DisplayPort端子を含むデジタル2系統入力に対応
デジタル入力はDisplayPort端子×2とHDMI端子×3の計5ポートを背面に搭載しています。また、5K解像度表示は、DisplayPortケーブル1本の接続で表示が可能です。
※5K解像度表示はDisplayPort接続のみサポート、HDMI接続は4K解像度表示までとなります。


■入力ケーブルをすべて同梱
接続に必要なDisplayPortケーブル（1.8m）、HDMIケーブル（1.5m）は、すべて製品に同梱しておりますので、別途ご用意いただく必要なく、開梱後すぐに接続が可能です。

■疲労や不調の原因となる目に刺さるような青色光源を低減
iiyamaのブルーライト低減機能は、使うシーンやお好みにより「3パターン」で低減度合いを選べます。文章作成やエクセル編集など事務系作業のときに設定することで、疲労の軽減や仕事の効率化につながります。
※ブルーライト低減機能により、画面が若干赤色がかかって見えるようになります。

■安心の24時間365日サポートと、手軽にご相談いただけるLINEトークサポート
お客様により便利に、安心してご使用いただけるよう、ご購入後のお電話でのご相談に加え、LINEトークでもお問い合わせを受け付けております。

■製品仕様
※1　TFT液晶画面は非常に精密度の高い技術で作られていますが、ごくわずかの画素欠けや常時点灯する画素がある場合があります。また、見る角度によってすじ状の色むらや明るさのむらが見える場合があります。これは液晶ディスプレイの構造によるもので、故障ではありません。
※2　オーバードライブの設定を"＋2"とした時
※3　最大解像度以外の低い解像度では、画面拡大処理をしておりますので、表示される文字がぼやけ線が部分的に太くなります。
※4　オーディオ機器未接続時