［TGS 2016］「大逆転裁判2」の制作や「逆転裁判 15周年 特別法廷」などが発表された「逆転シリーズ15周年記念 トーク＆最新情報 スペシャルステージ」をレポート

　カプコンは2016年9月17日，「逆転シリーズ15周年記念 トーク＆最新情報 スペシャルステージ」を東京ゲームショウ2016会場の同社ブースで開催。先に「こちら」の記事でお伝えした，逆転シリーズ最新作「大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-」の制作発表をはじめ，「逆転裁判 15周年 特別法廷」やノベライズなど，このステージでは多数の新情報が公開された。

逆転裁判シリーズ公式サイト

逆転裁判15周年記念 公式サイト

江城元秀氏

　ステージに登壇したのは，逆転シリーズのプロデューサーである江城元秀氏，成歩堂龍一役の近藤孝行さん，王泥喜法介役のKENNさんの3人だ。まずは，逆転シリーズの歴史を概観するムービーが上映された。



　トークのコーナーでは，3つのお題が近藤さんとKENNさんに投げかけられた。最初のお題は「15周年の感想」。
　近藤さんが最初にシリーズに関わったのは，2004年に発売された「逆転裁判3」のプロモーションビデオだったそうだ。お題に対する回答は「最初の収録のとき，東京ではなく大阪のカプコン本社に呼ばれたこと」を挙げ，何十回も繰り返して「異議あり！」を収録したと，当時の思い出を語った。
　KENNさんは，初収録のとき，「へたくそにやってほしい」と言われたことを強く覚えているとコメント。

　続いてのお題は，「シリーズの中で好きな作品やエピソードは何か」というもの。
　近藤さんは「逆転裁判3」が個人的に大好きな作品だったが，今年の6月に発売された「逆転裁判6」をプレイしたところ，「3」に勝るとも劣らないほど好きになったという。エピソードを選ぶのは難しいとしつつも，「逆転裁判6」の第1話とした。あれほど困難な状況は，シリーズでも珍しいとコメント。
　KENNさんは，2001年に発売されたシリーズ第1弾「逆転裁判」を挙げた。とはいえ，王泥喜法介の背負ういろいろなものが明らかになった「逆転裁判4」も好きだと言い，1つだけ選ぶのは難しいようだった。

　最後のお題は，「シリーズで好きなキャラクターは誰か。また，演じてみたいほかのキャラクターは誰か」。
　近藤さんは，好きなキャラクターとして「逆転裁判3」のゴドー検事の名前を挙げた。あの，コーヒーカップを割ってしまう感じがカッコいいのだそう。演じてみたいキャラクターは星威岳哀牙と本土坊薫で，演じ切れれば役者冥利に尽きるからと，その理由を挙げていた。
　KENNさんは，好きなキャラクターでは，御剣愛でおなじみのオバチャンこと大場カオルだと即答。コメディーリリーフとして重要だが，長いセリフは「またか」と思いつつ，早送りしてしまうそうだ。演じてみたいのは御剣怜侍とのこと。

　トークコーナーの最後に行われたのは，近藤さんとKENNさんによる生アフレコだ。「逆転裁判6」のソフトから3つのシーンをピックアップして，2人に演じてもらうことになった。成歩堂と王泥喜の2人が法廷でかけ合いをする場面もあって，このステージでしか見られない生アフレコに，詰めかけた来場者も盛り上がっていた。


　次に行われたのは，江城氏による「逆転」シリーズ新情報の発表だ。
　まずは，イベント「逆転裁判 15周年 特別法廷」のお知らせ。2017年1月22日に，千葉県の舞浜アンフィシアターで開催される。近藤さんとKENNさんの出演も予定されており，公式ファンサイト「逆転通信」ではチケット抽選の先々行受付が始まっている。


　続いて，早川書房の「ハヤカワ・ミステリマガジン」で，完全オリジナルストーリーのノベライズ「逆転裁判 時間旅行者の逆転」の連載が開始されることが明らかにされた。さらに，マリオンクレープとのコラボ，「逆転裁判イラストアーカイブス」の発売などが矢継ぎ早に発表された。それにしても，逆転裁判クレープとは，どのようなものになるのだろうか。

　物販情報では，「逆転裁判6」のキャラクターがプリントされた「瓦せんべい」，15周年を記念して復刻した「大江戸名物とのさまんじゅう」，そしてドット絵がデザインされたモバイルバッテリーが紹介された。これらは，東京ゲームショウ2016のカプコンブースで先行販売されている。9月18日の最終日，会場に行こうと思っているファンの人は，物販コーナーにも足を運んでみよう。


　そして，これらの発表が終わり，近藤さんとKENNさんが降壇したあとに映像が上映され，新作「大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-」の制作決定が発表された。
　最後に江城氏は，15周年を迎えても「逆転」シリーズはまだまだ終わらないので，これからも応援してほしいとして，イベントを締めくくった。

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