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「LoV」シリーズのファンイベント「OVER the LORDサマーフェスティバル」が開催。公式大会決勝やトークイベントなど,盛りだくさんだった1日をレポート
公式大会「OVER the LORD」の決勝大会や,さまざまなステージイベントなどが開催されたこのイベントの模様をレポートする。
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公式全国大会「OVER the LORD 第8章 魔猛る餓牙,神穿つ咆咬」準決勝
ステージイベント最初のプログラムは,公式全国大会「OVER the LORD 第8章 魔猛る餓牙,神穿つ咆咬」の決勝トーナメントだ。全国のプレイヤーの頂点を決める大会ということで,開幕早々に多くのファンがステージ前に集合し,その結果を見守った。準決勝に進出したチームは以下のとおり。
- 「YYT +カニ」(タイトーステーション 新宿南口ゲームワールド店代表) Yushi選手,ざんぎぬし選手,思遠選手,世紀末覇者グレンデル選手
- 「宮城動物園〜群馬を添えて〜」(タイトーステーション 仙台クリスロード店代表) ♪黒猫♪選手,Strea選手,レミィ選手,夜ト選手
- 「盈燈とさるに支援金をお願いします」(タイトーステーション 福岡天神店代表) mie選手,welt選手,さる選手,盈燈選手
- 「Cast a spell on me!(魔法をかけて!)」 HERO選手,カヲル選手,Silver皿選手,LOVプロ(><)/選手
第1試合の「YYT +カニ」チーム対「宮城動物園〜群馬を添えて〜」チームが時間いっぱい戦って決着が付いたのに対し,第2試合の「盈燈とさるに支援金をお願いします」チーム対「Cast a spell on me!(魔法をかけて!)」チームでは,終始後者が押し気味に戦いを進め,制限時間89カウントを残して前者を圧倒。会場からは大きなどよめきが何度もわき上がっていた。
決勝に進んだのは「宮城動物園〜群馬を添えて〜」チームと「Cast a spell on me!(魔法をかけて!)」チームで,敗退したチームによる3位決定戦と決勝戦は,トークステージを挟んで行われることに。
また今回は,会場では来場者を対象とした決勝大会のブックメーカー企画も行われていた。これはイベントのパンフレットを購入した来場者に対し,投票権を配布。準決勝の2戦,3位決定戦,決勝のそれぞれでどのチームが勝利するかを予想して投票し,その結果によってLoVのカードガチャを引くことができるというもの。これによって,来場者の出場チームへの応援も,より力が入ったものとなったのではないだろうか。
「RADIO of VERMILION 〜マナタワー放送局〜」 in 東京ビッグサイト
全国大会準決勝と決勝の合間には,文化放送「超A&G+」にて配信中の「RADIO of VERMILION 〜マナタワー放送局〜」の特別公開放送がステージにて行われた。パーソナリティは番組でおなじみの立花慎之介さんと三宅麻理恵さん,荒川美穂さんの3名だ。
ステージでは,番組の対決企画で勝利した三宅さんの希望に沿って,制作中のオリジナルカードの情報や,9月8日発売予定のオールインブースター第2弾の情報などが明らかにされている。
公式全国大会「OVER the LORD 第8章 魔猛る餓牙,神穿つ咆咬」3位決定戦,決勝
そして迎えた決勝トーナメント。まずは3位決定戦から。「YYT +カニ」チーム対「盈燈とさるに支援金をお願いします」チームによって争われた戦いは,トップレベル同士の対戦らしい,どちらも大きく崩れない攻防が続き,時間いっぱいの勝負を「盈燈とさるに支援金をお願いします」チームが制する結果に。
そして決勝戦は,過去に優勝経験のある「Cast a spell on me!(魔法をかけて!)」チームと,東北勢としての初優勝がかかった「宮城動物園〜群馬を添えて〜」チームの対戦という,非常に見応えのあるカードとなった。
めまぐるしく攻守が入れ替わる激しい戦いの中,終盤に「Cast a spell on me!(魔法をかけて!)」チームのSilver皿選手のアメノウズメが設置したマテリアルにより,アルカナストーンを破壊しきれなかった「宮城動物園〜群馬を添えて〜」チームが僅差にて敗北。その結果,「Cast a spell on me!(魔法をかけて!)」チームが史上初の二冠を達成した。
“帰ってきた”貴正の部屋
公式大会名物,本作の総合プロデューサー柴 貴正氏のトークコーナーが復活。柴氏は「ステージイベントの合間の休憩時間トーク」と謙遜しつつも,ゲストを呼んでの興味深いトークを繰り広げた。
ゲストとして登場したのは,LoVプレイヤーとして活躍したはぎわらさん選手と,Team Razer所属のプロゲーマー,ふ〜ど選手。2人はともに,今年7月に開催されたEVO2016に参戦していることもあって,トークのテーマは必然的に国内外のゲーム大会の違いや,賞金制大会などについて語るものとなった。
同じスクウェア・エニックスの「ガンスリンガー ストラトス」のように,賞金が出るゲーム大会が国内でも開催されつつあるものの,EVOのように参加者が払った参加費が賞金となるような仕組みは,日本では法的に難しい。また,対象のゲームが好きなら誰でも参加できるような「お祭り感」が日本の大会にはないため,必然的に大会の参加者が限られてしまうという点も問題点として挙げられた。
また,開催地がラスベガスであることやお祭り感も手伝って,EVOでは観客同士でのサイドベットも盛んである。もちろん日本では違法だが,それによって出場選手達を応援する熱も,段違いに高いとのことである。今回のこのイベントのブックメーカーのように,観客が応援をすることに対し,何かしらの価値を合法的に還元することで,もっと大会を盛り上げることができるのではないか,という提案も語られていた。
初出し! 情報コーナー
続いて,本作のプロデューサー丹沢悠一氏と,宣伝担当にゃべ氏によるLoV最新情報のコーナーがスタート。8月中に配信されるLoVのLINEスタンプの情報や,Cygamesの「グランブルーファンタジー」とのコラボイベントについて,同作のプロデューサー春田康一氏を招いて,その情報を公開した。
LEGEND of VERMILION
LoVシリーズの過去から現在のトッププレイヤーをゲストに招き,シリーズのアップデートの歴史とともに,当時のデッキのトレンドや大会の様子について振り返るコーナーが,このLEGEND of VERMILIONだ。進行役は柴氏,にゃべ氏,野引香里さんで,また開発メンバーとして上原利之氏,町田俊彦氏,fan114氏が参加。さらにプレイヤーゲストとして,新藤景選手,栄斗選手,神無月@超ノーマナー選手,ADL選手,シザーハンズ選手,パチュリー選手,のどぐろ選手,KAZ選手,Take@25選手,D.C.選手,Zero選手,カヲル選手が登壇した。
左から柴氏,上原氏,町田氏,fan114氏 |
左から 新藤景選手,栄斗選手,神無月@超ノーマナー選手 |
前列左からADL選手,シザーハンズ選手,パチュリー選手,のどぐろ選手 |
左からKAZ選手,Take@25選手,D.C.選手,Zero選手,カヲル選手 |
タイトーとスクウェア・エニックスが合併した2005年,これを機会に何か新しいアーケードゲームを作ろうということになり,ちょうどそのときにブームが起きていた「脳トレ」のカジュアルな方向性とは真逆のコアなゲームを作るというプロジェクトが2006年5月に発足。当時アーケードで大人気だったセガのカードゲーム「三国志大戦」を越えることを目標に開発が進められたのが,初代「LOAD of VERMILION」だという。
2007年12月にロケテストを開催し,翌2008年6月に稼動を開始。稼動3か月という早いスパンで「1.1」へとバージョンアップが行われたが,実はこれはあまりにバグや不具合が多かったバージョン1の修正を兼ね,6か月後に行う予定だったアップデートを繰り上げた結果だったとのことである。
この「1.1」リリース後には全国大会も開催され,それが今の盛り上がりへとつながっている。ゲストプレイヤーによる各大会での当時の対戦の様子も上映され,多くの観客が懐かしく見守っていた。
「アニゲラ! ディドゥーーーン!!!」
文化放送「超A&G+」にて配信されている,杉田智和さんとマフィア梶田氏のラジオ番組「アニゲラ! ディドゥーーーン!!!」が,映像付きの会場限定バージョンとして上映された。番組コーナーでもおなじみのヴルコドラク役の北沢 力さんとfan114氏を招いて,会場限定のトークを展開した。
スペシャルトークセッション
丹沢氏,にゃべ氏,立花さん,三宅さん,荒川さんによるトークセッションでは,LoVの最新情報が発表された。ここでは,9月から開催されるタッグ大会「白き牡鹿の双争」や,次期アップデート「LoV Re:3 Dear Servant〜SAVIOUR OF THE 13 SWORDS〜」の情報が公開になっている。
これらの詳細については,8月8日に掲載した記事に詳しいので,こちらを参照してもらいたい。また8月12日から開催されるコミックマーケット90でも,本作に関する何かしらの発表があることが,丹沢氏の口から明らかにされている。
タッグ出撃するための設定はモバイルサイトから簡単に行える |
丹沢氏と立花さんチームvs.三宅さんと荒川さんチームでのタッグマッチのデモンストレーションも行われた |
イベントのフィナーレでは,LoVシリーズの宣伝担当を長く続けてきたにゃべ氏が別のプロジェクトへ移り,本作の担当を外れることが発表となった。「自分の人生において宝物のような時間でした」と担当した4年間を振り返り,プレイヤーとしてはこれからも本作を楽しんでいくことを宣言。登壇者と来場者全員から温かいエールが送られ,オープニングから8時間30分にも及ぶ盛りだくさんなイベントはここで終了となった。
「OVER the LORDサマーフェスティバル」告知ページ
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