プレイレポート
今度の主役はアイエフ。「超次元大戦 ネプテューヌVSセガ・ハード・ガールズ 夢の合体スペシャル」で時空を超え,悲劇の歴史を塗り替えてみた
コンパイルハートは2015年11月26日に,PlayStation Vita用ソフト「超次元大戦 ネプテューヌVSセガ・ハード・ガールズ 夢の合体スペシャル」(以下,ネプセガ)を発売する。
本作は,コンパイルハートが展開する「ネプテューヌ」シリーズと,セガのメディアミックスプロジェクト「セガ・ハード・ガールズ」(以下,セハガールズ)の登場キャラクター達が一堂に会するコラボレーション作品だ。
そんな本作を発売に先駆けて遊んでみたので,そのプレイレポートをお届けしよう。なお,本文中には若干のネタバレ要素も含まれるので,あらかじめご了承いただきたい。
「超次元大戦 ネプテューヌVSセガ・ハード・ガールズ 夢の合体スペシャル」公式サイト
今度の主役はアイエフ。そして今度のネプテューヌはバイク!
ネプセガの舞台は,文明(ゲーム)が衰退してしまった未来の世界だ。過去には,セハガールズが提供するゲームハードと,そこから生まれた文明を守る守護女神が存在していたが,現在では双方が姿を消してしまっている。
主人公となるのは,荒廃した世界を旅する冒険家・アイエフと,記憶喪失の少女・瀬賀初美(通称,セガミ)の2人。本作の物語は,アイエフが“世界のすべての歴史を司る”と言われる大図書館を発見するところから始まる。
その図書館で,アイエフは歴史書が突如消失するという,謎の現象に遭遇する。そこで,大図書館の司書を務めるイストワールは,アイエフとセガミに歴史の調査を依頼。調査を進めていくと「歴史を喰らうもの」と呼ばれる怪物の手によって,過去の歴史が消滅させられていることが判明する。
そして2人は,大図書館の力で過去にタイムリープを行い,世界の歴史を取り戻すため,さまざまな時代を渡り歩くことになるのだが,その先でアイエフ達が目にしたのは,争い合うセハガールズと守護女神の姿だった……。
以上が本作の筋書きだが,「ネプテューヌ」シリーズらしからぬシリアスなストーリー展開に,驚かされるファンも少なくないだろう。それもそのはず,物語冒頭においてはネプテューヌ本人が一切ストーリーに絡んでいないのだ。
なお,ネプテューヌは後ほど“時空を跳躍する紫色のバイク”となって,シリアスな空気をブレイクしつつアイエフ達の冒険を助けてくれる。何がどうなって彼女がバイク化したのかは,ぜひ本編をプレイして確認してほしい。
4つの時代を冒険し「歴史を喰らうもの」を打ち倒そう
本作の拠点となるのは,イストワールが管理する大図書館。拠点ではショップなどの各種機能が使用できるほか,任意の時代に移動することができる。各時代で発生する“ミッション”をクリアすることで,ストーリーが進行していく。
移動できる時代は「メガドライブ時代」「セガサターン時代」「ゲームギア時代」「ドリームキャスト時代」の4種類で,それぞれで異なるストーリーが展開される。
ミッションをクリアしていくと,歴史全体の“解明レベル”が上昇する。解明レベルに応じて,新しいミッションが登場したり,ショップの品揃えが充実したりしていくので,ミッションは積極的にクリアしていこう。
歴史を渡り歩く中で,アイエフ達がセハガールズや女神達に出会うと,彼女らのデータを元にした“複製”がパーティに参加してくれる。もちろん,ゲームの進行状況によっては“本人”も参戦するが,複製の育成状況は本人に引き継がれるので,複製を戦闘に参加させてもデメリットはない。一緒に戦いたい仲間が見つかったら,気にせずパーティメンバーに入れてしまって大丈夫だ。
ある程度ストーリーが進むと,大図書館に巣食うボス「歴史を喰らうもの」と戦えるようになるが,初期の時点では圧倒的なステータスを誇り,そう簡単に勝つことはできない。
ただし,ミッションをクリアして解明レベルを向上させることでボスを弱体化させられる。ボスへの挑戦はいつでも可能なので,十分な数のミッションをクリアし,パーティメンバーの強化が完了したら勝負を挑もう。
アクションゲージの使い方がバトルの肝。準備を整え,フィーバータイムで敵を一掃!
続いて,バトルシステムについて解説していこう。本作におけるバトルは,「ネプテューヌ」シリーズで馴染み深い“ユニットターン制”に,本作独自のアレンジを加えたものが採用されている。
バトルが開始されると,ユニットのAGI(素早さ)の順番にターンが回ってくる。ターン中に入力できるコマンドは「移動」「攻撃」「スキル」「アイテム」の4種類で,各コマンドを自由に組み合わせて実行することが可能だ。
戦闘中にコマンドを実行すると,アクションゲージ(AG)が累積する。AGが赤いラインを超えてしまうと強制的にターンが終了するので,ゲージの残量に気をつけながらコマンドを選ぼう。
また,ターン中に累積したAGの量が多いほど,次にターンが回ってくるのが遅くなっていく。AGが赤いラインを突破すると,次の行動が極端に遅れてしまうので,決着をつける時以外は余裕を持ってターンを終わらせたい。
AGのバーの色は,累積量に応じて青・緑・赤の3色に変化する。行動回数や順番調整の目安として活用しよう |
攻撃コマンドを選択する際にボタンを長押しすることで,強力な攻撃「チャージアタック」を発動させられる。AGは最大値まで溜まってしまうが,瞬間的に大ダメージを叩き出せるのが魅力だ |
移動や攻撃と異なり,スキルを使用する際にはコストとして「SP」を消費する(一部例外あり)。SPは攻撃をヒットさせたり,敵からダメージを受けたりすることで累積するゲージで,基本的に自動で回復することはない。強敵とのバトルで枯渇しないように,常にある程度は溜めておいたほうがいいだろう。
なかなか倒せない強力なボスに出会ったら,本作の独自システム「フィーバータイム」の出番だ。フィーバータイムの発動中は敵の行動順が回って来なくなり,プレイヤーキャラの連続行動ができるほか,キャラクター固有の必殺技「エグゼドライヴ」も発動可能になる。
ただし,フィーバータイムを発動するためには,戦闘で相手にダメージを与えることで上昇する「フィーバーゲージ」を100%まで累積し,バトルフィールドに「レインボージェム」を出現させ,取らなければならない。ゲージはアイテムなどで上昇させることはできないので,使いどころをよく見極めよう。
古き良きセガ・ハードの名前がたくさん登場し,さらにハード自身(というか,擬人化キャラクター)を操作できてしまうという,ほかにはない特徴を持った本作。全体のゲームボリュームは程よい長さに収まっており,ミッションごとにシナリオが区切られているので,1度に少しずつプレイしていけるのも嬉しいところだ。
セガ・ハードで育ったゲーム好きも,セガ・ハードのことを知らない現代っ子なゲームファンも,本作に触れることでセガの歴史に思いを馳せてみてほしい。
「超次元大戦 ネプテューヌVSセガ・ハード・ガールズ 夢の合体スペシャル」公式サイト
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超次元大戦 ネプテューヌVSセガ・ハード・ガールズ 夢の合体スペシャル
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- 超次元大戦 ネプテューヌVSセガ・ハード・ガールズ 夢の合体スペシャル【予約特典】ミニサウンドトラックCD付
- ビデオゲーム
- 発売日:2015/11/26
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