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iiyamaがゲーマー向けディスプレイブランド「G-MASTER」を海外で立ち上げ。第1弾の27インチ液晶ディスプレイは国内販売の予定あり
G-MASTER GB2788HS-B1 |
G-MASTER GE2788HS-B1 |
iiyamaのプレスリリースによると,G-MASTERには「Gold Phoenix」「Red Eagle」「Black Hawk」という3つのシリーズが用意されるという。
Gold Phoenixシリーズは,まだ製品が発表されていないのだが,4K解像度とFreeSyncへの対応が特徴と謳われており,事実上,G-MASTERブランドの最上位シリーズとなるようだ。
Red Eagleシリーズは,Gold Phoenixに次ぐ上位シリーズで,今回発表されたG-MASTER GB2788HS-B1では,1msという応答速度の速さ,最大垂直リフレッシュレート144Hzへの対応,そしてAMDのディスプレイ同期技術「FreeSync」への対応が特徴とのこと。
最後のBlack Hawkシリーズは,G-MASTERのエントリー市場向け製品といった位置付けのようで,今回発表されたG-MASTER GE2788HS-B1では,応答速度1msが特徴となっている。
個々の製品も簡単に見ていこう。まず,Red EagleシリーズのG-MASTER GB2788HS-B1は,TN液晶パネル(光沢か非光沢かは不明)を採用する製品で,解像度は1920×1080ドット,垂直リフレッシュレートは,DisplayPort接続時が最大144Hz,HDMI接続時は120Hzというスペックを備える。視野角は左右170度,上下160度。最大輝度は300cd/m2で,コントラスト比は1000:1だ。
ビデオ入力インタフェースはDisplayPort(バージョン未公開)×1とHDMI(バージョン未公開)×1,DVI-D×1を装備。そのほかに,3.5mmミニピンのヘッドフォン出力や2.5W+2.5Wのステレオスピーカーも備えている。
144Hz対応やFreeSync以外の特徴としては,暗部の視認性を高める画質調整機能「Black Tuner」を搭載するとのことだ。
一方,Black HawkシリーズのG-MASTER GE2788HS-B1も,TN液晶パネルを採用する製品で,最大垂直リフレッシュレートが75Hzである点を除くと,液晶パネル周りのスペックはG-MASTER GB2788HS-B1とほぼ同じだ。Black Tuner機能も搭載している。
ビデオ入力インタフェースはHDMI(バージョン未公開)×1,DVI-D×1,アナログRGB(D-Sub 15ピン)を装備。2.5W+2.5Wのステレオスピーカーやヘッドフォン出力も備える。
プレスリリースや製品情報ページに価格の記述はないのだが,簡単に検索してみたところ,欧州においてはG-MASTER GB2788HS-B1が380ユーロ前後(約5万540円),G-MASTER GE2788HS-B1は280ユーロ前後(約3万7240円)で販売されているようだ。
日本市場ではProLiteブランドで販売の予定
さて,世界市場向けに発表された今回の製品,日本での展開はどうなるのだろうか。iiyama製液晶ディスプレイの販売を担当しているマウスコンピューターに確認したところ,日本では,G-MASTERブランドではなく,iiyama製品で従来から使われている「ProLite」ブランドの製品として,今回発表の両製品や今後登場予定のゲーマー向け液晶ディスプレイを扱う予定があるとのことだった。
海外と同じブランド名を使わない理由だが,これはおそらく,サイコムが「G-Master」というシリーズ名でゲーマー向けPCを展開しているからだろう。サイコム製品との重複を避けるのが目的だと思われる。
ブランド名の違いはともかく,従来のiiyama製品以上にゲーマー向けを強く打ち出した液晶ディスプレイが,日本でも登場する予定であることは朗報といってよさそうだ。今後の製品展開に期待したい。
iiyamaによる当該プレスリリース(英語)
G-MASTER GB2788HS-B1 製品情報ページ
G-MASTER GE2788HS-B1 製品情報ページ
- 関連タイトル:
ProLite,G-MASTER
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