プレイレポート
元祖TCGの最新版をデジタルで! 「マジック・デュエルズ」アップデートで「イニストラードを覆う影」が追加
「マジック・デュエルズ」公式サイト
この「マジック・デュエルズ」が2016年4月6日にアップデートされ,「ゲートウォッチの誓い」と「イニストラードを覆う影」の2つのカードセットが一挙に追加される。とくに「イニストラードを覆う影」は,リアルカード版の発売日が4月8日であるため,「マジック・デュエルズ」でひと足先に遊ぶことができてしまう。
本稿では,300種類以上の新カードと新シナリオが追加され,戦略の幅が大きく広がるこのアップデートについて紹介していこう。
物語をカードバトルで再現する「ゲートウォッチの誓い」
「ゲートウォッチの誓い」は,前回のアップデートで登場した「戦乱のゼンディカー」の続編にあたるカードセットだ。
自然あふれる次元界のゼンディカーは,目的などが一切不明の謎めいたモンスター“エルドラージ”達に襲われており,さまざまな出自を持つ英雄の“プレインズウォーカー”らがそれと戦っている。そして,エルドラージの新たなボスが登場して大ピンチ……というところから,「ゲートウォッチの誓い」の物語は始まる。
この機会に初めて「マジック・デュエルズ」に触れるという人は,チュートリアルにあたる「オリジン」のキャンペーンを最初に遊んでもらいたいが,すでに遊んだことがある人は,まずストーリー・モードに追加された「ゲートウォッチの誓い」のシナリオ5つを進めよう。
ここでは,「ゲートウォッチの誓い」の新ギミックを盛り込んだ構築済みデッキを使い,5つのバトルを行ないながら物語を追体験できる。プレインズウォーカーの側に立ち,さまざまな呪文と能力を駆使してエルドラージを倒すのだ。
「ゲートウォッチの誓い」キャンペーンには5つのシナリオがある |
ゲームの合間に,物語が表示される |
1戦目で,プレイヤーはプレインズウォーカーのニッサに扮し,緑単デッキを使ってエルドラージと戦うことになる。
このデッキは土地を出したときに発動する「上陸」という能力がポイントなので,手札の土地を片っぱしからただ出すのではなく,「上陸」をうまく使えるように工夫したい。
相手は小さいエルドラージをちまちまと出してくるが,緑の特徴である巨大クリーチャーを首尾よく出せれば,あとは踏み潰していくだけだ。
2戦目では,なんとプレイヤーは極悪非道のオブ・ニクシリスとなり,ニッサと戦うことになる。
1戦目で使った緑のデッキを相手に,重いカードが多い黒単デッキで戦おう。悪魔であるオブ・ニクシリスらしく,自分のクリーチャーを生け贄に捧げて相手のクリーチャーを除去するのが得意なデッキだが,自分のクリーチャーは死んだときにメリットがあるものが多く,なかなか卑怯だ。
相手は飛行クリーチャーを止めるのが苦手なので,飛行を持つ悪魔で殴っていたぶり,最後は《堕落》でライフを吸ってとどめをさせば,悪役気分が堪能できる。
3戦目では,プレインズウォーカーのチャンドラになり,オブ・ニクシリスを倒す。
チャンドラのデッキは赤単の「怒涛」デッキだ。怒涛を持つカードは,続けざまに呪文を唱えるとコストが軽くなったり,追加の能力がついたりというメリットがある。
相手のデッキは先ほど説明した通り重くて遅いので,チャンドラになりきって次々に火力を繰り出し,速攻勝負をかけよう。
4戦目では,さまざまな次元出身のプレインズウォーカー4人がエルドラージの群れに立ち向かう。
プレイヤーが使うのは4人のプレインズウォーカーを表す4色デッキ。多くの色を使って唱えると強力になる「収斂」能力がポイントだ。
ゲームが進むにつれ,相手の巨大エルドラージを前にこちらは小さいクリーチャー群が並ぶという,ストーリー通りの状態になりがちだが,そこで《大物潰し》など,ダメージに頼らない除去呪文が頼りになる。
5戦目がいよいよラスト。相手は無色のエルドラージデッキで,土地が必ず毎ターン増え,ドローするのは必ず土地以外のカードというチート能力を持っている。
しかしこちらにも心強い仲間がいる。特別ルールで,プレインズウォーカーの仲間達がターンの頭に現れることがあるのだ。巨大なエルドラージ達はとてつもない強さだが,次々に駆けつけてくるプレインズウォーカー達の能力をどんどん使っていけば,やがて戦況はこちらに傾くはずだ。
ジェイスになって手掛かりを手中に!
「イニストラードを覆う影」
続いて「イニストラードを覆う影」のキャンペーンについて紹介しよう。こちらはゼンディカーとは異なり,ゴシックホラー調の次元イニストラードが舞台となっている。
今回は同じタイプのデッキを使って対戦を行なっていく(ただしデッキの内容は徐々に変化する)。あなたが使う青単デッキは,「イニストラードを覆う影」の新要素である「調査」を活用するもので,「手掛かりトークン」を使ってカードを引きながら相手の攻撃をのらりくらりとかわし,ゆっくり相手をコントロールして,飛行クリーチャーなどのフィニッシャーでとどめをさすのが基本的な流れとなる。
1戦目の相手は,赤緑の狼男デッキ。狼男とは,普段は人間だが,誰も呪文を唱えないターンがあると裏返って狼に変身し,強力になる両面カードで,昼は人間,夜は狼という変化を端的に表している。
ジェイスのデッキはやや攻め手に乏しいが,《濃霧の壁》などで守りつつ,相手全員を行動不能にさせる《睡眠》などで逆転をねらおう。相手のターンに,相手が呪文を何も唱えないと狼男が変身してしまうので,そんなときはなるべく相手のターン終了時にインスタント呪文を差しはさむなどして,できるだけ変身させないようにしていきたい。
2戦目の相手は赤黒の吸血鬼デッキだ。手札を捨てる際,捨てる代わりに呪文を有利に使える能力「マッドネス」を使い,手札を空にしながら素早いビートダウンをしかけてくる。吸血鬼らしくライフを吸ったりもしてくるので,残りライフに気をつけつつ戦おう。
3戦目に戦うのは青黒のゾンビデッキ。死んでも墓地からよみがえったり,墓地を利用してゾンビを増やしたりするので,生かさず殺さず相手をしたい。張り付ければアンタップできなくなるエンチャント《閉所恐怖症》が便利だ。
ここからは自分もマッドネスの能力を使えるようになるので,「手札を捨てる」ような効果は,なるべくマッドネスのカードを持っている時に利用しよう。
4戦目は白単の人間デッキ。小さいクリーチャーを並べ,いろいろな装備品で強化して殴ってくる。ただし地上部隊ばかりなので,空から攻めよう。また,《鼓舞する隊長》で一気に全体のパワーを上げてくることもあるので,不意打ちに注意。
そして,これ以降の驚きの展開については,ぜひ自分でプレイして確かめてほしい。
ストーリー・モードのあとは新しいデッキを作ろう
このようにストーリー・モードでは,さまざまなタイプの対戦が楽しめて飽きないだけでなく,物語を追う楽しみもある。興味があるなら,詳しくは小説が公式サイトに連載されているので,読んでみるといいだろう。愛用のカードが物語の中でどんなふうに活躍しているのか分かるかもしれない。
これらのキャンペーンをクリアすると,メニューの「マイ・デッキ」から新しいデッキが組めるようになる。基本カードに加え,ストーリー・モードをこなして獲得したコインでブースターパックを買い,デッキを作ろう。
なおこのゲームではパックを開封した際,すでに上限枚数持っているカードは輩出されないので,コツコツ対戦を繰り返すことで,すべてのカードをいつか手に入れることができる仕様になっている。課金してコインを買えば,手っ取り早くパックを開けてカードを集めることも可能だ。
各キャンペーンをクリアすると「スターターボックス」がもらえ,基本的なカードがまとめて手に入る |
貯めたコインを使い,4種類のブースター・パックをストアで購入してカードを増やす |
持っているカードを1枚ずつ選んでデッキを組むこともできるが,コンセプトに応じて示された中から入れたいカードをピックアップするだけでデッキが組める「デッキ・ウィザード」を使うと手間がかからない。
デッキ・ウィザードでは赤黒の吸血鬼デッキ,黒緑の昂揚デッキ,青赤の怒涛デッキ,黒緑のエルドラージデッキを新しく組める |
デッキ・ウィザードで昂揚デッキを作成。墓地に4種類以上のカードが必要なため,まずは墓地にカードを落とさなければならない |
初級者には自信を持ってオススメしたい
体験してみた感想としては,ストーリー・モードは初心者向けで対戦相手があまり強くないので,ストレスなくサクサク進められる一方,「マジック:ザ・ギャザリング」のヘビーユーザーにとっては物足りなさそうだと感じた。カードの種類もリアルカードより少ないので,デッキの構築も完全な再現にはならない。
ただ,最近「マジック:ザ・ギャザリング」に興味を持った初心者やライトユーザーにとっては,さまざまな能力や両面カードなどが含まれる「イニストラードを覆う影」をリアルカードでいきなり遊ぶのは,複雑でややハードルが高い。この「マジック・デュエルズ」であれば,マイペースに1人でルールを学べるし,iOS版なら移動中にも手軽に遊べるのが魅力だ。
追加されたシナリオモードだけでもそれなりに遊びごたえがあるが,一挙にカードの種類が増えたので,ぜひさまざまなデッキを試して楽しんでほしい。
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