イベント
「RAGE Shadowverse 2023 Winter」予選大会レポート。12月に実施されるGRAND FINALSに歩を進める8人の選手が決定!
この予選大会は,12月17日に実施される「RAGE Shadowverse 2023 Winter」のGRAND FINALSに進出する8人を決めるというもの。大会の模様はYouTubeでも配信されているので,試合の詳細が気になる人はこちらもチェックしておこう。
■YouTube配信URL
・Day1
https://www.youtube.com/watch?v=0fQvBLTieMI
・Day2
https://www.youtube.com/watch?v=uQgAOTeseuU
「RAGE Shadowverse 2023 Winter」公式サイト
さまざまなイベントが実施されたイベント会場
会場では「RAGE Shadowverse 2023 Winter」の予選大会以外にも,次回の「RAGE Shadowverse 予選Day2シード権」を獲得できる2Pick大会大会や3人チーム戦大会,人気サイドイベントの星取りバトルなど,さまざまなイベントが催されていた。
予選大会には多数のプロが参加。ハイレベルな闘いを見せた
今回の予選大会は,プロプレイヤーやRAGE優勝経験者,GRAND FINALS進出経験者がほぼ勢揃いだったうえ,3年ぶりに国外選手のエントリーも解禁されたため,これまでにないほどのハイレベルな大会となった。
予選大会時は,群雄割拠やメタデッキが幅を利かせる環境ではなく,死角のない強力な覇権デッキの「財宝ロイヤル」と,それに追従する形でスタッツの暴力を押し付ける「回復ビショップ」の2デッキが環境を席巻していた。
これらのデッキはどちらも旧来から存在し,自由枠に採用するカードの違いがもたらす動きの幅もそこまで大きくはない。既知の研究されつくしたデッキであることを前提に,相手デッキへの理解力とプレイ練度が問われるシビアな環境になっている。
プロをはじめとする多数の有力プレイヤーが参加したこと,そしてメタによる抜け道の存在しないシビアな練度勝負の環境が合わさったことで,史上稀に見るハイレベルな大会となった。そんな予選大会のトリを務めたのはLVS/Tatsuno選手とW's|noa選手のフィーチャーマッチ。このマッチアップを振り返っていこう。
Tatsuno選手が持ち込んだのは「財宝ロイヤル」と「回復ビショップ」,まさに鉄板と言える2デッキだ。対するnoa選手は「財宝ロイヤル」を外し,手札が回れば環境デッキよりも1ターン早いキルを実現できる「マガチヨエルフ」と「回復ビショップ」を持ち込んでいた。
1セット目は,Tatsuno選手が「回復ビショップ」を,noa選手が「マガチヨエルフ」を選択。デッキ非公開制の予選大会では,複数のデッキタイプが存在するエルフに情報面での優位性があるものの,noa選手の立ち上がりが遅いとみるや,3ターン目にはデッキタイプを看破したTatsuno選手が盤面の押し付けを開始する。
noa選手は苦しい展開のなか,早期キルにつなげるための条件達成を優先しながらゲームを進めていくが,Tatsuno選手はお見通しと言わんばかりにエルフのバーストダメージを防ぐ守護フォロワーを展開していく。
メタカードによる対策を許さない完璧な盤面構築で,Tatsuno選手がnoa選手のエルフを圧倒し,1セット目を先取した。
続く2セット目は,「財宝ロイヤル」が確定しているTatsuno選手に対し,noa選手がお返しとばかりに「回復ビショップ」を選択する。
立ち上がりからシステムフォロワーで処理の負荷をかけていくTatsuno選手。noa選手は手札が芳しくなく,処理に付き合わず手札のリソース確保を重視して進めていくが,弱い動きになってしまった5ターン目に大きく体力を削られたうえ,盤面形成を許してしまう。
終始押せ押せのTatsuno選手は6ターン目に残りの12点を一気に奪いきって勝利。7ターン目以降は即死級のバーストダメージを持ちつつ,それ以前のターンでもある程度のダメージを出せるロイヤルの強さ,柔軟さを遺憾なく発揮した,Tatsuno選手がGRAND FINALS進出を決めた。
2日間にわたる厳しい予選を勝ち抜き,GRAND FINALSに進出したのは以下の8人だ。プレーオフ終了後には,組み合わせを決める抽選会が行われ,GRAND FINALSにおける対戦カードが決定した。
・Winter選手
・LVS/Tatsuno選手
・sima選手
・まっつ選手
・Thx|さけまん選手
・カテナリー選手
・SGA|ふえた選手
・きるか選手
「RAGE Shadowverse 2023 Winter」のGRAND FINALSは,12月17日に東京・ベルサール秋葉原で開催される。予選大会からは約2か月ほどの期間があり,その間にはアディショナルカードのリリースが挟まるため環境の流動が予想される。各選手が大会時の環境にどのような回答を出すのか。その見極めがGRAND FINALSを勝ち抜くカギになるはずだ。
GRAND FINALS進出を決めたTatsuno選手にインタビュー
4Gamerでは,予選大会後にGRAND FINALS進出を果たした唯一のプロプレイヤーであるTatsuno選手にインタビューをし,プロならではの視点や環境へのアプローチなどを語ってもらった。
4Gamer:
GRAND FINALS進出,おめでとうございます。はじめに簡単な自己紹介をお願いします。
Tatsuno選手:
Tatsunoと申します。現在は「Shadowverse」のプロチーム,レバンガ☆SAPPOROに所属して活動させていただいています。
4Gamer:
デッキ選択について聞かせてください。大会には「財宝ロイヤル」と「回復ビショップ」を多くの参加者が持ち込み,Tatsuno選手もまたその2デッキを使用しました。ミラーマッチを想定していたと思われますが,意識したポイントはありますか。
Tatsuno選手:
財宝ロイヤルは現環境において,持ち込まない理由がないほど強力なデッキでしたね。ミラーマッチに関しては,プロツアーで公開されているリストが最良だと感じていたので,リストは調整せず,プレイングを磨くことで対策を詰めました。
また,対回復ビショップにおいて強力なメタとして作用する「漆黒の騎士」(進化時にスタッツアップしている相手フォロワーをすべて破壊する)も,そこでしかほぼ使える場面がないので,自分は採用しませんでした。
漆黒の騎士に頼らなくても勝ち筋はありますし,そもそも漆黒の騎士で盤面を返さないといけない状況はすでに弱い動きになっています。そうならないように展開しつつ,動ける幅を広げるために「気鋭の一蹴」を採用しました。
4Gamer:
大会を振り返って,思考やアプローチに手ごたえは感じましたか。
Tatsuno選手:
予想していたよりも「進化ヴァンパイア」が多く,あまり回復ビショップにマッチしなかったのは多少予想外でしたが,概ね想定内に収まりました。手ごたえに関しては,結果が証明してくれたとおりですね。
4Gamer:
直前の大会で進化ヴァンパイアが結果を出していましたが,実際に対戦してみた印象はどうでしょう。
Tatsuno選手:
プロツアーでAtom選手が結果を出した進化ヴァンパイアですが,最初はAtom選手が強いだけでデッキ自体は“偽物”なんじゃないかと思っていました。ただ,結果が出た以上,この大会にも持ち込むプレイヤーがいるだろうと対策を詰めましたが,やはり強いデッキだとは感じました。
4Gamer:
今回の予選大会では,Tatsuno選手も含めて,プロプレイヤーや強豪選手が勢ぞろいしました。全試合通して最も難しかったマッチは?
Tatsuno選手:
決勝戦はプレッシャー的な意味でとても疲れましたが,そのひとつ前に対戦したAXIZ/Gemo選手との対戦が一番しんどかったです。Gemo選手は同じプロプレイヤーで,結果だけ見ればストレート勝利なんですが何度も追い込まれるシーンがあり,相手もミスをしないのでとにかく精神的に削られました。
4Gamer:
決勝戦の回復ビショップでキーカードの「華麗なる淑女・エルヴィーラ」を切らず,メタカードを許さないプレイングに衝撃を受けましたが,あれはゲームプランのひとつとして用意していたものですか。
Tatsuno選手:
ええ。主流のエルフのデッキリストには漆黒の騎士が入っていることもありますが,エルフは守護を複数並べられるとダメージを通しにくくなりますし,エルヴィーラ+回復によるスタッツアップも必要ないのは分かっていました。
漆黒の騎士に盤面崩壊させられる裏目を踏みたくないので,最初からあの形に持ち込むことは意識していました。
4Gamer:
細かいプレイひとつを見ても,攻略の深さを感じました。そんなTatsuno選手が現在の環境をどう読み解いているのか気になります。
Tatsuno選手:
まず,母数,実績ともに財宝ロイヤルが牽引しているのは疑いようがありません。そこに続く形で2番目にパワーが高い回復ビショップが存在します。
ほかには,財宝ロイヤルに比較的勝ちやすいという理由で「マガチヨエルフ」がありますが,このデッキは回復ビショップが厳しいので,メタ要因のポジションですね。
この3つに進化ヴァンパイアを加えた4デッキの環境だと感じています。ただ,財宝ロイヤルはこれらのどれにも明確な不利を持たず,マガチヨエルフも財宝に有利を取れるまでには至っていない。メタゲームから一歩抜けているのが,財宝ロイヤルがトップたる所以ですね。
4Gamer:
GRAND FINALS開催までにはアディショナルカードのリリースがありますが,どんなものがくるとうれしいでしょうか。
Tatsuno選手:
最新弾のカードに融合変身という新しい能力をテーマにしたカード群がありましたが,現状では活躍できていないものがほとんどなので,そこは強力にプッシュしてほしいです。
どのクラスが,というよりは全体で見たときに新しいプレイフィールが得られることへの期待が大きいです。
4Gamer:
最後にGRAND FINALSに向けた意気込みを聞かせてください。
Tatsuno選手:
今回で3度目のファイナル進出になりますが,今度こそ優勝を果たしたいと思います。自分のためだけはでなく,チームを代表して決勝の舞台に立つので,チームを応援してくださってるファンの方々やチームの運営に携わっていただいている方々のため,いい意味で責任感を背負って,GRAND FINALSに臨むつもりです。
「RAGE Shadowverse 2023 Winter」公式サイト
「シャドウバース」公式サイト
「シャドウバース」ダウンロードページ
「シャドウバース」ダウンロードページ
- 関連タイトル:
Shadowverse
- 関連タイトル:
Shadowverse
- 関連タイトル:
Shadowverse
- 関連タイトル:
Shadowverse EVOLVE
- この記事のURL:
キーワード
(C) Cygames, Inc.
(C) Cygames, Inc.
(C) Cygames, Inc.
(C)Cygames, Inc.
(C)bushiroad All Rights Reserved.