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“SCATTER”と“REFRACT”,無数に輝く光がアイドルたちを照らした「あんさんぶるスターズ!DREAM LIVE -4th Tour“Prism Star!”-」ライブレポート
Happy Elementsが提供する「あんさんぶるスターズ!」(iOS / Android / PC)に登場するアイドルたちによるライブツアーイベント「あんさんぶるスターズ! DREAM LIVE -4th Tour“Prism Star!”-」(以下,「スタライ」)が,2019年11月15日に開幕した。本公演は,11月15日から11月17日まで幕張メッセ(千葉県),12月13日から15日までインテックス大阪(大阪府)でツアー公演を実施。サブタイトルを「Prism Star!」とし,セットリストや出演者の異なる“SCATTER”と“REFRACT”という2パターンが披露された。
本稿では,幕張メッセで行われた11月16日夜公演の“REFRACT”を中心に,17日夜公演の“SCATTER”の模様もお伝えする。
11月16日夜公演:REFRACT
客電が落ち,スクリーンにツアー初登場となるRa*bitsの姿が映し出されると,会場は早くも大歓声に包まれた。次々とスクリーンに映し出されるメンバーに向けて,観客1人1人が大きな声で彼らの名前を呼ぶ。
そして1曲目「Love Ra*bits Party!!」のイントロにのせて,スポットライトに照らされたうさぎたちが登場し,さらに歓声が大きくなった。リーダーのなずなが「みんなお待たせ! トップバッターはおれたちRa*bitsと一緒にパーティーだ!」と声を上げ,この場にぴったりな元気いっぱいの曲を全員で歌い上げる。2曲目「Joyful×Box*」のサビでは,観客も一体となって「OH YEAH!」とコールし,水色に染まったフロアにステージからしゃぼん玉が降り注いだ。
Ra*bitsがステージをあとにすると空気は一転,会場が真っ赤な照明に照らされる。ステージを覆うほどの大きなスクリーンが現れ,ざわめいていた観客も息をのみ,会場は静寂に包まれた。ドラムカウントが響き,流れ出したのはツアー初登場となるValkyrieの「魅惑劇」。高くせり上がったステージの上に宗とみかの2人が降臨した。
まさに“降臨”としか言いようがない威厳に満ちた姿。照明も演奏も,すべてが彼らの制御下にあるかのようで,筆者は言葉を失った。圧倒的な芸術を見せつけ,宗が「次に奏でるは過去の記憶。手繰り寄せる旋律……」と語りかけると,ヴァイオリンの音が響き出す。
「Mémoire Antique」では,ステージが光の粒に包まれた。立ち上っては消えてゆき,彼らを包むその光は,まるで1つ1つが美しい記憶,思い出のように感じられる。歌い終わると,会場からは歓声ではなく,大きな拍手が湧き上がった。
続いて,厳かな空気を塗り替えるように,ギターサウンドが響く……流星隊の登場だ。「せいっ!」と元気いっぱいに飛び出した流星レッド・千秋を先頭に,隊員たちが姿を現す。千秋が「高らかに呼んでくれ,俺たちの名前を!」と呼びかけ,全員で「流星隊!」とコール,「夢ノ咲流星隊歌」が始まった。彼らを応援する観客はペンライトを5色の光に彩り,「FIGHTING!」と声を上げる。
2曲目は「天下無敵☆メテオレンジャー」。夢ノ咲のアイドルたちの楽曲は何度も聴いているが,流星隊はライブパフォーマンスでより一層輝くユニットだとあらためて感じた。彼らがヒーローポーズを決めるたび,心の底から元気が湧いてくるのだ。
次のユニットの登場にあわせ,今度は会場が紫色の光に包まれる。過激かつ背徳的なイメージのイントロが終わると,UNDEADの4人が舞台上に現れた。最初に薫が観客に「やっほ〜! たんぽぽちゃん♪」と,そしてリーダーの零が「嬢ちゃんたちとの逢瀬に,この一杯をもらってくれるかのう……?」と語りかけると,彼らのステージは「ハニーミルクはお好みで」という,意外にもゆったりとしたナンバーで幕を開けた。
しかし,この“成熟感”がUNDEADの魅力でもある。蜜よりも甘いひとときを終えると,その余韻もそこそこに「Melody in the Dark」が投下される。激しいサウンドと「We are UNDEAD!」の全員コールで,会場のボルテージが一気に上がった。後半の間奏では晃牙がバタフライジャンプを披露し,「待ってました!」とばかりの大歓声が上がる。そして,アドニスが「またな」とつぶやき,彼らはステージから捌けていった。
続いて,ステージ下からせり上がるように登場したTrickstarは,「Rebellion Star」を披露。スバルが「いっくよ〜!」と元気いっぱいに声を上げる。ステージに輝く照明の光,フロアを照らすペンライトの光はさながら星空のようだ。
余談だが,今までのTrickstarのステージでは,ペンライトを彼らの衣装の色である赤と青のライトにするファンが多かったが,本ライブでは新章における彼らのイメージカラーのオレンジにする観客が多くいたことを報告しておこう。
「虹色のSeasons」では,スバルが「思い出の中に……」の歌詞で観客を指差し,4人それぞれが想いを込めるように歌を届ける。揺れるオレンジの光がまるで夕日のように目に映り,胸がいっぱいになった。
Trickstarが“びっくり”ポーズで紹介した次のユニットは2winkだ。今回はどんな姿を見せてくれるのだろう? と思いきや,ひなたとゆうたの2人は【雪花*流星のストリートライブ】の衣装を身にまとい,ステージ狭しと宙返り,バク宙を披露しながらアクロバティックに登場し,「シュガー・スパイス方程式」を熱唱した。
なお,トナカイの角がかわいらしいこの衣装は,リボンタイが長いほうがゆうた,短いほうがひなたである。曲終わりでは2人一緒に指で三角マークを作り,次の「TRICK with TREAT!!」へ。これもまた,全員コールが楽しいハロウィン曲だ。さらにUNDEADのメンバーも参戦し,全員で一緒におそろいのダンスまで披露。会場は大盛りあがりとなった。
ここからは休憩タイムとなり,Ra*bitsによるユニット紹介映像と,Trickstarのメンバーによる各ユニットを対象としたトークコーナーが始まった。まずは真がステージに登場し,最初の2winkを呼ぶ。しかし,なぜか2人が現れない……というより,真の背後に隠れた2人を真が見つけられない。「真,うしろうしろ!」状態でゆうたとひなたが真を驚かすと,いたずらは見事に成功。そして,「しゃべるよりもパフォーマンスを!」とばかりに,2人は再び驚きのアクロバット技を見せてくれた。
続いては,スバルが紹介役となる流星隊のトークへ。隊員5人がポーズを決めるたびに「シャキーン!」という効果音が響くのだが,これは千秋がスタッフにお願いしていたものだそうだ。恥ずかしがる翠と忍者ポーズを決める忍,くるくる回転する奏汰とメンバーは思い思いの動きを見せる。なお鉄虎によれば,「(流星)ブラックのペンライトは紫色ということになっている」そうだ。最後に5人はヒーローポーズ(効果音付き。スバルも参加)を決め,ステージを去った。
次はUNDEADだ。アドニスが「みんなで例の挨拶をしたい」と話し,メンバーが「俺たちは」とコールすると,全員で「UNDEAD!」とハンドサイン付きでレスポンスを返す。紹介担当の真緒も同じポーズを決め,会場から大きな拍手が湧き上がった。去り際には零が晃牙の頭をぽんぽんし,再び大きな歓声が上がった。
Ra*bitsとTrickstarの紹介では,メンバーの8人全員がステージに登場。スバルが「しののん!」と創の元に駆け寄り,北斗に声をかけられた友也が嬉しそうに応えるひと幕も。ステージをあとにする光が「ばっびゅーん!」と元気よくジャンプ,会場からは「かわいい!」と声が上がった。
ユニット紹介は遠慮する,とのValkyrieからは独自の映像が送られた。「Nous les Valkyrie(僕たちはValkyrie)」とテロップが流れ,テロップとナレーションで観客にペンライトの色,持ち方を指示していく。心臓のように赤く揺れる光を胸に,観客はようやく立つことを許可される。
Valkyrieは,ステージだけでなく会場すべてを制御するというのだろうか……そして,「Last Lament」で舞台に現れた彼らは【発見!スチームパンクミュージアム】の衣装を身にまとっており,筆者含む観客を驚かせた。この曲ではステージを広く使い,宗もみかも舞うようなダンスを見せる。空間を情熱的に染め上げ,圧巻のひとときは幕となった。
「可憐な子うさぎたちのために明かりを灯しておこう」と宗の手でステージが明るく変わると,続くRa*bitsが【挑戦!願いの七夕祭】の元気なショートパンツ姿で登場。満天の星空の下,祈るように手を胸の前に組んで始まった曲は「Milky Starry Charm」だ。
この曲では,星のようなステージの光がフロアをいっぱいに照らし,眩しいほどだった。そして次の「メルティ♡キッチン」では,キュートなうさぎたちの本領発揮だ。彼らの楽曲にはうさぎをイメージした振り付けが多くあるが,この曲ほど破壊力の強いものはないのではないだろうか? 極めつけは「あ〜んして♪」のフレーズとポーズで,ここではメンバー全員が“かわいいメーター”を振り切っていたように思う。
かわいすぎるRa*bitsの殺傷能力(?)の高さに会場がざわめくなか,2winkが現れ,問答無用で盛り上がる「歓迎☆トゥ・ウィンク雑技団」を披露する。2人はカンフーやアクロバットの動き,全員でのコールなど楽しさが詰まった楽曲で場内をヒートアップさせていく。2winkは2人とも1年生だが,こうして見ていると非常に高いレベルのダンスやパフォーマンスをしていることがよく分かる。
一転しておだやかな「Play“Tag”」は,前回ツアーで彼らが1曲めに披露した楽曲で,筆者は「今度はこういう構成で来たか!」と唸りつつ,優しいメロディに涙した。そして,手をつないで退場するひなたとゆうたに大きな歓声と拍手が送られた。
Valkyrieのみかが「俺たちにとって懐かしい一曲」,宗が「このためにもう1人特別に招待したよ」と促すと,なずながステージに登場し,観客を驚かせた。そして,3人で「聖少年遊戯」を披露。ここでさらに驚いたのは,なずなが加わっただけで2人のValkyrieとはまた違う空気になることだった。
スクリーンには分針と秒針が正転,逆転する時計が映し出され,さながらここは時間の流れのなかで奇跡的に訪れたひとときなのだと表しているようだった。このときだけの見事な一曲を終え,3人はステージをあとにした。
続いてUNDEADが【出航!海上の海賊フェス】の海賊をイメージした衣装で登場。「Gate of the Abyss」を熱唱し,会場は熱狂の渦に包まれる。これまでのUNDEADの衣装は丈の短いトップスが多かったので,彼らが動くたびに今回の衣装が“ひらめく”様にやられてしまったファンも多いのではないだろうか。
UNDEADきっての暴れ曲で最高潮となったボルテージは,次の「Break the Prison」で静かに,かつ熱く燃える炎に変わる。UNDEADならではのロックで観客を燃やし尽くし,彼らのステージは幕となった。
すると今度は,流星隊が【出航!海上の海賊フェス】の海軍衣装で現れた。流星隊のなかでも貴重なヒーローイメージとは異なるコスチュームに大歓声が上がる。5人は「アンリミテッド・パワー!!!!!」を披露し,会場は一体となって隊員たちの名前を呼び,全員で「流星隊!」とコールする。筆者も「ありったけの愛」でハートマークを作るヒーローたちに胸が熱くなった。
ラストの「SUPER NOVA REVOLU5TAR」では【スーパーノヴァ】ステージよろしく,1年生の3人が“宇宙怪獣”をイメージした動きを見せ,千秋と奏汰が飛び蹴りを披露する。そして,「超新星爆発!」とばかりに5人のヒーローが爆誕するのだった。
本編ラストは,【奇跡☆決勝戦のウインターライブ】の衣装を身にまとったTrickstarの「Infinite Star」だ。4人は「この曲を歌えることが嬉しい」「俺たちとみんなの絆の曲」と語り,歌声に想いを乗せる。
この衣装,この曲が“特別”であるファンは多いだろう。筆者もまたその1人だが,この一曲ではあふれる涙ですっかり視界がぼやけてしまった。目の前いっぱいに光の粒が瞬き,天井からは無数の星が降ってくる。フィニッシュではスバルが「幕張! ってジャンプしよう!」と促し,全員で幕張ジャンプを決め,会場は大きな拍手に包まれた。
アンコールに応え,ツアーTシャツに着替えたTrickstarが再登場し,夏のきらめきで元気いっぱいの「DIAMOND SUMMER」を届けてくれた。ラストの「ONLY YOUR STARS!」では,スクリーンに流れる歌詞にのせて歌声を披露する。
会場を喜びの歓声と輝きでいっぱいにし,すべての楽曲は終了となった。最後に,この日出演したすべてのアイドルたちがステージに登場。全員で「ありがとうございました!」と声を揃える。そんな彼らに感謝を伝えるように,会場にはいつまでも拍手が鳴り響いていた。
11月17日夜公演:SCATTER
本ツアーもうひとつのステージは“SCATTER”。出演者と演奏曲を変え,アイドルたちは“REFRACT”と異なる輝きを見せてくれた。
オープニングはRa*bitsが登場,「Love Ra*bits Party!!」と「Joyful×Box*」で,元気いっぱいなかわいらしさで観客の心を掴む。続くValkyrieは,「魅惑劇」と「Mmoire Antique」で空気を一変,何度見ても鳥肌の立つ圧倒的な“芸術”を見せつけた。
次に,一瞬のシルエットからKnightsの5人が登場すると,会場はこの上なく大きな歓声に包まれた。MCなしで投下された1曲めの「Voice of Sword」で観客を照らす白いレーザーは,さながら彼らの掲げる剣のようだ。彼らは入れ替わり立ち代わりセンターポジションを変え,複雑なフォーメーションを繰り返しながら見事なダンスと歌を披露する。
続けざまに「Fight for Judge」のイントロが流れ,レオの「お姫さまに最高のひとときを」から始まる4人の騎士の言葉に歓声が上がる。そして全員で「俺たちがKnights!」と叫び,歌がスタートした。メンバーがウインクや投げキスをするたびに黄色い声が上がり,「気高きMy Soul」で泉が高いキックを見せると,観客が湧き立った。
和風のメロディが流れ出すと,場内は真っ赤な明かりでいっぱいになる。登場した紅月は,【傾け!梅雨払いの錦】の衣装に身を包んでゆったりと歩んでいく。堂々とした風格を見せつけ,始まった曲は意外にも軽快な「祭夜絵巻」だった。
スクリーンには花札や月夜のイメージ映像が流れ,お祭りのリズムで問答無用に心が弾んでいく。(おそらくは)日本舞踊や歌舞伎などの動きを取り入れた見事な舞いと歌を披露するのだが,ここでは紅郎の踊りの重心の低さに唸らされた。そして敬人が「我ら紅月,会えて嬉しいぞ」と観客に語りかけ,3人はステージをあとにした。
「Rebellion Star」と「虹色のSeasons」を披露したTrickstarに続くのは,Switch。初登場となった前回は,見事な魔法で観客たちを驚かせてくれた彼らだが,今回はどんな姿を見せてくれるのだろうか……?
するとなんと3人は【復活祭☆イースターナイト】の衣装で登場! 彼らが「Knockin' Fantasy」のダンスで動くたび,長いうさぎの耳がぴょんぴょんと揺れ,観客がそのかわいさにノックアウトされる。
夏目が「装いも新たに,Switchが魔法を届けに来たヨ。子猫ちゃん♪」と声をかけ,つむぎが「この魔法で,みんなで幸せになりましょうね!」と言い,次の「イースター・カーニバル」を披露。3人の背景には“魔法”で花などのさまざまな視覚効果が表れた。
曲が終わると,宙が「「HiHi〜!」と耳をぴょんぴょんさせながら退場し,会場からは何度めかの「かわいい!!」の声が上がった。
休憩タイムは,Ra*bitsによるユニット紹介映像とTrickstarがMCのトークコーナーだ。最初は真が登場し,Switchをステージにいざなう。3人は観客全員に「癒やしスイッチ」の魔法をかけてフロアを明るく照らすと,大きな拍手が起こった。
続いて,北斗がMCで紅月のトークへ。お互いにゆったりと歩いて(観客に手を振らず)ステージに登場する様が非常に“らしい”。次に真緒がステージに現れ,Knightsの5人が登場。全員でレオの「うっちゅ〜☆」ポーズを決めると,文句を言う泉と司を嵐が取りなす。
そして,会場の“お姫さま”たちに向かってあらためて挨拶した。「レオがこれからもよろしく!」とメンバーと肩を組み,真緒が凛月に手をやる仕草に大きな歓声が上がっていた。そのあとはRa*bitsとTrickstarがトークを披露し,休憩タイムは終了。
ライブ後半はValkyrieの「Last Lament」,Ra*bitsの「Milky Starry Charm」「メルティ♡キッチン」と続いていく。
ステージのスクリーンに光が集まり,弾けたなかからSwitchが登場した。今度の3人は少し高い台の上から「エメラルドプラネット」を披露する。これは前回ツアーでもお披露目された曲だが,3人の指から指に伝わる光の魔法が大きくパワーアップしていたことに驚かされた。
ラストの「Temptation Magic」でも,光と魔法のイメージは続く。テロップで現れる歌詞「Let’s do the magic for you」では観客も一体となって声を出していた。3人はダンサブルで魅力あふれるステージを終えると光に包まれて姿を消し,会場は驚きの声で満たされるのだった。
なずなを加えた3人のValkyrieによる「聖少年遊戯」の演奏が終わると,次は紅月のターンだ。3人は刀を手にしながら「斬 ―決意ノ刃― 」を熱唱。今度は扇子を使った「百花繚乱、紅月夜」を披露する。これはまさに“動”の紅月だ。観客が合いの手を入れ,場内は熱く盛り上がる。間奏では颯馬がセンターで見事な“刀の舞い”を見せ,大きな拍手が上がった。
そしてラストの「薄紅色の約束」では,会場いっぱいに桜吹雪が舞う。薄紅の花びらの向こう,彼らは威風堂々と佇み「紅月,ここにあり」と観客を魅了した。
次に【対決!華麗なる怪盗VS探偵団】の衣装を纏ったKnightsが現れると,割れんばかりの歓声が上がった。白を基調としたマントとシルクハットの衣装は,原作ではこのイベントにレオが不在だったため,ほかの4人のみが身につけていたものだ。出現した5人の怪盗は「Grateful allegiance」で観客に愛を誓う。
しかしそのあと,“予告状カード”を手にした彼らは,「Knights the Phantom Thief」でお姫さまたちのハートを奪うのだ。マントをひるがえし,ダンスと歌を届け,彼らはうしろ姿のままステージから去る。そして会場には,ざわめきと感動の余韻が残るのだった。
本編ラストは,“SCATTER”同様【奇跡☆決勝戦のウインターライブ】の衣装を身にまとったTrickstarの「Infinite Star」だ。アンコールでは再びTrickstarが「DIAMOND SUMMER」と「ONLY YOUR STARS!」を披露し,すべての楽曲の演奏を終える。
そしてこの日出演したすべてのアイドルたちがステージに上がり,全員で「ありがとうございました!」と声を揃えた。Trickstarは感謝の投げキスを観客に贈り,以上で本ツアーの幕張公演すべてが終了となった。
最後に,筆者から個人的な感想を。「スタライ」は今回で4度めとなるが,観るたびに驚きと感動が上塗りされていくように感じる。アイドルたちはもはや「生きている」というより,「会いに来てくれている」という感覚なのだ。
「あんスタ!」におけるアイドルたちが彼ら自身の歴史を紡ぎ続け,私たちがそれを追うことで,「スタライ」では彼らの経験や“想い”を丸ごと受け止めているような気がする。だからこんなにも彼らの歌声に,笑顔に,心が強く動かされるのだと思う。
出演ユニットが増え,ますますその感動を大きくしている「スタライ」。次はいったい,どんなきらめきを見せてくれるのだろうか。それが今から,楽しみでならない。
「あんさんぶるスターズ!」
DREAM LIVE -4th Tour“Prism Star!”-
セットリスト
【REFRACT】
01.Love Ra*bits Party!!/Ra*bits
02.Joyful×Box*/Ra*bits
03.魅惑劇/Valkyrie
04.Mémoire Antique/Valkyrie
05.夢ノ咲流星隊歌/流星隊
06.天下無敵☆メテオレンジャー/流星隊
07.ハニーミルクはお好みで/UNDEAD
08.Melody in the Dark/UNDEAD
09.Rebellion Star/Trickstar
10.虹色のSeasons/Trickstar
11.シュガー・スパイス方程式/2wink
12.TRICK with TREAT!!/2wink
13.Last Lament/Valkyrie
14.Milky Starry Charm/Ra*bits
15.メルティ♡キッチン/Ra*bits
16.歓迎☆トゥ・ウィンク雑技団/2wink
17.Play“Tag”/2wink
18.聖少年遊戯/旧Valkyrie
19.Gate of the Abyss/UNDEAD
20.Break the Prison/UNDEAD
21.アンリミテッド・パワー!!!!!/流星隊
22.SUPER NOVA REVOLU5TAR/流星隊
23.Infinite Star/Trickstar
-encore-
24.DIAMOND SUMMER/Trickstar
25.ONLY YOUR STARS!/Trickstar
【SCATTER】
01.Love Ra*bits Party!!/Ra*bits
02.Joyful×Box*/Ra*bits
03.魅惑劇/Valkyrie
04.Mémoire Antique/Valkyrie
05.Voice of Sword/Knights
06.Fight for Judge/Knights
07.祭夜絵巻/紅月
08.Rebellion Star/Trickstar
09.虹色のSeasons/Trickstar
10.Knockin' Fantasy/Switch
11.イースター・カーニバル/Switch
12.Last Lament/Valkyrie
13.Milky Starry Charm/Ra*bits
14.メルティ♡キッチン/Ra*bits
15.エメラルドプラネット/Switch
16Temptation Magic/Switch
17.聖少年遊戯/旧Valkyrie
18.斬 ―決意ノ刃― /紅月
19.百花繚乱、紅月夜/紅月
20.薄紅色の約束/紅月
21.Grateful allegiance/Knights
22.Knights the Phantom Thief/Knights
23.Infinite Star/Trickstar
-encore-
24.DIAMOND SUMMER/Trickstar
25.ONLY YOUR STARS!/Trickstar
■出演
Trickstar
氷鷹北斗
明星スバル
遊木 真
衣更真緒
Ra*bits
仁兎なずな
天満 光
真白友也
紫之 創
Valkyrie
斎宮 宗
影片みか
UNDEAD(REFRACT)
朔間 零
羽風 薫
大神晃牙
乙狩アドニス
Knights(SCATTER)
月永レオ
瀬名 泉
朔間凛月
鳴上 嵐
朱桜 司
紅月(SCATTER)
蓮巳敬人
鬼龍紅郎
神崎颯馬
2wink(REFRACT)
葵ひなた
葵ゆうた
流星隊(REFRACT)
守沢千秋
南雲鉄虎
深海奏汰
高峯 翠
仙石 忍
Switch(SCATTER)
逆先夏目
青葉つむぎ
春川 宙
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