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公式サイト https://indivisiblegame.com/
発売元・開発元
発売日 2019/10/08
価格 4280円(税込)
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このゲームの読者の評価
55
グラフ
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 4Gamer読者レビューは,読者の皆さんがご自身の判断で書いたレビューを掲載するためのコーナーです。掲載前には編集部で主に公序良俗面のチェックを行っていますが,掲載されている情報について,4Gamer.netが正確さの保証を行うものではありません。掲載情報のご利用は,読者の皆様自身の判断と責任で行ってください。
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  • RPGの皮をかぶったアクションゲーム 55
    • 投稿者:キリコ(女性/30代)
    • 投稿日:2021/02/27
    良い点
    ■テンポの良さ
    90年代アニメを彷彿とさせるようなオープニングで始まって、怒涛の展開でアジュナの冒険が進んでいきます。次々と仲間が増えつつ町から町へと移動していくシナリオ運びのテンポは非常に良いです。
    セーブポイントがとてもこまめに配置されている点もプレイのしやすさという点では好感が持てます。

    ■バトル
    戦闘は比較的難しめになっていますが、最後の最後(後述します)以外は少しのコツで攻略できる適度な難易度と言っていいでしょう。
    ただ、これはRPGの戦闘ではないですね。敵の攻撃のタイミングに合わせたジャストガードができないと問答無用で全滅するため、結構テクニカルな操作が必要です。
    レベルは一応数字としてはあるもののほとんど機能しておらず、装備もない、スキルも増えないという育成要素皆無の仕様のため、勝てなければ勝てるようになるまでジャストガードを練習することになります。
    このジャストガードからヴァルプロっぽいコマンドの組み合わせでコンボを繋ぐ戦闘は慣れてくると中々面白かったです。

    ■アニメーション
    これは価格帯を考えれば際立っている要素の一つと言えます。
    カットシーンのアニメーションムービーは必見です。

    ■シナリオ
    シナリオは良いです。
    前半は主人公に結構イライラしますが、後半になるに従い、「一度やってしまったことは取り消せない。その責任を負いながら、共に生きていくしかない。」というテーマがアジュナと敵方で対比を描きながら芯として通っていて、きちんとフラグも回収され、終盤は熱い展開もあって楽しめました。

    ■BGM
    個人的にこういうファンタジー!というサウンドは超好みです。
    悪い点
    ■RPGとは呼べない
    先述の通り、レベル上げも装備もなく、スキルすらほとんど存在しないので、いわゆるJRPGをイメージしていると裏切られると思います。
    本作は、例に挙げるには少々マニアックですがTRINEシリーズのようなパズル系2Dアクションと分類するのが妥当だと思います。
    特にいわゆるアニメ風のRPGが好きなプレーヤーはこの手のパズルアクションが苦手なことも多いので、この点は購入前に確認しておくと良いと思います。

    ■少しパズルがしつこい
    フィールドアクションを使ってギミックを解きながら進んでいく、というのは良くある話なのですが、本作はこれがメインになっている印象です。
    しかもほとんど同じようなアクションで踏破するギミックが多く、かさましというか、アイデアがないなら無理に同じギミックを幾度も用意しないでほしかったです。
    本作は同じマップを全て二回ずつ回るストーリーなので、一度攻略したアクションを全て再度リプレイする必要があり、これは少々イライラしました。
    また本作にはダンジョンを脱出するアイテムというものが存在しない点も、この「同じギミックの繰り返し」が増えた原因の一つでしょう。

    ■ラストダンジョンが長すぎる
    これストレートに行っても1時間くらいかかるんじゃないかと思います。しかもずーっと誤操作即死のイライラ系アクションが続きます。
    ワンミス即死綱渡りのストレステストのようなダンジョンになっていて、しかもこのダンジョンに限り失敗して死ぬと倒した敵が復活して再戦を余儀なくされるという、もはや嫌がらせとしか言いようがない配置です。

    ■ラスボス戦
    良い点にバトルを入れましたが、ラスボス戦だけは例外です。
    何とこの戦いは攻撃コマンドがありません。ただひたすら敵の攻撃をジャストガードするだけの戦闘です。もはやRPGでもなんでもないです。敵の攻撃のタイミングを覚えてガードボタンを押すだけという爽快感も欠片もない戦闘で、無意味に難易度が高いためストレスも最高潮です。

    ■主人公が嫌いという人の気持ちはわからなくもないです
    最後までクリアしてしまうと、ああ、そういうこと、と納得はできます。
    が、序盤中盤はちょっとやりすぎだと思います。
    父親代わりの存在を殺害し、過ごした村を焼き払った相手と一瞬にして打ち解けてしまう軽薄さ、何人もの命をその身に宿しながら無謀としか言いようのない行動をとる無責任さ、年齢制限に対しIDを見せろと言われてブチ切れて警備員を殴り倒そうとする幼稚さ、自分の無謀な行動で犠牲を出してしまっても「私は世界を救おうとしてるんだ!世界と些細な犠牲のどっちが大事なんだ!」みたいな主張でゴリ押しする傲慢さ…
    こんなものを延々と見せられたら途中でプレイする気を失ってしまう人が出てくることも頷けます。
    総評
    正直、RPGを作る気がないならRPGとして売るのは辞めた方が良いと思います。
    本作はロックマンやTRINEシリーズを彷彿とさせる2Dアクションゲームに簡単な戦闘パートがおまけでくっついている、というアクションゲームです。クオリティの割に本作の評価が低いのはその謳い文句と実ゲームの乖離が原因だったというしかありません。そもそもその手のアクションやパズルと「JRPG」ってプレーヤー層的に相性最悪なんですよね。
    グローバルデータで購入者の90%以上がプレイしていながらエンディングまでたどり着いた人が13%しかいない、つまり80%以上の人が途中で投げているという惨状は、ほぼ間違いなくそれが原因でしょう。

    尚、日本語に公式対応しているので、英語がわからない人も安心です。
    プレイ時間
    20〜40時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    4 5 3 4 3
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